何だかなー | 秋色コスモの 機械式時計と趣味のブログ

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人生漫ろ歩き 時を刻む
美しいもの、大切なもの、
ありのままに‥‥

どんなに複雑な機構を備えていても


生命には及ばない。


愛猫テオ(ペットではなく家族)を


失ってから、その思いが強い。


金を出せばどんなに精緻な複雑時計も

(そんなこと言えるだけの金はもちろん無いのだが)


買えるわけだが、金を出しても


テオは戻らないし、代わる猫もいない。




そう考えたら、時計に興味を失った。


幾度となくそう感じることは


これまでもあったが、一過性だった。


しかし、今回は破壊的。もちろん、 


全く興味が失せたわけではないが、


まともに向き合えない。


その気にならない。




テオの旅立つ前日以来止まったままの


5205に向き合う。人力ワインダーの


ルーティーンどころではなかった。


その気は起こらなかった。


テオが生きていたこの時間のまま、

暫く止めておこう‥‥


なんて、時計の本来の機能に反して


逆の使い方をしようとする自分がいる。


年次カレンダーなんて機能が


全く無意味になっている。


皮肉だ。




そういえば、人力ワインダーで5205を


巻いている時は、よくテオが横にいて


不思議な顔して暫くジッと見ていて、


その内そこにゴロンと丸くなって寝る。


オタの傍で静かに寄り添って


奇妙な行動を見守ってくれたんだな。


尽きない思い出の残像。


ペットロスとはこんなにも


破壊的なものだったとは。


何だかなー。