デカパテ | 秋色コスモの 機械式時計と趣味のブログ

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今パテックでは、複雑系は大径が主流だが


私は苦手だ。複雑機構は


適度な小振りサイズ。これがベストだな。

(どう考えても買えないので、好き勝手言うだけだが)


クロノグラフでも永久カレンダーでも。




5039の凝縮感と比べると、この5205も


デカさが際立つ。そりゃあ、もちろん、


機構も時代も設計もコンセプトも


異なるから一概に云々できないが。




一般論として、複雑系のサイズは難しい。


機構の複雑さサイズバランスという点で。




例えば、ミニッツリピーター。


ブランパンを本気で考えた時期もあったが

(某店のアレですが)


手に取り、音を確認して一気に冷めた。


音が小さいのもさることながら、


重さとサイズと複雑機構のアンバランス。


凝縮感を感じなかった。音が小さく、また


上の音が調整不良のせいか響きが死んで


抜けるような透明感がなかった。


喩えるなら、指で触れて響きを殺した


ゴングを打ったかの如き響き。


ノーマルのエクストラスリムとほぼ同じ


ケースにこの機構を組み込んだのは立派


なのだが、手に取った感覚、音の大きさ、


機構とのバランスに何処か違和感を覚え、


自分にはNGだった。




逆にデカすぎてスカスカした感があるのも


何だかな〜の世界。5205はその類だな、

(by 阿藤快)


正直なとこ。もちょっと小さくてよい、


と思うのは私だけだろうか。 


デカい = 貴金属をふんだんに使っている


わけだから、ずっしりソリッド感がある。


しかし、重くてデカいわりに


機構がその風格に付いて行かない、


そんな印象も拭えない‥‥。だって


これ、3970より僅か2ミリデカいだけ。


ベゼル形状も似て、サイズも似ていても


中身は永久カレクロノには追い付けない。




一方で、5039は機構とサイズ等との


バランスがよく、凝縮感がある。


永久カレンダーは、薄くて小さい方が


凄みや風格が増す。たが、それと真逆、

(個人的な印象かもしれないが)


同じ機構でもそんなデカいのはどうよ?


というのもある。冒頭にも述べたが


後継機や特に現行品。どうも好きになれぬ。


この5236インラインも41ミリ越え。


同社懐中時計の名機の腕時計版。


うまく落とし込んではいるが。

(一言に同じ永久カレンダー機構と言っても、それ以上にインライン実現のために技術的にいろいろ超えたハードルもあろうから、一概にデカさ云々でもなかろうが)




大径と言えば、クロノグラフこそ。


バケモノ級が多い。5172は41ミリ。


5905は42ミリ。


スプリットセコンドや永久カレンダークロノ


のようなグラコンは軒並み41ミリが主流。


ついでながら、他ブランドでは


43ミリなんてーのもある。笑う。


これらは、懐中時計から転用したムーブを


搭載した腕時計を昔雑誌でよく見かけたが、


あれに似た違和感を覚える。

(上記のような高額モデルには縁がないから、好き勝手言い飛ばしておしまい‼️)




つまるところ、とにかくパテックは


機械は素晴らしく凄いのだが、


ここのところデカい、デカ過ぎるのだ。


ことパテックについて言えば、凄い機構が


程よくコンパクトなケースに収まっている、


それがパテックたる所以かとも思うが。




くどいようだが、御多分に洩れずデカ過ぎの


この5205は自分にとってまさにチャレンジ。


とことん付き合って、今のパテックの潮流、


すなわちサイズ感をじっくり試してみたい、


とは素直に思うが‥‥。