ある朝の光景 | 秋色コスモの 機械式時計と趣味のブログ

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人生漫ろ歩き 時を刻む
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ありのままに‥‥

先週のある朝。

カーテン越しに真っ赤な朝日。
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目で見たようには撮れないね。

カーテンを開けて見る。
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こんなに丸く赤い太陽は久しぶりに見る。



このところ、

一旦香り出したと思っていたら、
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しばらく影を潜めていた金木犀。

また息を吹き返したように香り出した。

「温暖化の影響で開花時期に二度咲くことも」

とはどこかのサイトにあった。

「今年変だよね〜」

とは家族で言ってたところ。



朝に烟る田園風景。
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こんな風情を感じるのも今ぐらいかな。

これからの季節、

日が昇る前に起きて出勤。



朝は目覚めから家を出るまで45〜50分。

一応、朝食はしっかり摂って出る。

毎日同じように過ぎていく。



思えば、自分を取り囲む環境も

食べるものも、時間も、場所も含め

ルーティーンの細部は

変化しているが、

物心ついてから、

学生時代、独身生活を経て

今日の家庭生活に至るまで、

大枠は変わらないし、

朝は似たような感じで日々流れて行った。



唯一、ここ数年加えたスタイルとしては、

出かける際、

一日をイメージしながら

その日の時計を腕に着ける。

いや、それまでも

時計なんて朝出かける間際

フツーにはめてたんだけれど、

「こいつと今日も頑張るゾ」

という具合に、相棒のように

意識するようになったということ。



車乗る前に一呼吸、

腕元に目を落とす。
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大ピアニスト故ホロヴィッツに

こんなエピソードがある。

時計を腕にピアノを練習していて、

ある曲のエンディングに差し掛かった際、

時計に目をやって一呼吸置いた。

そして再び演奏、エンディングを弾き切った。

曰く「ここで置く間の長さは、

この時計に目を落として

何時何分か確認してから入る、

ぐらいがちょうどいいんだ」

腕にしていたのは、買ったばかりの

超高級腕時計だったらしい。

嬉しかったんだろうな。



それはともかく、どんなに忙しい最中でも、

ちょっと相棒を愛でる

心のゆとりは欲しいものだ。

セカセカした朝には特に‥‥ね。