職場のわたしの席から

ある20代男子の横顔が見える。

スタイルはすらりとしていてスーツ姿もカッコ良くて

横からだと前髪で目が隠れて、通った鼻筋もハンサムで


DAIGOに似ている。



実際、もう少し痩せていたという昨年の彼はズバリ「DAIGO」と呼ばれていたらしく

自分でも意識しているのか髪型もそれとなく似せている。


わたしはその横顔くん自身にはまったく興味ないんだけど

位置的に

目を上げれば彼の顔が見えるものだから、そのたび


DAIGOを思い出してしまう。


それで

ふと頭に再生され始めたのが

「心をつないで」という曲。

これはBRZ活動休止直前のライブツアーで歌われたもので

思い立ってさっそく

保存してあった録画を確認してしまいました。衝動的にね。DAIGOの過去の出演番組、まだ消去できていないという不思議。





DAIGOの熱愛報道以来、ずっと封印してきたBRZの姿を見て

また切なくなった……。

やっぱりこの頃のDAIGOは素敵だった。こういうバラードを歌わせたら本当に良かった。そしてこの「心をつないで」は

歌詞としてはシンプルで平凡ではあるけど、DAIGOの良さが生きているし

それに

しばらく離れ離れにはなってもBRZは解散なんてしない、またこの場に戻ってくるよ  というメッセージに力を感じたもの。


それから

メロディも情緒的で

彼の潤った声の伸びも

上手い  とか   下手  とか  と言うより

間違いなく

非常に良かった    と思っています。


ただ逆に、彼ってあまりテンポの速い曲は歌いこなせていないことが多いんだよなあ。

ロックシンガーとしての課題はそこにあるとわたしは思います。







でも

この曲に聞き入る今の自分の心が

当時の

ただひたすら陶然としていたのとは異なって

昔の卒業アルバムを開いたときみたいな懐かしさと愛惜に満ちていて

その変わりように涙がこぼれそうになりました。

実際はこぼれないですけど。

でも、一瞬

またファンに戻りたい    っていう心の呟きも聞こえはしましたね。それだけセンチメンタルになった  ってこと。




思えばわたしは

DAIGO MOBILEなどでアップされる彼のスナップショットが好きだった。

スタジオでギターを抱えて考え込んでいたり

スタッフと打ち合わせ中だったりっていう

カメラを意識していない素の表情  何かに集中している感じ に

たまらない魅力を感じていたんだ。メイクも衣装も作っていない姿に無意識ににじみ出るオトコっぽさ にときめいた。

どういうことかと言うと

高校時代の、頼りなくて無責任で楽天的で

純粋だけど世間知らずで何にもできなかった甘ちゃん坊やが

長い時間をかけて

やりたくないこともあったろうし

諦めたこともあったろうけど

とにかく仕事に全精力を賭けて一人で悔し涙流しながら

数字を出して

世間に認めさせて

自信を得て

時々

行きずりの女の子とワンナイトラブを楽しんだり

たまにそれがファンにバレて苦笑いしながらも

いつのまにか

たくさんのスタッフを養う大きな責任を担う存在となった姿に


よくぞここまで頼もしい大人の男に成長したものだ……




なんというか

「男の神秘」 のようなものを感じていたっていうこと。

清濁併せた沢山の経験を経て大人のオトコになっていった、その過程すら

わたしは愛していたなぁ。

こうなるともう母心の域だったかもしれない。

それだけに

今のDAIGOが悲しくてね。

そりゃあたぶん今もものすごく頑張っているんだろうけど

なんか頑張りどころが間違ってるっつーか

大事なものを見失ってるっつーか

それまでDAIGOが一人で孤独に悩みながら堪えていたものがプツンと切れて

一気に別人格に変身してしまって

それならそれでいいじゃん、今のオレもオレなんだしそれに

よくよく考えたら今のオレが本当の自分だったような気もするし  と

変に自分に言い聞かせてるっつーか

ファンには居直ってるっつーか

たまに見かける彼の表情にも

計算ばかりが先走ってる軽薄感とか小賢しさが生まれたような気がする。

今となっては

なーにが男の神秘だバカバカしい!  っていうドッチラケ感 ( ← 完全なる死語) に

もう自分で息も絶え絶えで

好きにしろ  そのかわり落とし前は自分でつけろよな 世間は甘かねーぞ



わたしの

DAIGOを愛した母心はどこへ行ってしまったのか




見失ったままでいます。