「ヒガンバナ」 終わりましたね。
わたしが予想していた、サスペンスドラマの定石である「ヒーロー・ヒロインの劇的な死」という結末はなく
なんだこの ほのぼのしたエンディング。。。。。
なんか
見終わったという達成感がない っつーか
モヤモヤする っつーか
さっき出汁につけたばっかりのおでんみたいで
なんとも煮え切らないドラマだったわー。
55点だね。不合格。全然面白くありませんでした。
この作品全体に
時間をかけて丁寧に抜かりなく練り上げた製作者の熱意が感じられなかった。
だってだって
腑に落ちない点が多すぎるのよ。あれもこれもと断片的な仕掛けを仕込みすぎて途中から収集つかなくなって
結果的に自家中毒を起こしちゃってる。そんな感じ。
ドラマの根幹を成す20年前の事件からして妙だもの。
もちろんフィクションドラマに細部まで整合性を求めるのはナンセンスなことくらいわかってるけど
それにしたって納得がいかないわよ?
今どきどこの家でも養子縁組なんてよほどの事情があってのことだろうに
借金取りに追われた父親が苦肉の策として「息子を手放す」結論を出したのは、流れとしては理解できるとしても
その引き取り相手がなぜにあの刑事だったんだ?いやそれがあり得ないことだと言っているんではなく、そこに至った経緯はなんだったのか っていう話でね。
たとえば「不妊の夫婦が子供を欲しがった」「窮地に陥った親友の子供の将来を案じた」 っていう設定ならわかるけどさあ。「すでに実の子供がいる公務員」が赤の他人の子供をもらいに行くところからして無理がある。
百歩譲ってあれで通すとしたって
前段階として、互いがなんらかのシンパシーを共有していた関係だったことを打ち出しておかないと、この養子縁組のエピソードはあまりに唐突でしょう。
解せん。
それに
実際は別々に成長したけれども、養子縁組によって二人は血のつながらない兄と妹になるはずだった という秘密が明るみに出ても
それはその後のドラマの流れを決定的に変える要素にはならなかったし
この男女のあり方が「兄と妹としての親近感」「兄と妹を越えた親密さ」を得たとも言い難い。
言ってみれば
「いたずらに間に割り込ませた意味のないオムニバス」みたいなもんで
あるいは
「こんな兄がいたら」「こんな妹がいたら」という妄想を無駄にかき立てるちょっとした小噺 みたいなもんで
もっと言うと
過去の秘密をちょこちょこと挟み込んで人間模様を複雑に見せようとした安直なサプライズ
みたいなもんじゃないの?
ドラマの進行を考えると
まったくもって収穫の無い寄り道だったような気がする。
それとね?
あの警官殺人事件を派手に報道させることで当時の警察内部による裏金疑惑をうやむやにかき消した、という筋立ては辻褄が合わないしいつの間にかポイントがずれてしまってる。
だって
たしかその殺人事件では、死因は失血死ではなく毒殺によるものであったという基本的な事実さえ闇に葬られていたんでしょう?
要するに、よく練りもせずぶっ込んだモチーフばかりで
連続する一つのドラマとしては穴だらけって感じなんだよなぁ。
第一
警察上層部が必死でもみ消した裏金の「 桁 」すら誰の口からも出てこないんじゃ
巨悪の具体的なイメージなんて湧いてこないよね。
それから
来宮渚役の堀北真希ちゃんの
「わたし・・・シンクロしました・・・(ハアハア」というズキュン
なつぶやきは
普段あれだけがさつなイメージを強調していた人物が吐くにはいかにも似つかわしくない決めゼリフ。
ここは
「やべぇ・・・またシンクロしちまったちくしょう」 にするべきだったんじゃないかしら。
そもそもそのシンクロした言葉こそが事件解明のカギであって、それを手がかりに捜査が始まるんだけど
事件のいきさつが徐々に解明されてきたクライマックスで改めて耳を澄ますと
同じ言葉でありながら
それは周囲の想像とはまったく別の意味で発せられたものであったことに気付く、というのがこのドラマの面白さであったのだ(ろう)けれど
この肝心な場面で
主人公の声の調子も間の取り方もいつもまったく同じ温度なものだから
見る側にはその意味合いの違いや臨場感がいま一つ伝わってこずで(そこが女優の腕の見せ所だったんじゃないかと思うんだけどなァ)
ん?なんでまたシンクロしてんの?と
物語が最初に逆戻りした印象を抱かせてしまうというテンポの悪さ。結局はこのシーンが盛り上がらないがためにドラマ自体がつまらなくなった。
いやそれもこれも
すべてはDAIGOのせいではあるんだけども。
でもさあ
今回つくづく思ったんだけど
ドラマの感想書くのって面白いわね。
だって生ライブや映画と違ってタダでしかも繰り返して見られるし
それに
テレビドラマは一般人向けですから
何の知識も必要なく、感じたままを書いて良いんですもの。( ̄ー ̄;
あーーこんなことなら「黒い樹海」も見ときゃ良かった。
いやいや、感想はフェアに書きますわよ?悪意なく見ます。
そして何のしがらみもない一般人の目で作品を凝視したるうえで
良いと思ったら「良かった!なんか腹立つけど良い演技だった!」と正直に書きます、わたし。そういうところは良い人ですから。
良いと思わなかったらその時はもう問答無用で
袈裟懸けに斬って捨てる!
そういうところは鬼ですけど。