Pope Francis 『HOPE』〜映画『教皇選挙(原題:Conclave)』 | ☆Dancing the Dream ☆

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導入部! 【月刊丸屋町山 シーズン2_14】教皇フランシスコ回復記念! カトリック信者14億人と国際政治を動かす『教皇選挙』を解剖だ

 

22:27〜 町山

 

フランチェスコ教皇はカウンターカルチャーの再来

・フランチェスコ教皇 の Francisは、史上初めて、"アッシジのフランチェスコ

  Franciscus Assisiensis”の名を選んだ。これは画期的なことであった。

 フランチェスコ教皇は、カウンターカルチャーの再来である。

・アッシジのフランチェスコは、それまでの創世記の概念とは異なる考えの元祖エコロジスト。

フランチェスコの森に正しいもの美しいものがあるという概念は画期的だった。中世では森には魔女や狼、邪悪なもの恐ろしいものがいると考えられていた。

・映画「Brother Sun Sister Moon(1972)」はフランチェスコの反省を描いた。

フランチェスコは戦争(ローマ教皇軍vs神聖ローマ帝国軍)に出兵しPTSDに陥る。PTSDの概念の元祖。ベトナム戦争中に大ヒットした映画。サイゴン陥落の直前。ドノヴァンの挿入歌がヒットした。

・「自然を守れ」「移民や難民を守れ」というフランチェスコ教皇のポリシーは、聖書に基づく。

これはキリスト以前の旧約聖書の時代からの教えである。

・カソリックは、”パウロの手紙”や”ソドムとゴモラ”の文脈からゲイを認めてこなかったが、フランチェスコ教皇は初めて LGBTの人々を祝福した。米国のカトリックはこれに激怒した。

 

コンクラーヴェは世界に影響を与える大事件

米国の政治を動かすカソリック右派

・教皇選挙(コンクラーヴェ)は、カトリックというキリスト教の一宗派のリーダーを選ぶだけというものではなく、世界に影響を与える。

・今トランプ政権のアメリカは世界を大混乱に陥れている。それにお墨付きを与えているのは、アメリカのカソリック。

・アメリカのカソリック右派の面々。

 

 左:米テキサス州のジョゼフ・ストリックランド司教:人工妊娠中絶やトランスジェンダーの人々の権利、同性婚を包摂しようとする教皇フランシスコの改革に批判的でヴァチカンから解任された。 https://www.bbc.com/japanese/67400362

 中央:レオナルド・レオ:共和党大統領は保守系法曹団体「フェデラリスト協会」のロビイスト。

共和党の大統領は同協会のつながりで保守本流(カソリックの過激派)の最高裁判事に指名してきた。

元々、イタリア系カトリックのアントニン・スカリアが最高裁に入ったが、彼の下にいたのがレオナルド・レオだった。特にGWブッシュ政権でカトリック意外の最高裁判事を指名しようとしたら共和党の内部に働きかけてそれを阻止した。

https://jp.reuters.com/article/world/-idUSKBN2O60LT/

https://news.yahoo.co.jp/articles/675399d1111e4d8b9f1fdf5ca8283ed9ad6b1263

 右:クラレンス・トーマス:黒人奴隷として米国に連れてこられたが奴隷になる以前に奴隷解放がありそのまま農民になった人達の子孫。白人に所有されていないので白人との混血も進まずアフリカの言葉を使っていた特殊な例。黒人の間で「黒い」「アフリカ人」と差別されカソリックの神父に助けられたことから神学校に進むが、そこでも差別を受け法律家となる。判事となったが、黒人に対する憎しみから黒人差別を禁止する法律を次々と撤廃している。

https://ja.wikipedia.org/wiki/クラレンス・トーマス

 右から2番目:スティーブン・バノン:イタリアで反フランシスの学校を作ろうと画策していた。

古い修道院を借りて”カトリック・ユダヤ教・右翼”の政治家を育てる学校を作ろうとした。

第一次トランプ政権の最高戦略官だったがクビになり、欧州に渡り反フランシスのカソリックを結束させようと駆けずり回っていた。政教一致の戦闘的なカトリックを守る政治部隊を作ろうとした。そのモデルは「テンプル騎士団」である。スターウォーズのジェダイの騎士のモデルでもある「武装修道僧」のイメージで修道僧が武装訓練をし政治や戦闘に参加する。それを現代に蘇えらせようとしイタリア政府から追い出された。

 

・現在の最高裁判事の9人。6人は共和党が推薦したカソリックの反フランシス派で、レオナルド・レオが指名した。民主党が推薦した3人。フランシスコ派カトリックは1人。

・アメリカ移民の最初のカソリックはアイリッシュとイタリアンで、彼らは、反フランシス。

カソリックが、アイリッシュ&イタリアン vs 中南米系(フランチェスコ教皇はアルゼンチン出身)と分裂している。

・カソリックは米国の人口の19%しかいないが、最高裁判事はカソリックが圧倒的多数になっている。

・このようなカソリック右翼の最高裁判事がトランプの破壊的政策を全部通している。

あまりの酷さに反対票を投じたエイミー・コニー・バレット判事は裏切り者扱いされている。

・ちなみに、「マルタ騎士団」は反フランシス。レオナルド・レオは「マルタ騎士団」で、力をもつ。

「マルタ騎士団」はカトリック教会の騎士修道会でローマのマルタ宮殿には治外法権が与えられ112の国家と国交を結んでいる。「領土なき独立国」と呼ばれる。

 

カソリックは改革派と伝統派(カトリック右翼)で分裂している

・今、カトリック右翼の方がアメリカ政府を動かしている。政策の違憲か合憲かの憲法判断をしている。

・前々代の教皇のヨハネ・パウロ2世(「空飛ぶ聖座」と呼ばれた教皇)も1981年暗殺未遂事件があった。彼を殺害しようとしたのはカーゲーベー(ソ連国家保安委員会:ソ連の秘密警察)であることは判明している。パウロ2世はポーランド出身で東ヨーロッパ初めての教皇で、東ヨーロッパの民主化、反ソ連化に尽力したのでソ連から憎まれた。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ヨハネ・パウロ2世_(ローマ教皇)

・今のフランシス教皇の時代は、アメリカとの間で同じことが起こっている。

・プーチンは「ロシア正教」と結びついているので、宗教戦争でもある。

・フランシス教皇は、ガザのイスラエル軍によるパレスチナ攻撃を徹底的に反対している。

全てがトランプの逆。トランプへのアンチテーゼの存在。

 

映画「教皇選挙」を観た人の間の誤解を解く

・レイフ・ファインズ扮するトマス・ローレンス(主人公のローマ教皇庁首席枢機卿)は冒頭シーンから「司教も枢機卿も辞めたい」と狼狽えている。あれは何か?

彼は神を信じられなくなって祈りの成果もなくなって信仰の危機にある。その絶望状態から始まる。

これが重要であり、これがこの映画のテーマである。

トマス・ローレンスという名も重要。ローレンスは殉教した聖人の名。鉄のグリルで焼かれて死んだ。

ローレンスは、システィーナ礼拝堂のミケランジェロの天井画の祭壇壁の『最後の審判』では、キリストが天国に行く者と地獄に行く者を分けている。この絵の悪魔に足を取られ地獄に引きずり込まれそうになり、苦悶している者(顔を押さえている者)に自分を写している。

   

ローレンスは、カソリックの教皇選挙をどうするかで世界に影響が及ぶことの重責に耐えかねている。

また、世界を救うと信じていた尊敬する教皇が心臓麻痺で急死したことに絶望している。なぜ善人が死ぬのか。神はいるのか。疑いをもつ。まさに信仰の危機に陥っている。

・しかし、ローレンスはコンクラーベの冒頭の演説で「疑うということは大事だ」と述べる。

キリストの12使徒のなかの使徒トマスはキリストを疑い続けた弟子である。

「疑い深いトマス」(「研究を好むフォマ」とも)と呼ばれ、直接の個人的な経験なしに信じることを拒否する懐疑論者。

ヨハネ福音書20:24-29ではイエスが復活したことを疑った。イエスは肝臓を刺されて死んだのでわき腹の傷に自分の手を差し込んで確かめ「私の主、私の神」と言った。

ローレンスは、易々と信じること盲信することは非常に危険だという。それは排除、差別につながる。敵対につながる。相手を理解しないことにつながるから初めから確信をもつなと述べる。コンクラーベの投票も誰を選ぶか決めていても最後まで疑い揺らげと解く。また、教会にとって”多様性”が財産だともいう。決め打ちをするな。立場を固定するなと説く。

食事を共にしたゴッフレード・テデスコ枢機卿が、「フランチェスコ的なものは教会をダメにする。イタリア人が教皇になるべきだ。あんな黒人が教皇になったら嫌だろう?」とナイジェリア教区のジョシュア・アデイエミ枢機卿を指刺すのを見て、ローレンスはその差別主義を諌めたのである。

・「信仰の揺らぎこそが、信仰なのだ」ということ。これがこの映画のテーマである。

 

なぜ女性は教皇になれないのか?

バチカンには女性差別がある。シスターアグネスは言う「私たちは透明人間ですから」

キリストの12使徒には女性がいなかった。それがキリストの意思であるという言い訳がある。

しかし、キリストが復活した時にその場にいたマグダラのマリアはどういう立場だったのかという論争がある。フランシシ子教皇は、「ペテロの理論=12使徒は男性のみだからバチカンの司祭は男のみ」

「マリアの理論=キリスト教においては女性はマリアの立場。マリアは聖書の中で何も発言しない」と

いうものがあると述べているが、それが良いとも悪いとも論評せず、実際には女性の権利に対して大改革を行なっている。女性を聖職者にできないのであれば、事務職に女性を積極的に起用した。

これが、テデスコなど差別主義的なバチカンの保守派を怒らせている一因でもある。

また、ローマ教会の保守派はこの映画自体、神に逆らうものだと言っているが、実はこの映画は、神を信じている。アーシュラ・K・ル=グウィンの世界観。

 

新教皇はインノケンティウスという名を名乗る

インノケンティウスという名の教皇は13人いるが、それとは無関係である。

インノケンティウスというのはキリスト教最初の殉教者である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/インノケンティウス3世_(ローマ教皇)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/教皇選挙_(映画)