【文在寅・前大統領 回顧録】「安倍元首相が足引っ張った」「戦争の危機あおろうとした」 | ☆Dancing the Dream ☆

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日本政府の態度「反文明的」 徴用工巡り、韓国前大統領
2024/05/19 共同通信
https://nordot.app/1164864219947762328
 【ソウル共同】韓国の文在寅前大統領は18日に出版された回顧録で、日本政府が植民地期の元徴用工動員の強制性や不法性を否定する態度を示しているとして「反文明的だ」と非難した。徴用工を「旧朝鮮半島出身の労働者」と言うようになったことなどを指すとみられる。文氏は歴史問題は「過去を直視して傷を癒やし、許し、和解するという根本的解決」が必要だと訴えた。
 外交分野を中心に回顧し、仲介者として米朝の史上初の首脳会談を2018年に実現させたことなどを振り返った。北朝鮮情勢が緊張していた17年の日米韓首脳会談では、当時の安倍晋三首相が、在韓邦人を日本へ撤収させる訓練を提案したという。文氏は「戦争が起きそうだという危機感を高める。緊張を管理しなければいけない韓国の立場への配慮が全くなかった」と指摘した。
 文氏によると、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は18年の南北首脳会談で「経済発展が最も重要な課題だが、制裁のため難しい」と語った。非核化措置に対応する制裁緩和は求めたが、全面解除の要求ではなかったという。
© 一般社団法人共同通信社


「安倍元首相が足引っ張った」 韓国・文在寅氏が回顧録
日経新聞 2024年5月17日 20:41 [会員限定記事]
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM17BA00X10C24A5000000/
【ソウル=甲原潤之介】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領は17日公開した回顧録で、安倍晋三元首相とのやりとりを明かした。北朝鮮との非核化交渉で安倍氏が廃棄対象に短距離弾道ミサイルや生物化学兵器を含めるよう要求し「足を引っ張る主張を続けた」と記述した。
文氏は米朝交渉で朝鮮戦争の終戦宣言の阻止に動いた当時のボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)について「事実上、安倍首相の主張をそのまま代弁...


「制裁、正直きつい」「核を使うつもりはない」 金正恩氏が吐露
毎日新聞 2024/5/19 09:20(最終更新 5/19 09:20)
https://mainichi.jp/articles/20240519/k00/00m/030/010000c
 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領は今月発売の回顧録で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が、核・ミサイル開発に対する国連などによる経済制裁について「正直に言って、きつい」と吐露したと明らかにした。「経済を発展させることが自分にとって最も重要な課題なのに、制裁のせいで難しい」とも話したという。
 金氏の発言は、2018年4月に南北軍事境界線のある板門店で実施された南北首脳会談でのもの。回顧録によると、金氏は文氏に対し、核開発について「核は徹底的に自分たちの安全を保障するためのものだ。使うつもりは全くない」と述べた。また「我々が核なしでも生きられるなら、何のために多くの制裁を受けながら核を頭にのせて生きるのか。自分にも娘がいる。娘の世代まで核を頭にのせて生きるようなことはしたくない」とも話したという。
 金氏は、トランプ米大統領(当時)との会談への期待を口にすると共に「何の経験もない」と不安も口にし「どのようなアプローチをすればいいのか」と文氏に助言を求めたという。
 金氏が駆け引きの一環で文氏にこうした発言をした可能性もある。
 また、金氏は首脳会談後の両首脳による共同記者発表について「一度もしたことがない。どうすればいいのか。どんな内容を盛り込めばいいのか」と文氏に質問した。発表が終わった後も「自分はうまくできたか」と文氏に尋ねたという。
 文氏は金氏の印象を「とても礼儀正しく、年長者を尊重する行動が身についていた。(会談では)いつも先に来て待ち、(文氏が)去る時は見えなくなるまで見送ってくれた。(金氏は)夕食会の時には、たばこを吸うために外に出たりもした。対話をするに値する人物だった」と記した。【ソウル福岡静哉】


安倍元首相は「戦争の危機あおろうとした」…韓国の文在寅氏が回顧録、金正恩氏寄りの記述に批判
読売新聞 2024/05/20 20:50
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240520-OYT1T50177/?from=smtnews
 【ソウル=小池和樹】韓国の 文在寅ムンジェイン 前大統領が出版した回顧録の内容が17日明らかになった。自身が仲介して始まった2018~19年の米朝交渉が決裂したのは、ジョン・ボルトン元米大統領補佐官ら強硬派が「トランプ(前)大統領の足を引っ張った」ためだと記した。北朝鮮の 金正恩キムジョンウン 朝鮮労働党総書記をかばう記述が目立ち、「正恩氏の報道官だ」(与党議員)と批判を浴びている。
 文氏は18年4月に軍事境界線上の 板門店パンムンジョム で行った南北首脳会談で正恩氏が「核は徹底的に自分たちの安全を保障するためのものだ。使う考えは全くない」と語ったと記した。「自分の娘の世代まで核を頭に乗せて生きさせたくない」と話したという。
 正恩氏は、国連安全保障理事会の対北経済制裁について「正直言って大変だ。経済を発展させることが最も重要な課題なのに難しい」とこぼした。正恩氏は、同年6月に史上初の米朝首脳会談が控えていることに期待を示しつつ、自分には「何の(外交)経験もない」と不安を口にし「どうアプローチすれば良いか」と文氏に尋ねた。「(正恩氏は)とても礼儀正しく話ができると感じた」と印象を記した。
 トランプ前大統領の助言役でもあった安倍元首相については「戦争の危機をあおろうとした。対話を通じて(北朝鮮)問題を解決しようとする私たちの努力を支持するつもりが全くなかった」と批判した。北朝鮮が2017年にミサイル発射を繰り返して朝鮮半島の緊張が高まって以降、安倍氏は韓国に滞在する日本人の退避訓練を行うべきだと述べたという。
 回顧録は文前政権の 崔鍾建チェジョンゴン 元外交省第1次官によるインタビュー形式で書かれた。北朝鮮に融和的で日米に懐疑的な文氏の視点が浮き彫りになっている。
 保守の 尹錫悦ユンソンニョル 政権で対北朝鮮政策を統括する 金暎浩キムヨンホ 統一相は20日、「北朝鮮の善意に国民の生命や安全保障を任せれば問題を引き起こす」と回顧録を批判。与党議員からも「北朝鮮の非核化(の意図)を今でも本気で信じているのか」と非難する声が上がっている。


<文前大統領回顧録出版>「国連の北朝鮮制裁に怒り…金正恩委員長との合意まともに履行できず」
中央日報 5/20(月) 7:37配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad1bb91d1b85116fba911a0b64d666a649931de8
文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が17日に公開した外交安保回顧録『辺境から中心へ』で「国連安全保障理事会の制裁が(南北関係改善の)局面ごとに障壁として作用した」と主張した。韓国の前大統領が北朝鮮の大量破壊兵器開発を防ぐために用意した国際社会の制裁に不満を表したと受け止められるおそれがあるという指摘が出ている。
文氏は2018年の南北首脳会談に基づき同年9月に開城(ケソン)工業団地の門戸を開いた後、北朝鮮が2020年6月に爆破した南北共同連絡事務所に関し「実際に開設しようとすると国連制裁が障壁になった」とし「相当もめた」と回想した。文氏が「もめた」と表現したコンピューターなど業務用資機材と発電機は、北朝鮮が武器開発に転用できる二重用途(dual use)品目だ。
文氏は開城工業団地の運営と金剛山(クムガンサン)観光の再開が不発になったことも制裁のせいにした。文氏は「制裁を無視して再開するというのは不可能なことだった」とし「南北関係の特殊性を強調してどうにか執拗に制裁の例外を認められるべきではなかったかという残念な思いがある」と伝えた。
文氏は南北首脳会談の成果が制裁で色あせたという主張もあった。文氏は「2回の首脳会談でとても充実した実用的な合意を成し遂げながらも、まともに履行されなかった」とし「結局、制裁の壁を越えることができなかったということ」と振り返った。「もどかしく残念だ。怒りを感じる」という感情的な表現まで使った。
国連制裁を「障壁」と描写した文氏の発言が、ロシアの拒否権行使と中国の棄権の中で15年間にわたり北朝鮮制裁履行を監視した国連安保理専門家パネルが消えた直後に公開されたのも懸念される。韓米日は現在、従来の専門家パネルに代わる新たな制裁監視メカニズムの構築を推進している。


文在寅・前大統領、回顧録で「金正恩委員長は非核化に本気だった」…交渉決裂の責任を米国に押し付ける
5/20(月) 11:20配信 朝鮮日報 日本語版
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d4e137aaa11dd9e25e432313840ac66d2b12bfd
 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が5月17日に出版した回顧録『辺境から中心へ』で「相応する措置があれば非核化したいという(北朝鮮の)金正恩(キム・ジョンウン)委員長(朝鮮労働党総書記)の約束は本気だったと思う」と記した。文・前大統領は、2018年4月の板門店南北首脳会談の際に「徒歩の橋」で2人きりで対話をした際、金正恩総書記が「娘世代にまで核を頭に乗せて生きるようにはできないじゃないか」とし「(核を)使う考えは全くない」と発言したと回顧した。金正恩総書記は最近「有事の際に核武力を動員して南朝鮮全領土を平定するための大事変準備に拍車をかけよ」と指示している。
 文・前大統領は、いわゆる「金正恩の非核化の意志」にもかかわらず18年6月のシンガポールと19年2月のベトナム・ハノイにおける米朝首脳会談が非核化につながらなかったことを巡り、米国のドナルド・トランプ大統領(当時)のブレーン陣が問題だったと指摘した。こうした記述は米国側の当事者らの回顧とは大きな差がある。

■文・前大統領「トランプ氏の周辺が対話の足を引っ張った」
 文・前大統領は「朝米首脳会談にブレーキをかけて最後にはハノイ会談を決裂させた過程を見ると、トランプ大統領の周辺でポンペオ(国務長官)やボルトン(国家安全保障担当大統領補佐官)、果てはペンス副大統領までもが対話の足を引っ張る役をしていた」とし「われわれとしては、トランプ大統領が直接対話に乗り出すよう引っ張っていくのが最善だった」と記した。また、トランプ大統領がハノイ会談決裂後に文大統領に謝りながら「自分は受け入れる考えがあったが、ボルトンが強く反対してポンペオも同調するのでどうしようもなかった」と言ったと主張した。
 だが、2020年に出版されたボルトン元補佐官の回顧録によると、最終会談でトランプ大統領は金正恩総書記に対し、北朝鮮が主張する「完全制裁解除」の代わりに「一部制裁緩和」をするのはどうかと尋ねたという。もし金正恩総書記がそのとき「イエス」と答えていれば、何らかの合意が出ることもあり得たが、金正恩総書記が受け入れず会談は決裂した、という意味だ。
 米朝実務交渉の過程における米国側の核リスト提供要求に関連して、文・前大統領は「金委員長が『信頼のある関係でもないのに爆撃ターゲット(のリスト)を出せというのは話にならない』と言い、トランプ大統領にこの言葉を伝えたら、彼も『私でもそう思うだろう。金正恩は賢い』と語った」と主張した。

■「金委員長は記者会見後、『上手だったか』と尋ねた」
 文・前大統領は金正恩総書記について「極めて礼儀正しかった」と述べた。板門店の「徒歩の橋」散策時には、金正恩総書記が南北首脳共同記者会見について自分に相談してきた、と明かした。文・前大統領は「金正恩委員長が『(記者会見を)一度もやったことがない。どうすればいいのか』と尋ねた。記者会見を終えてきてからも、自分は上手だったか、こういうふうにすればいいのか、と私に尋ねた」とつづった。
 最初の米朝首脳会談の場所について米国側から、フロリダにあるトランプ大統領の別荘「マララーゴ」、ハワイ、スイスのジュネーブなどを提案してきたが、金正恩総書記が「われわれの専用機で行くのが困難。米国側から、飛行機を送ってやることもできると言われたが、プライドを害するからできないじゃないか」と悩みを打ち明けたという。北朝鮮は板門店を最も好み、鉄道で移動できるモンゴルのウランバートルが次点だった。それも難しいのなら、米国が北朝鮮の海域に空母のような大きな船を停泊させて会談をやろうと提案してきた、と公開した。文・前大統領は「場所がシンガポールに決まったせいで、北朝鮮は中国の飛行機を利用せざるを得なかった。北朝鮮を再び中国と密着させる契機になった」と主張した。
 こうした背景を明かしつつ、文・前大統領は「北朝鮮と米国も、われわれの仲裁の努力を当然の役割として受け入れた」とつづった。だが金正恩総書記は、18年9月にトランプ大統領に送った親書で「私は閣下と直接、韓半島非核化問題を話し合うことを希望しており、今文在寅大統領が示している過度の関心は不必要だと考える」と記した。ボルトン元補佐官も回顧録で、19年6月の南北米板門店会談について「トランプは文在寅大統領が近くにいないことを望んでいたが、文大統領はかたくなに出席しようとした」と述べた。ポンペオ元国務長官も、回顧録で「金正恩には文大統領のための時間も、尊敬の心もなかった」とした。

■「電子メール連絡」提案は守られず
 18年4月の板門店南北会談前、双方は首脳間の直通電話設置に合意した。しかし、このホットラインは一度も稼働したことがない。これについて文・前大統領は、18年5月の第2次板門店会談の際、金正恩総書記に「あの電話を稼働させようと促した」と明かした。これに対し金正恩総書記は「ほとんど地方を回っているので(執務室に)いないときが多い」とし「確実にセキュリティーが守られる電子メールでやればいいだろう」と答えたという。そこで「首脳同士は電子メールで連絡することで互いに合意」したが、北朝鮮側のセキュリティーシステム構築作業が遅延し続け、結局実現しなかった。

■「日本は韓国のG8追加に拒否感」
 文在寅・前大統領は、日本政府を批判することにもかなりのページを割いた。文・前大統領は、日本の輸出規制を批判しつつ「日本は、本当に心の狭い姿を見せた。残念で、不快だった」「一方では、日本は本当に度量のない国になっていっているなと思った」と述べた。文・前大統領は、在任中にG7(先進7カ国)会議へ出席した際のエピソードに言及しつつ「日本がアジア・太平洋地域を代表する役割を果たせないという感覚をはっきりと受けた」と記した。その上で、トランプ大統領もまたこうした問題意識に共感し、韓国がG7拡張メンバーになるべきだと言ったとして「日本にはひとまず言わないでくれと頼んだ」とし「英国がG7会議へ韓国を招請することに日本が反対したという話を、英国側の人物から聞いた」とつづった。安倍晋三・元首相についても「会っている間は良い顔をしてソフトなことを言うが、戻ると全く進展がなかった」と語った。
 文・前大統領は、金正淑(キム・ジョンスク)夫人の「ピラミッド観光問題」については「エジプトが(ピラミッドを)アピールしようとして、私に行ってほしいと要請したが、到底時間がないので、妻に行ってみるように言った」と主張した。さらに文・前大統領は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)現大統領の金建希(キム・ゴンヒ)夫人のことを意識し「配偶者外交が必要だと思う」としつつ「今の大統領夫人問題のせいで『家庭で内助だけしているべき』というような形になるのは本当に残念なこと」と記した。
金真明(キム・ジンミョン)記者、チュ・ヒヨン記者