【トリックスター石丸】謎解き:公約「世界で一番住みたいと思えるまち」=シビックプライドの醸成 | ☆Dancing the Dream ☆

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取材不足さんが、5/2、視聴者の質問に答えて、安芸高田・石丸市長が市長就任あいさつ(20年8月)で市政の目標として掲げた『世界で一番住みたいと思えるまち』の謎について分析されていた。

まずは、2024.5月号広報あきたかた 市長執筆の「私のお気に入り」を読んで…
「すごいですね〜!これね! 何一つ、分からないですね(笑)」と。
「まずね、市長、公約で言ったことを
 なんで市民に考えさせる必要があるんですかね?」
「それ考えるの市民じゃないでしょ。なぜ人のせいにする!
 なぜ人にやってもらおうとするんですかね⁈ この人。市長なのに。
 しかも自分が言い出しっぺなのに。」
「(住みたいと思える理由は住民の数だけ存在します。
 それを皆で共有したいと思いました。)
 住民の数だけあるのに、それをみんなで共有するんですか?どうやって?」
「これさ、編集員、何してる⁈ こんなのボツにしろ!(笑)
 言ってる意味分かんないもん(笑)」
「(皆さんのお気に入りをどうかこれからも大事にしてくださいby石丸)
 余計なお世話だって!自分のこと大事にしなさい。余計なお世話だこれね」と。

つぎに、23年3月7日の議会、山本議員との質疑応答の議事録を読んで…
「えーっと、この人は、市政でなにか、”なぞなぞ” をやってるんですかね。
 ”なぞなぞ” 出してんの?
 なんでヒントなんか小出しにする必要あんのよ。いやぁ〜恐ろしいですね」
「(目を瞑り、耳を塞いでは、その真理に到達できないので…(by石丸))
 これ、宗教になっちゃってます。禅問答になってます!」
「(違うとおっしゃるならば、バッチを外して出ていってください(by石丸)
 すごいですね〜」と。

  (取材不足さんの動画は下段に掲載。)

 …全くその通りなのだ。市長の公約『世界で一番住みたいと思えるまち』の意味は、どのように読んでもサッパリ分からない。
普段から議員の国語力の採点をして0点を付けまくる市長の文章が、まるで日本語に似た言葉を並べる火星人のようだ。

あるいは、重要な企みを隠しているのではないか?…疑念が沸々と湧いてきた。

そこで、徹底的に『世界で一番住みたいと思えるまち』の言説について調査してみたところ、市長就任3年目の秋、任期残り1年を切る2023年9月、芦田議員との質疑応答のなかに、ある”耳新しい言葉”を発見した。
それは、初めて議場で市長の口から開陳された「シビックプライド Civic Pride」という言葉だった。
この言葉が、市長就任から3年間、誰もが理解できなかった石丸市政・公約の謎を解くキーワードなのではないかということを直感した。
しかし、残念ながらこの議事録を読んでも、尚、まったく意味不明。
市長の語りぶりは、説明不足以上に、踏んではならない地雷を避けて、何事か作為策謀を見破られないように用心している者の所作にみえる。

「シビックプライド Civic Pride」とは何なのか。
博報堂傘下の読売新聞社が、2018年から自治体の「シビックプライドランキング調査」を発表しているように、地域の活性化のために「シビックプライド」という概念を活用している自治体は少なくないことが分かった。
この概念に類似した「地域プライド」という言葉があり、最初に地域活力の向上を目的として謳い政治的に日本で用いられたのが2005年
トリックスター、ネオリベの推進者・小泉純一郎は、所信表明演説で「今の痛みに耐えて、明日を良くしようとする”米百俵”の精神こそ、改革を進めようとする今日の我々に必要ではないか」と述べ、「官から民へ」と公共サービスを民営化して削減し、「中央から地方へ」と地方交付税を抑制したのである。



 

     


▶︎「世界で一番住みたいと思えるまち」の意味
芦田議員の質問に答える形で「世界で一番住みたいと思えるまち」に込めた意味を初 めて公の場で説明しました。真意を一言で言えば「シビックプライド(市に対する市民の誇 り)」です。全く同じ概念を「新/真・安芸高田市」という言葉を用いて表現してもきました。安芸高田市として何を目指すのか、市民一人一人が考えていかなければなりません。
            〜市政の動き 石丸伸二 広報あきたかだ2023.12月号


▶︎新たに真に統合されたまち “新/真・安芸高田市”の実現
変化は自らの意思で選べます。
この1年間で、本市には全国初、中国地方初、県内初という取り組みが幾つか始まりました。この小さなまち で起きた大きな変化です。個人においても、組織においても、社会においても変化は起こせます。 変化こそが可能性です。新たに真に統合されたまち“新/真・安芸高田市”の実現に向けて、市民の皆さまにはご理解とご協力をお願いします。
            〜2023年度 施政方針・予算 広報あきたかた2023.5月号


▶︎シビックプライドとは? 専門家の解説
”「シビックプライド(Civic Pride)」とは都市に対する市民の誇りを指す言葉です。
日本語の「郷土愛」といった言葉と似ていますが、単に地域に対する愛着を示すだけではないところが違います。「シビック(市民の/都市の)」には権利と義務を持って活動する主体としての市民性という意味がある。自分自身が関わって地域を良くしていこうとする、ある種の当事者意識に基づく自負心、それがシビックプライドということです。” 
      〜伊藤香織 東京理科大学 教授、シビックプライド研究会 代表



…ということで、”鳴かぬなら代わりに鳴こうホトトギス” 。
以下の演説は、ある架空のトリックスターのもの、パロディーとして読んで頂きたいと思う。



  市長に就任して以来、「世界で一番住みたいと思えるまち」を目指してきました。その意味を市民一 人一人に考えて欲しいとの思いから、これまで市民全体へ向けてはあえて語らずにいました。いえ、議会からは何度も説明を求められ答弁はしましたが、その真意は隠してきました。
なぜなら手品を演じる前にタネ明かしするバカはいないからです。そして、そのタネは、”ある種の危険性”を孕んでいるからです。けれども今回はそのタネ明かしをします。
  「世界で一番住みたいと思えるまち」というのは、英誌「エコノミスト」の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」が毎年発表している「世界で最も住みやすい街ランキング」に登場するような、何もかもが便利に整い快適な生活の質が約束された「住みやすい」街という意味ではありません。
なぜなら、私は人口減少を鑑みコンパクトなまちづくりを目指し、公共設備を整理し、財政健全化に努めていくつもりなので、一部には市民生活が今よりも不便になる可能性もあるからです。旧6町単位で建設された多くの施設は配置の最適化を図らねばなりません。そうなると、一部の方は、より不便になったと感じ、「住みやすいまち」どころか、「住みにくいまち」と感じるかもしれません。
それでも尚、「住みたいと”思える”まち The most *desirable city to live」にするには、どうしたら良いのか。
  それには、市民の ”シビックプライド(市に対する市民の誇り)”を醸成しなければならないと考えています。市に対する市民の ”愛着”、”忠誠的愛郷心”、”持続願望”、”参画意識”、”アイデンティティ”などの醸成を目指しています。
そのために、旧6町のうち市役所のある吉田町を中心市街地としての価値を高める施策を講じたり、地元プロスポーツチームを支援したり、地元の偉人の歴史的価値、民俗芸能神楽や御当地グルメなどの文化的価値等々をアピールしてきました。また、未来への投資として子供の教育には意識的に、”エリート教育への投資”を行いました。
人々の市に対する価値意識を高める努力をしてきたのです。当市の市民だけでなく、居住地や出身地に限らず特定の地域に対する誇りをもつことも”シビックプライド”と定義されますので、広範な広報活動に注力してきました。
  つまり、”シビックプライド”というのは人の感情に関わる抽象的な概念なのです。市民自らが、市をより良い場所にするために関わることを ”権利”、一方で”義務”と感じ、その社会的ミッションに誇りを感じるようになってもらうことで、地方創生に繋げようという考えです。
たとえば、市のコンパクト化政策によって一部の旧町の公共施設が廃止されたとしても、旧町意識を脇に置いて市の持続可能性に協力しようという視座に立ってくれる市民の”シビックプライド” は地域振興の大きな助けになります。
これは、私の発案でもなんでもなく、19世紀イギリスから興った概念とされ、立派な公共建造物をその象徴とされました。近年では、”シビックプライド”の醸成に取り組む自治体が増えています。
  さて、冒頭に述べた ”ある種の危険性”とはどのようなものでしょう。
ヴィクトリア時代にも”シビックプライド”の有力市民主導者が、マスメディアを用いて協力の欠如を批判するなど、作為的にシビックプライドの精神を形成させるなどした史実があるように、強すぎるプライドが暴走する危険性もあります。
当市においても、私と対立する会派の市議らへの批判がSNS上でエスカレーションし、ある議員を脅迫したとして逮捕者が出てしまいました。また、ある私の支持者は、私に批判的で私に辞任を要求してきた市民団体について、”市長を誹謗中傷するデモを行った” などというデマを拡散し物議を醸しました。
このようなことは、起き得るのです。但し、”シビックプライド” が自主的なものである以上、このようなトラブルの始末は自己責任となります。
現代の日本の自治体には、市民に対して”シビックプライド”を強要することも強制することもできません。
それは近代立憲主義に反するからです。
  では、どのように個々の”シビックプライド” をまとまりのある大きな力に結ぶことができるのでしょう。
たとえば、誰かがSNSのTwitterでつぶやいた主観的な言葉に、次々と他の誰かが客観的な立場から「いいね」を付けて共感が広がるような現象があります。果たして、この現象のように、個々人の「世界で一番住みたいと思える理由」を共有し、まとめあげていくことはできるのでしょうか。
十人十色の思いを共有することなどできるのでしょうか。
市として最適化を目指すとき、それぞれの利害が絡む旧6町が、一つの市として公平公正に「世界で一番住みたいと思えるまち」になどできるのでしょうか。
そんな魔法のようなことはできるのでしょうか。
魔法のように見える手品にもタネはあるものです。
その手品のタネが、”シビックプライド” であり、その ”醸成”こそがキモなのです。
  市の施策としての”シビックプライドの醸成”。その”醸成”という言葉は手品の技術に当たると思います。
酵母によるお酒造りと同じで、作り手が目的をもって何らかの化学反応を起こさせ、ある状態・気運などを徐々に作り出すことなのですから。
それは、市民が喜んで自ら主体的に地域社会の活性化に協力するという”シビックプライド”の基本的な概念と矛盾するでしょう?
そして、私が「世界で一番住みたいと思えるまち」の真意を語れば語るほど、市民はそこに政治の作為を感じとり、「為政者に思想・信条の自由に立ち入られたくない」なんて言う人が出て来るでしょう? 
それが、私が真意を語らずにきた理由です。
  そして、私は、市長公式Twitter、市公式Youtube、広報誌等の市のメディア、また、テレビ新聞等、ありとあらゆるメディアを市の宣伝媒体として活用することに専念してきました。私自身の知名度を上げることも重要です。これらの活動は、「世界で一番住みたいと思えるまち」を目指す ”シビックプライド”の醸成の主要な活動であり、地域内と共に、それを補完し相乗効果を生む地域外への働きかけに他なりません。
  よろしいですか、みなさん。
私が *Jugglerだということをお忘れではないでしょうね。


     *desirable 語源
      ラテン語 desidero(願う)⇒
     「星(sidus)から(de-)もたらされることを願うこと」がもともとの語源。
     *Juggler 意味
      (投げ物の)曲芸師、手品師、ごまかし屋、ぺてん師     




憲法学者・長谷部恭男教授 立憲主義について
2015年6月4日 衆議院憲法審査会意見陳述 



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「世界一住みたいと思えるまち」の謎
キーワード隠し



安芸高田市 石丸市長 世界一住みたいと思える町の謎
取材不足さん 2024/05/02



【切り抜き】安芸高田市 石丸市長は 二元代表制を理解しているのか
取材不足さん 2024/05/03


取材不足さんの引用資料①
▶︎「世界で一番住みたいと思えるまち」の意味
広報あきたかだ  2024.5月号

https://www.akitakata.jp/akitakata-media/filer_public/98/0f/980fad5e-fb23-4700-91a7-8fc0d91e82d3/5gatsugou-_p24-25_arata-nakiyatchifure-zu-watashi-noo-kiniiri-kagura-nyu-su.pdf

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私のお気に入り 第37回 世界で一番住みたいと思えるまち
市長に就任して以来、「世界で一番住みたいと思えるまち」を目指してきました。その意味を市民一 人一人に考えて欲しいとの思いから、これまで市民全体へ向けてはあえて語らずにいました。今回は、 その真意を明かします。
まず「世界で一番」は「この世で一番」とも言い換えられます。要は自分にとって特別な存在、かけが えのない存在という意味です。
次に続く言葉は「住み“たい”」であって「住み“やすい”」ではありません。快適さ、便利さを求めれ ば、多くの人は都会に向かいます。そうではない価値観を重視したいと考えました。
そして「と思える」という部分が一番重要です。「住みたい」の理由は、住民の数だけ存在します。それ
を皆で共有したいと願いました。SNSにある「いいね」という仕組みが示す通 り、主観的な評価を客観的に捉えていけば、そこに経済的な価値も生まれます。
あらゆる機会において、安芸高田市とは何か、すなわち市民としての誇りは 何か、を問い続けてきました。このコラムのタイトルが「私のお気に入り」なの も、そのためです。自分にとって大切なものは、しっかりと見つかっているでしょ うか。皆さんのお気に入りを、どうかこれからも大事にしてください。


取材不足さんの引用資料②
▶︎「世界で一番住みたいと思えるまち」の意味
令和5年(2023年)3月7日 山本議員の質問への答弁
https://www.akitakata.jp/akitakata-media/filer_public/95/3c/953cad1d-afe7-47cf-9ddd-e2d608cf1ea3/aki-takadashi-rei-wa-5nen-daiikkai-teireikai-kaigiroku-r050307.pdf





「世界一住みたいと思えるまち」の謎
キーワードは
シビックプライド

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 「世界で一番住みたいと思えるまち」の意味について、
 2023年度末の3月末になって、はじめて、
 ”シビックプライド”という重要なキーワードが登場します。 

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23年3月 シビックプライド発言①
▶︎「世界で一番住みたいと思えるまち」〜シビックプライド
市長定例記者会見発表資料(2023 年 3 月 27 日)

https://www.akitakata.jp/akitakata-media/filer_public/82/9f/829f2016-419f-40c7-bf36-9eba30ca8c6f/shiryou-7_2023nendo-akitakata-meet-upsuta-to-_.pdf

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一つのテーマのもとに参加者と市長が意見交換する「あきたかた Meet-up」を 2023 年度も実施していきます。
安芸高田市を「世界で一番住みたいと思えるまち」にすることに、自らが積極的にかか わっていると感じられる機会とします。そして当事者意識や誇りといった「シビックプライド」 を醸成し、持続可能なまちづくりを進めます。



23年9月 シビックプライド発言②
▶︎「世界で一番住みたいと思えるまち」〜シビックプライド
令和5年(2023年)9月12日 芦田議員の質問への答弁

https://www.youtube.com/watch?v=haSkrBiEdlE
Youtube 令和5年第3回定例会(9月)定例会 一般質問 芦田議員(9月12日)
39:21〜
世界で一番住みたいと思える街 この実現を達成したいという思いです。
これまで何回かこの場でも質問があって、その都度「もうちょっと考えてみてください」と、「まずは自分自身でそれぞれが何なのかどういう意味なのか考えてください」とお伝えをしてきましたが任期をもう残り1年を切りましたので、その真意を今日はお伝えしようと思います。
非常に簡単な国語の問題です。
順番に区切ると、世界で一番というのは別に広島県で一番でも、日本で一番でも、宇宙で一番でも問題はないんです。この世で一番って言ってもいいかもしれません。
要は「特別だ」と「自分にとってかけがえのない」そういう意味です。
続く言葉が「住みたい」です。
これ何回も訂正しました。指摘しました。
「 住みやすい」ではないんです。 住みやすいというのは非常に物質的な話です。 それこそ生活するのに便利がいいとかであれば絶対町の都会の方がいいんです。そうなるようにできてるんですから、田舎はやっぱり不便です。
そうではなくて物質的な豊かさではなく、精神的に豊かさこれが田舎は 田舎だからこそ大事だという捉え方を持っていました。
そして、「住みたいと思える」ここが一番大事です。「住みたい」というのは十人十色、千差 万別、幾通りも存在します。でもそれでいいんです。「その自分が住みたいと思える理由」ですね。「これを 市民みんなで全員で共有したい」「共有させたい」と願っていました。
「住みたい」というのは主観ですが、「住みたいと思える」というのは客観です。
「私が言ってる、あなたが言ってる、誰かが言ってる、住みたい。それをみんなで分かち合えば、あー確かにそうだねと住みたいと思える街だね」と なるんじゃないでしょうか。
先ほど旧町時代 旧6町という言葉も使いましたが、今年で20年目です。市になって。
しかしながら、いまだに市としての、市民としての意識は脆弱だと感じます。
ゆえに、「市民としての意識」、「誇り」、「矜持」、「シビックプライド」、これを早急に作る必要があると考えていました。
別の言葉で言い換えることも何度かしました。
新たに、「誠に 統合された街」言ってる話は同じことです。
この人は何を言い出したんかな、ともしかすると思われた方もいるかもしれませんが 、ずっと私は就任以来、なんなら就任する前から同じことを言い続けてます。
メッセージは一つです。
安芸高田市として、何を目指すのか、それをこの3年間、問い続けてきました。
そして残りの1年でも、しっかりと問いかけ続けたいと思います。
ちなみにですが、私にとっての世界で一番、住みたいと思えるその理由というのは、極めて簡単シンプルです。私がここで生まれて育っ た街、育ててもらった街、そして、育ててもらった、くださった親戚、地域の皆さんがこの場所にいるから、こうして戻ってきました。
きっとここに いらっしゃる方々、それぞれ、そして、市民全員にそうした大事なものがあると思いますの で、しっかりとそれを今これから将来にわたっても共有していきたい、共有し続けたいと思います。以上で答弁を終わります。



23年12月 シビックプライド発言③
▶︎「世界で一番住みたいと思えるまち」〜シビックプライド
広報あきたかだ  2023.12月号

https://www.akitakata.jp/akitakata-media/filer_public/99/9d/999d83e3-5eb3-4380-a62e-72529ecb824e/12gatsugou-_p18-19_shisei-no-ugoki.pdf

 🔻
「世界で一番住みたいと思えるまち」の意味
芦田議員の質問に答える形で「世界で一番住みたいと思えるまち」に込めた意味を初 めて公の場で説明しました。真意を一言で言えば「シビックプライド(市に対する市民の誇 り)」です。全く同じ概念を「新/真・安芸高田市」という言葉を用いて表現してもきました。安 芸高田市として何を目指すのか、市民一人一人が考えていかなければなりません。



24年2月 シビックプライド発言④
▶︎「世界で一番住みたいと思えるまち」〜シビックプライド
2024 年度(令和6 年度)施政方針 / 2024 年 2 月

https://www.akitakata.jp/akitakata-media/filer_public/a8/b4/a8b4b0c7-1586-481a-8ef5-1ef43b53a684/2024nendo-shisei-houshin-20240201saishuu.pdf

🔻
このように財政健全化を進めつつ、「未来への投資」に取り組んできま
した。言い換えれば「世界で一番住みたいと思えるまち」に必要な要素を
集めてきました。教育環境の整備は、その最たる例です。他に、文化や産
業の振興も重視してきました。
なぜなら、こうした取り組みが「シビックプライド」、いわゆる「地域
への誇りと愛着」に繋がるからです。
市の発展を阻み、市の衰退を許してきたのは、合併して 20 年が経って
も蔓延る旧町意識と言わざるを得ません。その意識改革が市の未来には
必要不可欠です。新たに真に統合されたまちを意味する「新/真・安芸高
田市」という言葉は、市が生き残るための唯一の活路を示しています。市
民の皆さまにはご理解とご協力をお願いします。



24年5月 シビックプライド発言⑤
▶︎「世界で一番住みたいと思えるまち」シビックプライド
広報あきたかだ  2024.5月号

https://www.akitakata.jp/akitakata-media/filer_public/66/9e/669e2865-a441-4c37-b2e6-bd0bdef170f8/5gatsugou-_p14-15_tousho-yosan-gaiyou-mirai-heno-toushi-chuugakkou-tougou.pdf

🔻
「新/真・安芸高田市」に向けて
ここ数年で、財政健全化を進めつつ、「世界で一番住みたいと思えるまち」に向けて、「未来への投資」に取り 組んできました。
なぜなら、こうした取り組みが「シビックプライド」、いわゆる「地域への誇り」につながるからです。
市の発展を阻み、市の衰退を許してきたのは、合併して20年が経ってもはびこる旧町意識と言わざるを得ま せん。その意識改革が市の未来には必要不可欠です。
新たに真に統合されたまちを意味する「新/真・安芸高田市」という言葉は、市が生き残るための唯一の活路 を示しています。市民の皆さまにはご理解とご協力をお願いします。




20年8月 就任時
▶︎市長就任あいさつ 
「世界で一番住みたいと思えるまち」

2020年8月 https://www.akitakata.jp/ja/shisei/section/kouhou/a134/

21年3月 就任8ヶ月
▶︎人材育成基本方針
「世界で一番住みたいと思えるまち」の実現


2021年(令和3年)3月 https://www.akitakata.jp/akitakata-media/filer_public/b3/d2/b3d2cd84-faa0-4abc-90b8-7a218549196f/aki-takadashi-jinzai-ikusei-kihonhoushin-kettei-kou.pdf 



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DATA

シビックプライドとは?
























さがみはらみんなのシビックプライド条例スタート!!
最終更新日 令和3年4月16日
https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kankou/1026674/city_promotion/1026756/1020911.html




大きな声で川口が大好きだと叫んでみませんか
川口プライド条例


大きな声で川口が大好きだと叫んでみませんか川口プライド条例
FM Kawaguchi 2023/02/01


まちが大好きだと「大声で叫ぶ条例」施行で何が変わる?市民の本音は
4/1(土) 11:00配信 毎日新聞
https://web.archive.org/web/20230401121656/https://news.yahoo.co.jp/articles/497dd3fb8f8f80c16e3830c6954edb584b844e3a
議員提案の「大きな声で川口が大好きだと叫んでみませんか川口プライド条例」の制定を伝える「広報かわぐち」=東京都千代田区で2023年3月29日、木村健二撮影

 埼玉県で2番目に多い約60万人が住む川口市で4月1日、「大きな声で川口が大好きだと叫んでみませんか川口プライド条例」が施行された。自民党の議員が中心になって制定した同条例。市民は街の中で「川口が大好きだ」と叫んだ方がいいのか。「価値観の押し付けだ」と懸念の声も上がる。
 吉永小百合さん主演の映画「キューポラのある街」(1962年)の舞台となった川口市。キューポラはコークスの燃焼熱によって鉄を溶かす炉で、鋳物産業が盛んな地域として知られてきた。近年は東京都心へのアクセスの良さや充実した商業施設が評価され、「本当に住みやすい街大賞 関東ランキング」で2021年まで2年連続1位に輝いた。
 22年度の市民意識調査では、「住み続けたい」との回答が85・3%に上る一方、「誇れる魅力がある」は35・3%にとどまる。川口に愛着や誇りを持ってもらおうと、自民党の市議4人の政策検討チームが条例化を進めた。連合町会などとの意見交換会や、他会派を交えた勉強会を経て、22年12月の市議会で条例案が賛成多数で可決・成立した。
 名称の由来について、チームのリーダーを務めた関裕通議員(49)は毎日新聞の取材に対して、こう説明した。
 「新型コロナウイルスの流行の長期化を踏まえ、マスク着用が浸透している今だからこそ、『大きな声で川口が大好きだと叫んでみませんか』と条例名に記載することで、川口プライドを高めていきたい」
 条例案に関して意見を公募する「パブリックコメント」(パブコメ)は行われなかったが、関氏は「本市議会の議員提出議案は、実施しないのが例だ」と答えた。
 条例は、市民や通勤・通学者らを「みんな」と定義し、「みんなに川口プライドを持つことを強く求めるものではない」としており、大きな声で叫ばなくても罰せられることはない。条例の定めによれば「みんな」は川口に関心を持ったり、魅力を発信したりすることを自由に楽しめばよいという。
 市議会の審議では、公明党の石橋俊伸議員(64)が「川口を愛する心を育むことこそ、川口プライドを醸成することにつながる」と賛成意見を述べた。これに対し、共産党の板橋博美議員(57)は「憲法に保障される内心の自由に反している。多様性を認め合う暮らしこそ魅力あるまちとなる」と反対討論を行った。
 条例は、川口プライドを育む市の取り組みについて「財政上の措置を講ずるよう努める」とも定める。市は23年度当初予算には直接関係する事業費を盛り込んでおらず、既存事業の充実から始める方針だ。
 だが、4月に控える市議選(16日告示、23日投開票)の立候補予定者からも異論が出ており、日本維新の会の新人、中川峻一氏(35)は「税金の使い道として分かりにくい。ネーミングセンスもずれている」と疑問視する。
 JR川口駅前で市民に受け止め方を聞いてみると、評価が分かれた。60代の女性は「市民のプラスになるよう手探りでやっていることは評価できる」と理解を示した。70代の男性は困惑気味に語った。
 「愛着や誇りは気持ちの問題。叫ぶなんて荒川の土手ならいいが、街中では異常だし恥ずかしい。花を植えるとか他の方法があるんじゃないか」
 各地の自治体では、都市に対する誇りや愛着を意味する「シビックプライド」への関心が高まりを見せている。相模原市は、読売広告社都市生活研究所が実施する「シビックプライドランキング」で、18年に調査対象の全国151自治体の中で149位に沈んでいた。
 市が主体となってシビックプライドの醸成に着手し、公募の市民らが参加した検討委員会での議論、条例案のパブコメなどを経て、21年に「さがみはらみんなのシビックプライド条例」を制定した。毎年700万円ほどの予算を計上し、相模原の魅力を投稿するフォトコンテストなどを実施。21年のランキングは76位に上昇した。
 相模原市などでシビックプライドの推進に関わってきた牧瀬稔・関東学院大准教授(自治体政策学)は「本来は、まずシビックプライドを高める施策や事業を進め、それでも『難しい』と判断したら、条例化が望ましい。『条例』である限りは、条例に明記した価値観を住民に押し付け、住民を縛ることになるため、住民との合意形成を丁寧に進めていく必要がある」と指摘する。
 川口市の条例については「条例は住民の行動を変えていく一つの契機となる。条例化で予算が確保され、確実に施策や事業が実施されれば、川口プライドが高まる可能性はある」としつつ、「条例には検証(見直し)規定がある。もし、今後数年間のうちに一度も検証をしないならば、条例制定が目的化していると言わざるを得ない」とクギを刺した。【木村健二】



【自治体通信Online 寄稿記事】再定義論「シビックプライド」
①(関東学院大学法学部准教授/社会情報大学院大学特任教授・牧瀬 稔)

https://www.jt-tsushin.jp/article/makise-civicpride_01



国交省HP
平成17年度国土施策創発調査費
地域プライド創発による地域づくりのあり方に関する調査

https://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/souhatu/h17seika/6pride/6pride.html


報告書. 集成版
地域プライド創発による地域づくりのあり方に関する調査」
~地域固有の歴史的精神文化を軸とした地域プライドの創発~
【調査報告書】

平成 18 年 3 月
文部科学省 生涯学習政策局 文化庁文化部 文化庁 文化財部 国土交通省 都市・地域整備局
(全35ページ)
https://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/souhatu/h17seika/6pride/06_syu.pdf




シビックプライドが地域の価値を再定義する
働き方、生き方、住まい方は新たな局面へ

[伊藤香織]東京理科大学 教授、シビックプライド研究会 代表
https://www.worksight.jp/issues/831.html
「シビックプライド(Civic Pride)」とは都市に対する市民の誇りを指す言葉です。
日本語の「郷土愛」といった言葉と似ていますが、単に地域に対する愛着を示すだけではないところが違います。「シビック(市民の/都市の)」には権利と義務を持って活動する主体としての市民性という意味がある。自分自身が関わって地域を良くしていこうとする、ある種の当事者意識に基づく自負心、それがシビックプライドということです。
自分たちがまちをつくり、動かしているという自負
シビックプライドという概念が広く認知されるようになった先駆けは19世紀のイギリスです。特に北部イングランド地域から中部にかけて工業や交易が急激に興って産業が発展し、多くの村が近代都市へと変貌していきました。これに伴い、地域の主役が王侯貴族や教会から中産階級へと移っていった。近代市民社会の始まりです。まちの拡大は他の地域からも人を呼び寄せ、地縁ではない人間関係が構成されるようにもなりました。
また、裕福な市民や社会改革者の登場で、役所、図書館、音楽ホール、公園、広場といった市民のための施設が市民の働きかけや寄付で建造されるようになり、自分たちが文化を勝ち取り、自分たちなりに誇りと力を持ってまちをつくり動かしているんだという自負が育っていきます。
しかも経済の繁栄、文化の成熟を受けて、当時の建築物の装飾はことに見事で美しいんですね。たとえば壮麗なホールを持つリーズ市庁舎は今でもシビックプライドの象徴と言われています。個性的な景観や街並みもシビックプライドを盛り立てていきました。
さらに、都市がたくさん生まれると都市間競争が激しくなり、その中で“おらがまち”の意識が強まっていった。それもシビックプライドの醸成を後押ししたと見られます。


シビックプライドを醸成する都市環境 - 国立情報学研究所 ...
東京理科大学 理工学部 建築学科 教授 伊藤香織

413号_2019年10月_p36-41サイエンスへの招待_伊藤.pdf
(冒頭部のみ抜粋)

注目したkey word
key word〜”強すぎるプライドによって盲目的な態度に陥る危険性も指摘されている。”
key word〜”シビックプライドには地域参画,地域ア イデンティティ,忠誠的愛郷心,地域愛着の 側面があることが分かった”
key word〜”シビックプライドは強制できるものではないし,当然強制すべきでもない。”




株式会社 読売広告社の都市生活研究所
シビックプライドランキング調査
2018年〜2024年調査実施

https://civic-pride.com/research-report/




株式会社 読売広告社
博報堂DYホールディングス傘下

   



G1サミット
シビックプライドを上げるための地方創生の戦略とはを語る

G1とは(2023)https://www.youtube.com/watch?v=Z9qqWdOvU3c&t=1s 
https://g1.org/g1executive/about.html


・司会:﨑田恭平
(株式会社飫肥社中 代表取締役/一般社団法人DST 常務理事)
 〜前宮崎県日南市長
藻谷 浩介
(株式会社日本総合研究所 主席研究員)
 〜地域エコノミスト
田中仁(株式会社ジンズホールディングス 代表取締役CEO)
 〜群馬県前橋市の地域活性化のために田中仁財団設立
・小泉文明(株式会社メルカリ 取締役会長)
 〜茨城県鹿島市 鹿島アントラーズ代表取締役
上月 良祐(参議院議員 経済産業副大臣兼内閣府副大臣)
 〜元自治官僚。元茨城県副知事。自民党・茂木派。


Urban civic pride and the new localism
都市のシビックプライドと新しいローカリズム

Tom Collins  School of Geography, University of Leeds, Leeds, UK

First published: 15 March 2016
https://rgs-ibg.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/tran.12113
概要
  シビックプライドとは、地域が地域のアイデンティティと自治をどのように促進し、守っていくかに関わるものである。シビックプライドは、しばしば地方自治体の重要な価値観や願望として支持されている。本稿では、シビックプライドは地理学において十分に検討されておらず、特にプライドの感情的な意味をより理解する必要があると主張する。これを受けて、シビックプライドの感情的分析を行い、イギリスの都市、特に都市再生とイギリスの新しい地域主義アジェンダの文脈におけるシビックプライドの役割について議論する。論文の後半では、イギリスのノッティンガムの事例を紹介し、最近の都市政策と地元メディアの言説分析を用いて、シビックプライドがどのように動員され、争われているかを検証する。シビック・プライドを検証することは重要である。なぜなら、シビック・プライドは、地方自治体が支持する政治的価値を形成・反映するものであり、都市政策において感情がどのように戦略的に(そして問題を起こすような方法で)利用されるかを考えるための基礎を提供するからである。本稿は、シビックプライドがいかに地方自治体のイデオロギー政治を形成し、また曖昧にしているかを明らかにすることで、都市に関する既存の文献を補完し、またそれに挑戦するものである。また、地理学者として、権力、アイデンティティ、不平等の形態がプライドのような感情を通じて再生産され、争われる方法について、より真剣に考察する方法を示すものである。
はじめに
  シビック・プライドは都市に不可欠な要素であるが、その意味と重要性は時に見過ごされがちである。アイデンティティの象徴として、あるいは地方自治の理想像として、シビックプライドは都市を定義し形成する一部であり、都市を想像し統治する重要なレンズを形成する。イギリスでは、ロンドン・オリンピック(2012年)、リーズでのツール・ド・フランスの「グラン・デパール」(2014年)、グラスゴーでのコモンウェルス・ゲームズ(2014年)といった最近の文化イベントが、シビックプライドの精神が多くの都市で健在であることを示唆しているかもしれない。しかし、地方自治体は近年、かなりの圧力と緊張にさらされている。特に、緊縮財政(2008年以降)の影響と社会的不平等の拡大は、地方自治体にとって深刻な課題を生み出しており、このことがシビックプライドを損なっているのかもしれない。
  こうした状況の中で、都市再生とローカリズムに関する議論は、経済成長を実現し、市民の誇りを再構築 する地方自治体の能力に関する懸念を提起してきた (Jayne 2012; Jones 2013)。地理学者たちは、都市再生の美点や社会的不平等に対処する能力について批判的な傾向がある(Boland 2010; Ward 2003)。一方、2011年に英国議会で可決された地方自治法(Localism Act)に結実した最近のローカリズムのアジェンダは、地方政府に権限を与え、シビック・プライドを高める可能性について、熱意と懐疑の両方を生み出している。一方、デービッド・キャメロン首相は、「英国の価値観とそれを支える制度を広めるために、英国はもっと毅然とした態度で臨むべき」であり、自国の誇りについて「恥ずかしがる」のはやめるべきだと呼びかけ、この市民的アジェンダに発言力を加えている(Cameron 2014)
  近年、都市再生とローカリズムが楽観論と不安の両方を引き起こしている限りにおいて、シビック・プライドとは何を意味し、都市政策においてどのような役割を果たしているのかを再検討する必要がある。1990年代から2000年代にかけての都市地理学者たちは、シビックプライドといった考え方が、産業革命後の再生を促進するために、地方自治体によってどのように支持(そして操作)されているかを明らかにした(Hall 1997; Ward 2003)。これは、ネオリベラリズムと緊縮財政がどのように市民の景観を再構築しているかという、より最近の関心にまで及んでいる(Darling 2009; Jayne 2012)。このような文献の多くは、地方自治体が政策や合法的な新自由主義的改革に対する市民の支持を得るために、しばしば市民の誇りという特定のイメージを売り込む方法について批判的である。しかし、このような研究の多くにおいて、また地理学全般において、この用語は理論的な洞察に欠けている。地理学者によって明確に定義も検討もされていないだけでなく、シビックプライドの背後にある感情的な意味や価値も無視されたり、検討されないまま放置されたりする傾向がある。
(中略)
  一方、都市史研究者は、シビックプライドを建築の領域に帰結させることが多く、壮大な公共建築物がシビックプライドを伝えるとよく言われる(Shapely 2011)。この言葉に曖昧さがあるのは確かだ。しかし、その結果、プライドの感情的な意味や、(ひいては)シビック・プライドの感情的な政治性が、多くの論考で検討されずに放置されることになる。端的に言えば、シビックプライドとはどのような「誇り」なのかが理解されていないのだ。
 プライドは定義するには複雑な感情だ。通常、それは自己価値や自尊心、そして人々が自分のアイデンティティやコミュニティを評価したり賞賛したりするさまざまな方法を指す。プライドはまた、勝利や優越感を意味することもある。西洋哲学では、プライドを自尊心、自信、誠実さと結びつけるものと、プライドを傲慢さ、攻撃性、頑固さと結びつけるものという、大きく対立する2つのタイプに二分する傾向がある(Tracy et al.)したがって、この用語の異なる意味は、異なる特質や行動を表すことができ、これらは、人が何を誇りに思い、何を誇りに思うべきかについての特定の文化的信念によって形成されることがある(Smith 1998; Dyson 2006)。
  プライドの重要な特質のひとつに、向上心があることが挙げられる。プライドが高い人は、自己を向上させ、自分自身や社会のためにベストを尽くすことに高い価値を置く傾向がある。この意味で、プライドとは、ある種の理想や期待に応えようとする価値観である。こうした理想や期待に応えられないと、プライドが傷ついたり苦しんだりし、場合によっては自信喪失や羞恥心につながることもある。Probyn(2005)は、プライドと羞恥心がいかに密接に結びつき、弁証法的な関係にあるかを論じている。羞恥心がプライドの正反対(すなわち、自己価値の欠如、向上心の欠如、罪悪感など)を体現しているように見えるのと同様に、プライドもまた、その美徳と完全性を保つために、羞恥心との距離を主張したり、時には積極的に否定したりする必要があるからだ。この考え方では、恥はプライドを奮い立たせる力であると同時に、プライドにつきまとう影でもある(Munt 2000)。したがって、この2つはしばしば共依存的であり、互いを可視化する。(後略)


愛国と新自由主義
「愛国」とは自国礼讃ではない…日本を「溺愛」する人に伝えたいこと
「愛国」という考え方の歴史

現代ビジネス 将基面 貴巳 2019.08.31
”さて、フランス革命から80年ほどが経過した、明治初期の日本に流入したのは、〈共和主義的パトリオティズム〉と〈ナショナリズム的パトリオティズム〉の両方だった。前者は、自由民権運動を主導した植木枝盛うえきえもりらが主張し、後者は、日本の国際的独立を説いた福沢諭吉が採った政治的立場だった。
ふたつの立場の間で論戦が戦われた結果、〈共和主義的パトリオティズム〉が敗退したが、最終的に勝利を収めたのは〈ナショナリズム的パトリオティズム〉ではなかった。論争の果てに登場したのは、「忠君愛国」というスローガンだった。つまり、〈ナショナリズム的パトリオティズム〉に「忠君」つまり、天皇への忠誠を接合することで日本独自の「愛国心」が誕生したのである。”
”欧米においては、〈ナショナリズム的パトリオティズム〉の勢いに押されつつも〈共和主義的パトリオティズム〉の伝統は今日なお生き続けている。アメリカでは2017年に、ジャーナリズムの重鎮ダン・ラザーが愛国心を論じた書物を発表し、ベストセラーとなった。その書物は、“権力に対して異議申し立てをすることが愛国的である”と強調している。反体制派による政治権力への批判的態度こそが、本来の共和主義的愛国心パトリオティズムなのだ。



映画「教育と愛国」予告編  MBS(毎日放送)2022/04/13

2017年にMBSで放送され、ギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞した「映像'17 教育と愛国 ~教科書でいま何が起きているのか~」を、追加取材と再構成により完成させたドキュメンタリー映画。
記者としてMBSで20年以上にわたって教育現場を取材してきた斉加尚代が監督を務め、井浦新が語りを担当する。映画は5月13日より東京のシネ・リーブル池袋やアップリンク吉祥寺ほか、5月14日より大阪・第七藝術劇場で公開。



日本教育再生機構 教育再生民間タウンミ―ティングin大阪 2012/2/26

安倍晋三
「”日本人!というアイデンティティーを備えた国民を作る”
 ということを教育の目的に掲げて、
 そして、教育の目標の一丁目一番地に、道徳心を培うと書きました。
 そのあと、伝統と文化を尊重し、そして、郷土愛、愛国心を解放していく
 ということが書き込むことができたわけであります。」

・改正前後の教育基本法の比較
https://www.mext.go.jp/b_menu/kihon/about/06121913/002.pdf


橋下市長登庁時囲み取材 橋下市長 vs MBS記者・斉加尚代  2012年5月8日

●橋下会見(毎日放送本社(MBS)斉加記者)文字起こし全文🔻
http://www.dokudami-net.com/~iwaki/blog/index.php?e=68

●「君が代斉唱」教職員の口の動きチェック
” 2012年3月13日付朝刊の読売新聞などによると、2日にあった府立和泉高校の卒業式で、中原徹校長が教頭らに指示して、約60人の教職員が国歌斉唱時に起立しているかだけでなく、歌っているかについて口の動きを確認した。「口が動いていなかった」3人から事情を聞いたところ、うち1人が歌っていなかったことを認めたため、府教委へ報告したという。
中原校長は、橋下市長の友人で弁護士。橋下市長の府知事時代に民間人校長として就任した。”
https://www.j-cast.com/2012/03/13125329.html?p=all

●国旗国歌条例 
2006年12月教育基本法 改悪(第一次安倍内閣)
https://ja.wikipedia.org/wiki/教育基本法
・大阪府の施設における国旗の掲揚及び教職員による国歌の斉唱に関する条例
 平成23年大阪府条例第83号
・大阪市の施設における国旗の掲揚及び教職員による国歌の斉唱に関する条例
 平成23年大阪市条例第16号



【博士と町山※2日連続配信中!1日目】(再編集版:テロップを一部修正しました)
「教育と愛国」公開記念!斉加尚代監督と語る日本教育の危機
/学問の自由を犯す政治の介入/世界に広がる民主主義によるファシズム. 2022/05/21



大石あきこ全面勝訴😘橋下徹に訴えられる判決記者会見抜粋2024年1月31日

「日曜討論」で糾弾したれいわ・大石あきこ議員を直撃
吉村府政の問題点とやり口、岸田政権どう見る?
日刊ゲンダイ:2021/12/17
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/298855

” 大石あきこ 
橋下元知事は気に入らないマスコミをしばき、気に入らない記者は袋叩きにする、ということを丁寧にされていました。新聞社に対しても「あの記者どうにかせぇ」「あの記者やったら、おたくは外す」と。その代わり、「言うこと聞くんやったら、特別の取材させてやる」とか。それはやっちゃだめでしょということまで平気でやっていた。
 飴と鞭でマスコミをDV(ドメスティック・バイオレンス)して服従させていたわけです。”


新自由主義と愛国心教育 : 安倍政権の教育改革を中心に
竹島 博之 東洋大学, 法学部, 教授

https://cir.nii.ac.jp/crid/1050845763790668928

(中略)