岸田総理“訪米” 米は歓迎ムード…バイデン政権の狙いは(2024年4月9日)
バイデン大統領は、日米関係を軸に他国との連携を強化していくことで同盟国を軽視するトランプ氏との違いを鮮明にし、大統領選挙に向けて外交の成果にしたい考えです。
岸田総理 米国訪問についての会見ー令和5年8月17日
(日米韓首脳会談が初めて単独で開催されることの意義、3か国の連携を拉致問題解決にどういかすか及び福島第一原発の処理水の放出時期について)
はい、まず今般、バイデン大統領からの招待を受けて、18日にキャンプ・デービッドで日米韓首脳会談を開催するべく、本日から訪米いたします。そして、今、我が国を取り巻く安全保障環境、一層厳しさを増す中にあって、このタイミングで日米韓首脳会談を行う、日米韓の3か国の首脳が一堂に会することは大変意義深いものであると思っています。法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序が揺るがされている中にあって、かつてなく強固な米国及び韓国との二国間関係を土台として、3か国の戦略的連携を強化する歴史的な機会になると考えています。
そして、御質問にあった拉致問題については、拉致問題は、時間的制約のある人権問題です。バイデン大統領、そして尹(ユン)大統領には、今まで以上に強い理解と協力を頂きながら、我が国として、全ての拉致被害者の一日も早い帰国に向けて、万全を期していきたいと考えています。
そして、今回、日米韓の3か国の首脳会合を行うのに合わせて、日米首脳会談、そして日韓首脳会談も行い、バイデン大統領、そして尹大統領と胸襟を開いて話ができること、これを楽しみにしております。
そして、その中で、ALPS(多核種除去設備)処理水の海洋放出についてですが、これについては、従来から、春から夏頃を見込んでいるという時期についてお示ししていたところであり、この方針に従って、今、国内外で丁寧な説明を続けているところです。具体的な放出時期については、安全性の確保ですとか、風評被害対策の状況、取組の状況を政府全体として確認し、そして判断していきたいと思っています。よって、今現在、この具体的な時期、あるいは、プロセス等について決まっているものではありません。以上です。
岸田首相、“戦争可能な正常国家”公式化…「歴史的転換点に直面」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
2024.04.09 07:24
https://s.japanese.joins.com/JArticle/317187?sectcode=A00&servcode=A00
岸田文雄首相が日本の安全保障政策(defense policy)の大転換を公式化した。
岸田首相は日本の首相として9年ぶりの米国国賓訪問を控えて7日(現地時間)に公開された米国CNN放送とのインタビューでこれを「歴史的な転換点(historic turning point)」と命名した。
1947年戦後米国主導で平和憲法が作られた後、77年ぶりに日本が国家安全保障のために戦争することができる「一流国家」になったという宣言を米国でするものとみられる。
岸田首相はこの日のインタビューで「日本はロシアのウクライナ侵攻や継続している中東情勢、東アジア情勢を目の当たりしている今、我々は歴史的な転換点を迎えている」とし「これこそ日本が防衛力を抜本的に強化する決定を下し、これらの問題に関連した日本の安全保障政策を大きく転換した理由」と明らかにした。
具体的に「我が国の周辺においては、弾道ミサイルや核の開発を進めている国、また不透明な軍事力の増強を進めている国がある。そして実際に南シナ海、東シナ海においては、力による現状変更が現実に行われている」とし、北朝鮮・中国発の安保脅威が安全保障政策転換の理由に挙げた。
続いて「米国がこの点を理解し、地域の平和と安定の向上に共同で取り組むことができれば望ましい」とし「今回の訪米を通じて日米協力をさらに進化させる姿勢を世界に示すことが重要だ」と述べた。
岸田首相は訪米中の11日に予定された米上下院合同演説を通じて「国際社会が歴史的な転換点を迎えた中で、未来に対して確実に視線を置いた演説をしたい」と述べた。
岸田首相のこの日の発言は、2013年安倍晋三元首相が平和憲法第9条を無力化する集団的自衛権行使を規定した3大安全保障文書を決定して以来11年ぶりでもある。
その後2022年改正を通じて日本は「専守防衛(攻撃を受けた場合に限り、必要最小限度の防衛力行使)」原則から脱して「敵基地攻撃能力」まで具体化するなど正常国家化の道を段階的に踏んできた。
また、2027年までに防衛予算をGDP(国内総生産)の2%水準まで引き上げる予定で、最近では米国の先端武器を日本で共同生産・輸出することも決めた。
これに関連し、日本国家安全保障局の秋葉剛男局長はこの日、ワシントン・ポスト(WP)への寄稿文で「日本は武器輸出を控えてきたが、安全保障問題が深刻化し、この政策は適切ではなくなってきたことが分かった」とし「日本は戦闘機を含めて多様な国防装備の移転を可能にする道を開いた」と明らかにした。さらに11日にワシントンDCで開かれる初めての米国・日本・フィリピンの3国首脳会談では、南シナ海などで3国共同訓練および巡回査察のために日本自衛隊のフィリピン循環配置を協議する予定だ。
ロシアは米日同盟強化の動きに直ちに反応した。クレムリン宮のペスコフ報道官は8日、米日関係について「米日はすでに事実上軍事同盟関係」としながら「これはいつもロシアと日本の平和条約問題を解決しようとする試みに対する障害物だった」と批判した。第2次世界大戦で敵国として戦ったロ日はまだ敵対行為を終息する平和条約を締結していない。