1992年のABCニュースの報道番組「Nightline」で、たテッド・コッペルのインタビューに答えて、
ニクソンが、イスラエルについて質問を受けて答えている。
〜イスラエルを見捨てるような大統領はいない。
1973年のヨム・キプール戦争(第4次中東戦争)の時に、
議会の指導者たちに言ったように、
米国の大統領はイスラエルを悲惨な状況に追い込むことはできない。
イスラエルはもはや米国にとって戦略的に大きな価値を持たない。
それでも巨額の融資を負担し場合によっては完全な無償提供し若い米兵を危険に晒すのは何故か?
それは戦略的な価値以上の理由を重視しているからだ。
それは弱点かもしれないが、それが我々のやり方だ。
イスラエルとは同盟関係を結んでいない。しかし、我々はイスラエルとはもっと強い絆で結ばれている。
それが道徳的な義務だ。
ホロコーストで起こったことに対する道徳的な責任。
その地域で唯一の民主主義国家であることに対する責任だ。〜
ニクソンが述べるような米国とイスラエルの特別で異常な関係について、戦略的にも道義的にも論拠を見出すことは難しい。
この関係は主に国内政治によるものであり、それは、イスラエル・ロビーの強さにある。
Why America Supports Israel | Richard Nixon on Nightline with Ted Koppel - January 7, 1992
FULL INTERVIEW
https://www.youtube.com/watch?v=iWPwT6DPrDw
【解説】米国でイスラエル・ロビーはなぜ強いか?
ウェッジ 10/25(水)
https://news.yahoo.co.jp/articles/277fdbc2f3a0e2e47df6ed0aeeb53570cfef3759?page=1
”イスラエル・ロビーとして知られる利益団体は複数存在するが、とりわけ大きな影響力を行使しているのが、米国イスラエル公共問題委員会(AIPAC)である。”
”彼らは、イスラエルの安全を保障するのが米国の国益に適うと主張している。”
”イスラエル・ロビーは選挙の際に圧倒的な影響力を行使し、親イスラエルの立場をとる政治家の再選と、反イスラエルの立場をとる政治家の落選に寄与している。”
” イスラエルに対して友好的な態度をとる候補には膨大な資金を提供する一方で、非友好的と判断された候補については対立候補を送り、多額の資金を投じて追い落としを図るのである。”
”イスラエル・ロビーは選挙時の動員能力も高い。ユダヤ系は全米の総人口の2%強しか占めていないが、カリフォルニア、フロリダ、イリノイ、ニュージャージー、ニューヨーク、ペンシルベニアなど、大統領選挙の帰趨を決する重要州に多く居住している。ユダヤ系の投票率は一般有権者の二倍に上ると指摘されているが、とりわけ激戦州では彼らの票に注目が集まる。”
”選挙時の動員において、より重要な役割を果たすのが、イスラエル・ロビーと政治的方向性を共有するキリスト教福音派である。キリスト教原理主義者と呼ばれる人々は聖書の言葉を一言一句文字通り解釈する傾向がある。イスラエルとの関連でいえば、千年王国が到来する前にキリストが再臨することになるが、その前段階としてユダヤ人がパレスチナに帰還することが重要だというのが、彼らの聖書解釈である。このような立場に立つ人は、キリスト教シオニストと呼ばれる。”
” イスラエル・ロビーはユダヤ系やキリスト教右派の政治家を積極的に活用している。ユダヤ系議員は民主党に多く、ある調査によれば2023年時点でユダヤ系は連邦議会上院議員の一割を占める。”
” イスラエル・ロビーは、メディア、シンクタンク、学会や教育界に対しても大きな影響を及ぼし、世論形成にも寄与している。親イスラエル派は大学やシンクタンクに対して人材や研究費を提供し、親イスラエルの研究拠点を築いている。”