内藤裕二教授の「糠漬け」の酪酸菌が、体内で制御性T細胞(Tレグ)を活性化させるメカニズムの話。
それと合わせて、ジョー・タカハシ教授の同じく「酪酸菌」を増やす「ご長寿には一日一食」の話。
ちょっとおばあちゃんの知恵袋的な話が、科学的に証明されたような研究成果。
ぜひぜひ日常に取り入れたい。
しかもコロナに感染すると酪酸菌不足になるそうな。
酪酸菌の減少がサイトカインストームや重症化にも関わっているのだという。
あかたキャス 2023/05/27②
あかたキャス 2023/05/27③
https://www.youtube.com/watch?v=aoMsQId5Lf0
#PCR検査と治療薬提供の公費負担を求めます
47:00〜

内藤裕二 京都府立医科大学大学院 医学研究科 教授
京都の丹後地方に長寿の人が多いのはなぜか?
「糠床」に漬けた漬物を食べているから。
「糠床」には、「酪酸菌」がいる。
「酪酸菌」は身体の中で代謝されベーターハオドロキシ酪酸(βヒドロキシ酪酸)になる。
βヒドロキシ酪酸は制御性T細胞(Tレグ細胞)を活性化する。
制御性T細胞は炎症などの免疫反応を抑える働きをする。
炎症はステロイドを飲むと抑えられるが、Tレグ細胞が炎症を抑える。
炎症というのは、すべてのことに悪い。炎症が続いていると癌になる。
※糠床は、主に表面に産膜酵母菌、真ん中に乳酸菌、底には酪酸菌がいます。

内藤裕二先生の本の一部を川上先生が紹介
新型コロナに感染すると酪酸菌不足になり、炎症を抑える力が弱くなる。
サイトカインストームや重症化は酪酸菌の減少が関わっている。
日本が健康長寿国を維持するためにも「酪酸菌」は重要な存在
京都府立医科大学大学院 医学研究科 教授 内藤裕二 先生
https://rakusan-labo.jp/contents/cont09.html
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ジョー・タカハシ テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンター教授
JOSEPH S. TAKAHASHI ジョセフ・タカハシ(ジョー・タカハシ)とは、
「概日リズム」を研究していた研究者。概日リズムを作るのに大事な遺伝子を発見した。
https://en.wikipedia.org/wiki/Joseph_Takahashi
「概日リズム circadian rhythm サーカディアン・リズム」とは、すなわち、太陽が登って沈むそのリズム以外に、たとえ昼と夜がなくても「24時間周期のリズム」を体の中に持っている。だから時差ボケも起きるし、ずっと暗闇にいてもそのリズムというのは引き続き持っている。内在的に24時間周期というリズムは体の中にある。
「概日リズム」は哺乳動物だけではなく昆虫にもある。ショウジョウバエを実験に用い、ショウジョウバエも「概日リズム」を持つことを証明した研究者グループは、この研究でノーベル賞を受賞した。
そのあと、ジョー・タカハシはラットで概日リズムを作る遺伝子を発見したがノーベル賞は受賞できなかったが、非常に素晴らしい研究者。
ジョー・タカハシはさらに研究を発展させ、この最新のSCIENCEの論文では、ネズミを3000匹くらい飼って、「どういう食べ方をしたら寿命が伸びるか?」という研究をした。
ネズミは夜行性だから、夜に活動する。1日に必要なカロリーを3回に分けて摂るのと、1回だけ摂るのとどちらが良いか比較した。
結論は、「一回だけ摂るのが良い」
ポイントは「食べない時間を長く作るのが大事」
「食べない時間を長く作る」と何が起きるか?
体内で「酪酸菌」が増え、酪酸の濃度が高くなる環境ができるである。
炎症を抑えるシステムが活性化して、これが長寿につながる。
この実験と同時に、死んでいく際に何が起きるかということも解析している。
死ぬ際には、ある一群の遺伝子が活性化される。
「炎症系の遺伝子」である。
我々は、「炎症」によって死んでいくのである。
「炎症」を抑えるというのが非常に大事なのだ。

Circadian alignment of early onset caloric restriction promotes longevity in male C57BL/6J mice
VICTORIA ACOSTA-RODRÍGUEZ, FILIPA RIJO-FERREIRA, MARIKO IZUMO, MARY WIGHT-CARTER , CARLA B. GREEN AND JOSEPH S. TAKAHASHI
SCIENCE
5 May 2022
Vol 376, Issue 6598
pp. 1192-1202
DOI: 10.1126/science.abk0297
https://www.science.org/doi/10.1126/science.abk0297