【ウガ木①】烏賀陽✖️松本英雄さん〜ロシアが攻める戦費をヨーロッパが払っとるね。これが実態やねん | ☆Dancing the Dream ☆

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これゆーたらまた怒られるな。
ちっちゃい言おうか。
「ロシアが攻める戦費をヨーロッパが払っとるね。」
これが実態やねん。



「ロシアが攻める戦費をヨーロッパが払っとるね」
 ヨーロッパはロシアのエネルギー資源に依存している

1:11:31〜
①ロシアへの経済制裁は効いてない
ロシアへの経済制裁は効いているか?
4月に10年ものロシア国債の返却期限がきたときの返済額が20億ドルだった。
デフォルトするんじゃないかと世界が大騒ぎしていた。
ロシアの外貨準備高は当時で、5800億ドル。
お前らアホかと。ロシアは金持ちなんじゃと。
さらにロシアの外貨準備高は増えて逆に金持ちになっとった。

②欧州のレアルポリティーク
今年の頭からオイル&ガスだけの歳入で1000億ドルいってる。
要はね、これゆーたらまた怒られるな。
ちっちゃい声で言おうか。
「ロシアが攻める戦費をヨーロッパが払っとるね。」by松本
これが実態やねん。
つまり、暴力団追放って叫んどるんやけどメカジメ料はらってるってことやね。
暴力団がガス会社やっとるわけやからね。おしぼりや観葉植物ちゃうねん。
EUはロシアにdecisiveなことはできない。
ドイツからいうとこれがRealpolitikなんだよね。
(Realpolitik 現実政治:ルードヴィヒ・フォン・ロハウが1853年に提唱)
玉木雄一郎なんかが言うてるのは、言うてるだけやから。
「原子力潜水艦を追尾するために原子力潜水艦を買うた方がええ」
こんな愚論を言う奴は、世界であいつだけやないかと思います。
原子力潜水艦・むつ(1968着工。試験航行中に原子炉上部の遮蔽リングで、主として高速中性子が漏れ出る『放射線漏れ』が発生。)の話を忘れてるんじゃないかな。

  注)国の多くはロシア(プーチン)が提案した「ルーブル口座を開設するやり方で、ロシアの天然ガスの輸入を続けている」と、アメリカで開かれた会見で発言し、物議を醸した。
ロシアは当初、EU諸国に対してルーブル建てでのガス代金支払いを要求していたが、これにG7のエネルギー大臣らが強く反対したため、譲歩案を提案していた。具体的には、ロシア国営の天然ガス大手「ガスプロム」の子会社である「ガスプロムバンク」にルーブル口座を開設するというやり方である。
  ※「ガスプロムバンク」だけは制裁対象になっていない。EUは抜け穴を残していた。
EU企業のロシアの天然ガスの買い方。:EUの企業は「ガスプロムバンク」にドルとユーロで支払う。(これでEU企業は支払い完了とする)「ガスプロムバンク」はEU企業の口座をもう一つルーブル口座を作っておいて、「ガスプロムバンク」はドルとユーロをマーケットで売りルーブルで買う。買ったルーブルをEU企業のルーブル口座に振り込む。(これでロシア側もルーブル通貨の価値が安定する。)



③ヨーロッパはロシアのエネルギー資源に依存している
ヨーロッパの心肺はロシアにあって、ヨーロッパはその血液を循環させてもらっている。
ロシアと西ヨーロッパ、特にドイツは一つの身体になってしまっている。
これは、経済のグローバル化がもっているもうひとつの側面である。
こうなってくると主権国家という意味が失われていく。
欧州がいくら「ロシアけしからん」と言ってもロシアの戦争に金を渡しているということになる。
「お前らがロシアの戦費をやっとんねんで、EUの連中。」
「お前らの金でウクライナを攻めとんねんで。」って。別に大きな声で言うよ。by松本
ロシアと西ヨーロッパは一つの身体に頭が三つも四つもあるような状態。
やってることはウクライナ人を虐殺してるのに、頭だけがゴチャゴチャ揉めているというグロテスクな光景。
キメラやね。

④グローバル化で見えてきたこと
1970年代から多国籍企業とかinterdependence(相互依存)とかで、外国とは貿易によってお互いが栄えていくことは素晴らしいことだと言われていた。
出来上がってみたら、頭が三つも四つもある巨人がより小さな存在をいたぶってなぶり殺しにしているようになった。
interdependence(相互依存)自体は絶対に悪いことではないと思っているが、それが大変なことになってきている。
まさに、ハート=ネグリっぽいことになってきている。by松本

  注)アントニオ・ネグリとマイケル・ハートの共著『〈帝国〉グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性』
   ”私たちの基本的な前提はこうなる。すなわち、主権が新たな形態をとるようになったということ、しかも、この新たな形態は、単一の支配論理のもとに統合された一連の国家的(ナショナル)かつ超国家的(スプラナショナル)な組織体からなるということ、これである。この新しいグローバルな主権形態こそ、私たちが〈帝国〉と呼ぶものにほかならない。〔…〕帝国主義とは対照的に、〈帝国〉は権力の領土上の中心を打ち立てることもなければ、固定した境界や障壁にも依拠しない。〈帝国〉とは、脱中心的で脱領土的な支配装置なのであり、これは、そのたえず拡大しつづける開かれた境界の内部に、グローバルな領域全体を漸進的に組み込んでいくのである。〔…〕じっさいいかなる国民国家も、今日、帝国主義的プロジェクトの中心を形成することはできないのであって、合衆国もまた中心とはなりえないのだ。帝国主義の時代は終わった。(『〈帝国〉』pp.4-6)”


経済的な主体というものと、政治的な主体、戦争を含めた国家主権とか政府というものが完全にズレてしまっている。
「イマジネーションの世界が物神化してるよね。」 by松本  
まだinterdependenceを正しいと思てるやん。これが実はフェティシズムなんだよね。これが怖さよ。
戦後日本は、相互依存というもので栄えてきた国。これが我々の国是のようなもの。
これがえらいことになってるってことが、やっと世界中でとんでもないことが起きてるなとわかってきた。
ウクライナだけじゃなくて。

⑤我々は思っていたより話が通じない
本格的に現実において世界が一つの世界に接続されてみると、我々は思っていたより話が通じないということが分かってきたのよ。
「我々は一つの文化を共有した一つの地球市民」「グローバルシチズン」「グローバルビレッジ」とかいうファンタジーが終わりつつある。
我々は「、一つの屋根の下にいるほど文化を共有していない」ということなのよ。
「ファンタジーのフェティシズムがまた壊れつつあるのよ。」松本
「つまりそれはリベラリズムの終焉ということになるよね?」ウガ
「でもそこだけは信じとかんとえらいことになるよね」松本
「権力の抑圧より自由の方がマシな状態なんだということは守りたいのよ俺は」ウガ
「それはハート=ネグリ的にいうと…陰謀論じゃないんだよな。
 そういうふうな枠組みの中に入ってしまっている俺たち、どないすんねん?
 60にして俺らが今更考えるんかい?なに言うてんねんて思うんやけどさ」松本
「だけど僕らの年代はまだソ連が実在して冷戦やってたときから
 ずっと知ってるわけで。我々にはまだ言えることがあると思うんすよね。」ウガ
「若い世代はUSSRを知らない。
 ビートルズの『Back In The USSR』知らんのかと。」ウガ
「大将!、ホワイトアルバムの一曲目をしらんのかと」松本
 
  注)USSR:Union of Soviet Socialist Republics
   『Back In The USSR』https://www.youtube.com/watch?v=APY6Ouz6dZw
   https://www.youtube.com/watch?v=AsFnAI1Kt28
烏賀陽note :USSR地図 https://note.com/ugaya/n/n10d7c73e753d 



⑥ロシアは旧ソ連構成国に関しては主権国家とみなしていない

「ロシアは旧ソ連構成国に関しては主権国家とみなしていない。」
「遠慮なく介入すると言っている」というのが、上記のウガヤnoteの論考の結論。
これは2008年グルジア戦争のときに、メドベージェフが宣言している。
その6年後2014年クリミア危機が起きる。これは第一次ウクライナ戦争と見做せる。
2022年第二次ウクライナ戦争が始まった。
これはチェチェンでロシアが使った手法で、一回で治らない戦争はもう一度やる。
歴史を知らないのは日本の若者だけではない。西側メディアはアホである。
ウクライナ戦争を「21世紀になって最初の戦争」と言っている。
チェチェン、グルジア、ウクライナ、実はロシアの使っている手口は全く一緒である。
”ロシア人の保護”とか言い出して…。
南オセチアとアブハジアを分離させて独立運動を煽って(集団的自衛権に基づき)軍事介入する。

⑦ロシアは言葉にして宣言するマルクス主義のインテリ
ロシアがなにを目指しているかは明確で、ロシアは律儀な国で言葉にして宣言する。
「インテリやね。」松本
「言わんと気が済まんのよね。
 黙っときゃええのにと思うけど」松本
「ロシア政府は考えていることを積極的に書いて出しますよね」ウガ
「あれソ連時代からの伝統というか、性癖があるな」松本
「自己を正当化するためには、
 イデオロギーもしくは何らかのロジックが必要であるという、
 ほんまの70年代左翼みたいな。今でもその性癖は変わらへんな」松本
「プーチンさんは皆がコロナで閉じこもっている間に、一生懸命、論文を書いて、
ウクライナは民族的にロシアと一帯であるとか論文書いて出すわけでしょ」ウガ
「コムソモレーツやね」松本
「え? コモソモレーツ?」ウガ

  注)コムソモールは、マルクス・レーニン主義党、主に共産党の青年組織である。いわゆる青年団の一種。共産主義青年団。ソビエト連邦共産党に協力するボランティア組織であり、汚職を告発するスパイと密告者の養成機関でもあった。概ね15歳から35歳までが相当年齢とされ、党の路線の学習、学園や労働組合青年部で党の路線の宣伝、ピオネール(共産党少年団)の指導などが任務として挙げられるほか、1930年代のスターリンによるクラーク撲滅運動ではクラーク (富農)の逮捕などの活動を行い、多くの農民を強制収容所へ送った。

「共産主義青年同盟の人だよね」松本 
「おったやん、わしら学校の時、
 民生(日本民主青年同盟)みたいなんおったやろ」松本
「おったおった、わかるわ〜。プーチンて民生出身か〜あれ」ウガ
「プーチンは民生やで」松本
「いやいや、今の日本共産党の方々は対外的に変なことしてると僕は思わないし、
 いま仰ってることは、正しいと思うけど、
 彼ら(民生)の精神構造ってそういうとこあったやんか」松本
「テーゼていうのを発表するんだよね」ウガ
「そう。テーゼに対していかに自分がちゃんとできてるかっていうのは、
 それが物凄く自分達のレゾンデートルになってるよね」松本
「テーゼっていうのは英語で言うとセオリーっていうことかな?」ウガ
「セオリーやろな」松本
「セオリーやろな。理論があって、それを実践するってことや。
 オーーー!!さすがマルクス主義者たちだ!」ウガ
「いや、根っこはそやで。いやいやいや精神構造そこやで」松本
「これは凄い。マルクス主義は科学だね、やっぱり」ウガ
「そういうふうに頭の構造、できとるんよ」松本
「あ〜〜〜!わかった!
 いま俺、百万遍大学の経験、プーチンと全部繋がった!
 わかった、俺はプーチンは理解した!
 ウラジミール、同じ夢を見ている(笑)」ウガ
「うん、おれは、そやなと思てるわけよ」松本
「わかったわ〜、プーチンさんて40歳までソ連人やからね〜」ウガ
「まあ、しゃあないやろ」松本
「まあ、抜けへんねやろな」ウガ

⑧1968年のブレジネフドクトリンとそっくり
「旧ソ連の構成国に対して制限した主権しか認めないっていう話は、
どっかできいたことあると思ったら、
1968年のブレジネフドクトリンとそっくりなんすよね。」ウガ
「あれは、ほんまにミラーイメージやね」松本
「この人らペレストロイカ以前に戻ってしまったと言う感じがしたんすよ」ウガ
「いや、ゴルバチョフも本質的には、制限主権なの」松本
「え⁈ そうなんや!」ウガ
「俺もね、調べてみたら、バルト三国が独立する時にゴルバチョフは、
 真剣に軍事侵攻を考えてたって書いてあった。」ウガ
「やったじゃん。
 おれ現場残ってんの見たことあるけど。」松本
「駐留してるソ連軍、動いてるんでしょ?あれ」ウガ
「バリバリ機関銃、撃ったからね。人は殺してないけれども、
 シンボリックにタリンのホテルの入口を壊してるんですよ」松本

  注)ブレジネフ・ドクトリン  1968年8月のチェコ事件ののち,ソ連などの軍事介入を正当化するために出された理論で,制限主権論ともいわれる。 L.I.ブレジネフは同年 11月 12日のポーランド党大会の演説で,ある社会主義国にとっての脅威は社会主義諸国全体の共通の問題であるとして,ソ連の軍事介入を弁明した。この論理によると,社会主義圏に入った国家は主権が制限され,ソ連が必要と判断したときにはいつでも介入の対象となるというので,社会主義圏内部からも批判の声があがった。
その後 85年に M.ゴルバチョフが書記長に就任し折にふれて他国,他党への内政不干渉,自主性の尊重を強調。 89年1月にハンガリー事件への再評価がなされ,同年 12月にはチェコスロバキアへ軍事介入した5ヵ国が誤りを認める声明を発表し,最終的にブレジネフ・ドクトリンは放棄された。


⑨ソ連構成国におけるロシア人は迫害されてきた
「要は…、旧ソ連、バルト三国も含め、ウクライナ、グルジアもそうだが、彼らは、そこは独立したとはいえ、主権国家として認めないと。なので、自分達の国益に反するようなことがあれば、いつでも軍事介入すると2008年に宣言している。
軍事介入のきっかけとしては、そこに住んでいるロシア人の保護というのを高らかに謳っている。
旧ソ連内には、ロシア人は2500万人いると。
そんなもん、ソ連構成国、15カ国。そんなもんいつ介入されるか分からへんわね。」ウガ
「あのね、意外とこれ絶対、語られないんだけど、
 バルト三国における、ロシア人がいかに迫害されてきたかというのを
 現場で見てきてるんですよね。」松本
「あ、逆にね。あ〜……
 それはエストニアの人々がロシア人を虐めるということなんだ」ウガ
「そう。
 しかも25%くらいいるのにね。
 鉄砲で撃たれるとかじゃないのね。」松本
「ヘイトクライム的なレベル?」ウガ
「もあるし、パスポートもらえない」松本
「え〜⁈」ウガ「自国民として保護されないんですよ」松本
「あ〜〜、それね、グルジアでも南オセチアやアブハジアの人たちは、
 8分の7が、ロシアのパスポートをもってたのよ。人口比で。
 おれ、何でやろ?と思ってたんやけど、そういうことがあるんやな」ウガ

※松本さんが、旧ソ連構成国のロシア人のパスポート事情を解説。
ロシア系エストニア人友人のパスポートは冊子でなく「紙っぺら」で、
エストニアに住み市民権は認められるが、(難民的扱い)モスクワに移動する時に、
この人は違うカテゴリーですよ、というもの。
※旧ソ連時代のパスポート(国内用と国外用がある)事情をかたる。
普通の人は身分証明書(ID)しか持っていない。
それがSSSL、あるいはCCCPと書いてあるやつで、これは皆もっている。
これと労働手帳(労働組合に入っている証明。住民登録の代わりになる)を持つ。
中国でもそうだが、この労働手帳があるかないかで待遇が変わる。
農村部の人たちが上海、北京に出てきて働くことはできるが、
労働手帳を持ってないので、社会保障を受けられない。
都市戸籍と農村部戸籍のあいだで差がある。
同じことがソ連の中にもある。
もう一つは「国外用」のパスポート「ザ グラニーツァ」というものがある。
(ザ:越える、グラニーツァ:国境)
アジア人にはタカリの警察が「パスポートを見せろ」と要求してきて
虐められる。
旧ソ連では基本、ソ連内で移動の自由はない。正確には労働手帳がないとそこで働けない。労働手帳とはアメリカでいうグリンカード=年金番号(日本でいうマイナンバー)と同等。

ーーーー

1:42:26〜つづく