【児玉龍彦✖️金子勝】これからのコロナ対策は「国民皆保険=国民皆丁寧保険」 | ☆Dancing the Dream ☆

☆Dancing the Dream ☆

Let us celebrate
The Joy of life ♡
with ☆Michael Jackson☆


【児玉龍彦・金子勝】2022年4月15日 大竹まこと 大竹メインディッシュ

今まで死亡者が一番多かったのが第3波。
第3波 死亡率1.96% 7212人死亡。
第6波 死亡率0.22% 10472人死亡。(4/14時点)

第1波は武漢型。第2波。
第2派、第3波は東京埼玉型。
第4波は英国で発見されたアルファ型。
第5波はインドで発見されたデルタ型。
第6波は南アフリカで発見されたオミクロン型のBA.1、
今はBA.2が来ている。

これらのウイルスのタイプごとにそれぞれに行うべき対応策が違う。
武漢型の第1波では、死亡率が5.2%と高いので野戦病院を作って隔離しなければならない。
スエーデンを始めヨーロッパでの集団免疫をもてば良いという考えは間違えだった。
スエーデンは、隣国のノルウェーの人口あたり10倍の人が死亡した。
集団免疫というのは、免疫ができれば2度と感染しないことを前提とした考えだが、インフルエンザやコロナは、タイプが変われば、2度3度と罹る。

波が来るごとに、全く異なるウイルスとして違う対応をせねばならない。
死亡率が下がってくると、街の普通の医療で「国民皆保険」で診るように変えていかなければいけない。
オミクロンの場合は、集団隔離を行なっても全然実効性がない。

アメリカでは、いまコロナの感染率が24%と報告された。
東京の2万3000人を対象にモニタリング検査をおこない、pcrと抗体検査の比較。
pcr検査での報告者数の3.9倍感染していた。報告者数の約4倍が感染しているということになる。
アメリカでも、同じような報告があり、オミクロンはかなり集団免疫に近く、感染る範囲のほぼ全員が感染したのではないかということになる。その後、アメリカでは、オミクロンは急激に減ってきている。
しかし、オミクロンは減っても、次に新たな変異株が出たら、これには免疫がない。

いまのワクチンは、武漢型に対してつくられた抗体の中和活性というのは、デルタ型には効力が、10分の1になっている。
デルタ型に比べて、オミクロンでは、さらに10分の1になった。
つまり、我々が打っている武漢型に対するワクチンは、感染予防効果は、100分の1になっている。
いまのワクチンは、オミクロンには、感染予防にはならない。
しかし、このRNAワクチンは、抗体を作るという他に、細胞性免疫(感染した細胞をリンパ球が殺す)ができる。
これは、最初、ウイルスが鼻から入り、1個のウイルスが1000個とか沢山のウィルスに増える。そして倍々ゲームに増えるが、これを防ぐと重症化はしない。RNAワクチンは細胞性免疫で体内で増えるのを防ぐ。
ワクチンの「3回目までの接種」までは、この細胞性免疫で重症化を防ぐことができたのである。
4回目は、細胞性免疫も飽和し、打っても効果がない。

また、先週のネイチャーでは、武漢型のワクチンではウィルスにくっつく抗体はできるが、くっつくだけで中和能力がないと、ウィルスが違う細胞に入ってしまうことがある。コロナではこれが悪く作用することは証明されていないが、エイズでは、HIVはCD4というリンパ球に入って免疫不全を起こす。なのでCD4というリンパ球がなくなれば感染は止まるはずである。ところがエイズは、CD4がなくなっても、マクロファージという細胞で増えて、患者は痩せ衰えて死亡してしまう。これはHIVウイルスに抗体がくっつき、その抗体を食べるマクロファージにウイルスが入ってしまうのである。
ネイチャーでは、コロナにおいても、同じようなことが心配されている。
コロナの患者でもエイズのように、モノサイト、マクロファージのような細胞にコロナのウィルスが入っておかしくなっているのがあるのではないかという報告が出始めた。

このような情報を政府は認識していない。
政府機関の専門家は、年をとった公衆衛生しか知らない方は中心で、pcrもやったことがなければ、ゲノム配列もみたことがない。免疫学のマクロファージやTリンパ球の専門家もいない。
だから、いまの専門家会議というのは、アメリカやイギリスで指針がはっきり出たら、それに付いていくということだけはやる。

専門家会議は、「無症状の人にpcr検査をするな」と言った。しかし、無症状者にpcrを行うことが感染を防ぐというのは、当たり前のことだと証明されている。(世田谷などの例)
それが一番行われていないのが、大阪。
「大阪では、死亡者の半分は、病院や介護施設である。」(阪大の忽那 賢志 教授(感染制御学)の報告)
介護施設は面会を抑えている。介護施設の入所者や職員の定期的なpcr検査をしなければならない。
ところが、世田谷からの定期的なpcr検査が感染を抑えているという報告に対して、「維新」の政治家などが「費用対効果から意味がない」と言って退けた。
この件は、児玉先生らも活動に影響を受けた。しかし、世田谷区長は介護施設でしっかり検査して高齢者を守ることを貫いたので、東京の中では世田谷は死亡者が少ない。
検査を沢山すれば、感染者が沢山出るが、実際に亡くなっているのは80代の高齢者で、80代の感染者はとても少ない。ところがそれが世代的には一番多い。ということは高齢者の感染を防ぐ対策が特に求められる。
高齢者は免疫力が落ちるのも早いから、ワクチンを打っても効果が早く落ちてしまう。
ヨーロッパのCDCは、「4回目のワクチンを考える可能性があるのは80歳以上だ」と言い始めている。
日本政府も、集団免疫論などを追いかけるのではなく、きちんと疫学に基づくCDCなどの情報を知るべきである。
オミクロンになったら感染者数もふえるので、国民皆保険でやってくれるように頼んでも、変わらない。
保健所もまったく追跡もしていない。いまはもうなんの連絡もなくなって、検査もなくなった。
「みなし陽性」などは、検査をしたら陰性だったというのはゴロゴロある。
国民皆保険で、検査もできるようにするべきである。
学校には校医がいる。企業には産業医がいる。そこで感染者がでたり症状のある人が出たら、そこの医師が全員の検査をすれば良い。そのような仕組みを作れば良い。

pcr検査のプール式の機械を開発したり、タイプが簡単にわかるキットを作っても厚生省でなかなか認可されない。
もしくは、実際に使えるような財政的支援が行われない。
precision medicine 精密医療。データを多く集めて、ひとりずつ皆を丁寧にきめ細かく診る。
「まんぼう」のようにマスとしてバンと隔離をやるのではなく、小さい集団づつにきめ細かく丁寧に診る。
「国民皆保険=国民皆丁寧保険」にすべきである。

経口薬の良いものが出てきているので、これを国民皆保険で使えるようにすべきである。
ラゲグリオ
(エラーカタストロフを起こしてウィルスを死滅させる/オミクロンには効きにくい)
タキロビットパック
(インフルエンザに対するタミフルのような薬。よく効くが他の薬との飲み合わせに注意)

しかし、これらの薬は、コロナ患者を受け入れている病院でしか使えないとか、規制が山のようにある。
もう100万人分確保はしているので価格の問題よりは、厚生省の問題は、社会保障費を抑えるために、使いにくく、使いにくくする。
後退カクテルの点滴は、たくさん用意して使い渋っている間に、もう効かなくなった。


要するに、ワクチン頼みの政策になったが、どうやら4回目のワクチンは問題がありそうである。
ではどうするのか? 治療薬は?補助金をもらってコロナの病床を確保している臨時対応の病院以外は、治療薬はもらえない。つまり、一般に普及していないということ。
かかりつけ医などの普通の病院で診てもらって検査したり薬で治療したりできるようにならなければだめだということ。


【児玉龍彦・金子勝】2022年4月15日 大竹まこと紳士交友録


児玉龍彦さん(東大先端研)と金子勝さん(立教大) 2022年4月14日収録

オミクロン株への対応はそれまでのデルタ株とは根本的に変わるべきだったのに、ワクチンと人流抑制という政府のコロナ対策に変化はありません。4回目のワクチンは本当に効くのか、最新の世界の知見をお伝えし、治療薬の進歩の成果をすべての患者が受けられるようにコロナ専用病院以外でも主治医が患者にあった最もよい薬を選択し治療できる国民皆保険制度による丁寧な治療体制の構築を提案します。何より、パンデミックは世界が平和で協調できなければ適切な対応はできないものです。今の時代、WHOの機能不全、米中対立からウクライナ戦争まで世界の危機を背景に、パンデミックは最も弱い社会、最も弱い人々に最大の被害をもたらします。日本のコロナを考えるとき、世界のコロナに関心を持つことが大切。