【お金のルール/安冨歩氏×清水有高氏】文字起こし〜BS・資産と負債の質が人生の質を決める❗️ | ☆Dancing the Dream ☆

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清水有高さんの「一月万冊」で
名ホストの清水さんのおかげで、安冨さんのお話が格段に分かり易い。

安冨さんのお話は、理解したくて一所懸命聞いていても、
時々、もう少し説明してほしいな〜今のはどういう意味だろう?
と迷子になってたまに涙目になる。
そこを敏感に察知して、清水さんが丁寧にフォローして下さる。
これが本当にありがたい。

「お金のルール」シリーズで、簿記会計に興味をもった!
ほとんどの国民だけでなく、
国会議員も会計士も税理士も本当には理解していないという
簿記会計の裏と表について学んでみたいと思った。

下段に、「お金のルール」シリーズの中で、
バランスシートについての具体的な話が語られる、
7/22の〜東大教授と語る【お金のルール】
人生の質はあなたの借金と資産の質で決まる!
お金が欲しいならお金のルールを学ぼう。
自由になるための簿記会計。〜
の文字起こしをしてみた。


この【お金のルール】シリーズは、
故・石井紘基さんが生前、追及されていた問題にも通じるのだろう。

**2018年08月25日(土)【16年前の預言】
暗殺された石井紘基の凄まじい国会質疑 全文❗️
https://ameblo.jp/et-eo/entry-12399831701.html


ーーー


Robert F. Kennedy challenges Gross Domestic Product
*1)7/24 一月万冊で紹介された『バランスシートで読みとく世界経済史』からの引用され語られた。
※演説和訳 https://the-sense-of-oh.com/「アメリカ最後の希望」と呼ばれた男が語る「gnp/


ジョン・F・ケネディの弟、ロバート・ケネディが暗殺される3ヶ月前、
1968年3月に行った演説。キング牧師が暗殺されたのが同年1968年4月4日。
ロバート・ケネディも同年1968年6月5日、
カリフォルニア州予備選の勝利演説の場で銃撃された(6月6日死亡)が、
民主党大統領有力候補だった。


ロバート・ケネディは、
豊かさを表すと考えられているGNP(国民総生産)
アメリカ合衆国のGNPは8000億ドルを超えるが、
その国民が生み出した付加価値の総合計のGNPには、例えば…
「核弾頭やナパーム弾もデモ隊を蹴散らす警察の装甲車」も含まれるが、
「子供たちの健康、子供の教育の質、子供の遊びの喜び」は含まれていない。
…と語った。

簿記会計の貸借対照表で記述した総合計をすると、GNP、GDPになる。
ロバート・ケネディが指摘しているのは、
GNP、GDPは、本当の豊かさ(価値)を表現されていない。
簿記会計のルールにも、欠陥があるということになる。

会計のルールというのは「お話」なのである。
現実の社会を生きている動的ものを
静的な会計の情報に全て詰め込むというのは原理的に不可能。

けれども、
資本主義社会とか商売というのを回すために、
原理的に不可能なんだけれど、ここを切り取り、
それをルールとして共有している。

なぜ、そんなおかしなことになっているのかを知るためには、
歴史的背景を知る必要がある。
中世イタリアで始まって、現在に到るまで、
その時々で色々な変な手を打って前に進んできた。
その集積として、こんにちの謎の会計規則ができている。

細かいところを合理的かどうか議論しても、
そんなところだけ議論しても、何も辻褄は合っていない。
歴史的な経緯で理解するしかない。

意味もない辻褄の合っていない会計ルールを
意味もなく飲み込んで試験を通る。
それを呑み込んだ者が会計士や税理士になっているから
おかしくなっている。

会計士、税理士と付き合うときに、
これを知っていると彼らのウソに騙されなくなる。
また、会計士、税理士は、帳簿を合わせることに命をかけているので、
会計士のいう事をそのまま聞くのではなく、
実際のビジネスはこうなっているけど、会計のルールではこうなっているから、
こういう記述でOK?というように言うと納得する。
それを知らないと雁字搦めになる。
会計上のルールを知らないまま目隠しされて進み、
知らない間に、会計上、税務上のルールに絡めとられて破綻する。


【お金のルール関連動画】
7/21 東大教授と語る【金を欲しがる前に金のルールを学べ】
生きるための簿記会計。お金が欲しいのに会計を知らないのは
野球のルールを知らずにホームランを打とうとするようなものだ。
https://www.youtube.com/watch?v=9LWJpkqvYnM
*2) 7/22 東大教授と語る【お金のルール】人生の質はあなたの借金と資産の質で決まる!
お金が欲しいならお金のルールを学ぼう。自由になるための簿記会計。
https://www.youtube.com/watch?v=mmcSBMO513A&t=1567s
7/23 東大教授と語る【借金は怖いという洗脳】お金のルールを学ばない人間お金に搾取され続ける。
https://www.youtube.com/watch?v=oxO1ccMN68k&t=787s
7/24 東大教授と語る【お金のルール】会計を知らずに現代社会を生きるのは
目隠しをして崖を走るようなものだ。
https://www.youtube.com/watch?v=WFEsfkQM1og&t=1128s
*1)7/24 東大教授と語る【お金のルール】資本主義と会計。嘘で出来た社会を生き抜く方法。
安冨歩教授電話出演。
https://www.youtube.com/watch?v=bCeFtdikx5o&t=1803s
※番外 17年7/5 高い営業利益と高い自己資本比率を実現する会計のコツ
https://www.youtube.com/watch?v=m7nWQkmpnLU
※まとめ お金のルール☆安富さん
https://www.youtube.com/playlist?list=PL5waDoJK6eFbznlNZPLZ_0AKTAfoA1btp

【アホな日本経済関連】
7/25 東大教授と語る【日本経済壊滅宣言】政府のコロナ対策の愚かさで
日本経済が壊滅しても日本社会は残る。どうやって生き残るか?
https://www.youtube.com/watch?v=FdjG3d-9lRU&t=159s
7/26 東大教授と語る【日本経済壊滅から再生】コロナで崩壊する
脆弱な経済を作ったのは1985年の日本の失策から始まった。
https://www.youtube.com/watch?v=G-aLymNRlv0
7/28 東大教授と語る【アベノマスク】政府がアホだとチャンスが増える!
不退転の決意でマスクを配り続ける安倍首相。脱昭和100年に向けて。
https://www.youtube.com/watch?v=Pb35bllw1IM



7/22 東大教授と語る【お金のルール】
人生の質はあなたの借金と資産の質で決まる!
お金が欲しいならお金のルールを学ぼう。
自由になるための簿記会計。*2)

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安冨歩さん(Y)×清水有高さん(S)
会計シリーズ2 文字起こし

【参考図書】
◉『中世イタリア複式簿記生成史』 著・橋本寿哉
◉『バランスシートで読みとく世界経済史』著・Jane Gleeson-White


S
資本主義は会計なしには動かないので、
複式簿記の知識がないままこの社会を生きているというのは大変危険で、
野球のルールを知らないまま野球をしているようなもの。
『中世イタリア複式簿記生成史』を読んで皆さんと一緒に会計の勉強をしていきたいと思います。
S
会計、複式簿記が存在しなければ資本主義も存在しない。
ほんとそれくらい。(複式簿記がなければ)資本という概念がないもん。

Y
複式簿記がなかったら人口のうち98%くらい存在していないですよ。

S
そうかーたしかに。
1億か2億くらいだったんちゃう。
そういう意味ではすごい発明なんですよ。これは。

Y
これほど大きなインパクトを人類に与えた発明は人類にはないかもしれない。

S
いやーほんとに。
だってそれまで複式簿記というのが作られる前の世界というのを私、
これを読んでから想像してみたんです。
それまでもアレクサンダー大王とかも当然お金持ちだっただろうし、
一杯そういう王様ってお金持ってるはずなんですけど、
なんとなくしか把握できてないってことですよね。

Y
いくらあるのか誰も知らない。

S
誰も知らない。でもなんか沢山あるらしい。
増えた気がする、減った気がするくらいの次元でしょう。
すごいでしょう、それって。

Y
会社っちゅうモンが、だから成り立たへんねー。

S
無理です。成り立たない。
まあでも、(複式簿記が)なかったら、徴税はしにくかっただろうから、
脱税はめっちゃしやすかったかも知れんけど。

Y
だから、(複式簿記がなかったら)まず近代国家なんて成立しようがない。
税金集められないもんね。

S
人がいくら持っているのかわからないもん。
最初の所得税というのはイギリスで導入されて、
それはナポレオンの戦争のために戦費調達のために作られたっていう。
でも所得税をとるぞ!と言ったって皆がいくら所得をもっているのか
わからなかったら税金を取りようがないからね。

Y
まあ、給与天引きくらいはできるけどね。

S
せいぜいできて給与天引きくらいやね。せいぜいできて。
でも複雑な法人税とか無理やと思うで。

Y
会社からは取れないでしょう。

S
さらにいうと財産税とかもっと無理やね。
だっていくらもってんのかわからへんという状態やから。
だから簿記というのは物凄いインパクトを与えているんだよ
という話をスタートとして話をして、
その次に今日は会計の細かい話をしていきたいと思います。
安冨さん、でも会計が分からないというのは、
いったいどういうことなんだろうということが分からない…

Y
そこなんです。この2人が今からやろうとしている最大の問題は、
そこなんです。何が分からんかったのか思い出せない。
分からん人を呼んできて聞いてもらう方がいいかなみたいな。

S
安冨さんは住友銀行に入社したときに勉強したんですよね。

Y
最初はもうチンプンカンプンでしたよ。
何が分からんかったんやろ。あ、そうそう。
まず、仕分けから入るのやめてほしい。

S
あーそうですね。うんうん。

Y
まず、貸借対照表の説明から入ってほしかったな。
貸借対照表ってのは何ですか?っていうのが、
たぶんですよ、今まで会計を勉強してきたけど、ピンときてない人の大半は、
貸借対照表が何なのか把握できてないっていうことはないですか?

S
あー、でも、私の友人の税理士とか会計士とかと話をしてると、
これね、社長ですらなんですけど、
一番興味があるのはキャッシュフローなんですよ。
要するにお金の流れ。今日増えた、減ったっていうね。

Y
そりゃそうや、キャッシュフローさえ何とかすれば生きていけるからね。

S
生きていける。
だけども、キャッシュフローだけ見ている人は基本的に貧乏なんですよね。

Y
そのうち倒産する。

S
そのうち倒産する。これ感覚値ですけど100人社長がいたら
キャッシュフローを気にしている人達が90人くらい。
9人が損益計算書を意識しています。PL(profit and loss statement )
残り1人がBLバランスシート(貸借対照表)を見ている。

Y
そんなんで潰れないんですか?

S
日本の会社っていうのは基本的に3年たったら何十%か潰れると言われているので。
例えばね、昔、すごいお金持ちの人に教えてもらったことなんですけど、23〜4歳の頃かな。
まあ、100億くらい持ってる人がいたんですけど。

Y
ちょっと分けてほしいな。ちょっと分けて。

S
ちょっと分けてほしいね。はい。
もう十何年前なんですけど、その金持ちは詐欺師で捕まったんでもういません。
詐欺罪で捕まったんで。

Y
アハハハハ。詐欺師やったんですね。

S
でも良いことは言ってました。
清水くん、と。君はお金持ちになりたいだろう、と。
年収1億円に人と、純資産1億円の人がいたとしよう、と。
世間では年収1億稼ごうとかそっちばかりをみるが、そうじゃない。
重要なのは、純資産をいくら積み重ねられるかなんだよ。と。

Y
純資産1億ってすごいよね。

S
うん、すごいすごい。
それは、言ってみれば、入ってくるお金だけを気にするんじゃなくて、
自分がどれだけ貯めていけるかっていう視点を持ちなさいと言っていてすごい印象的だったなぁ。
社会人になってしばらくしてから聞いた話だけども。
今思えばね、その人はすごい詐欺が上手くて、まあ、アハハハハ!

Y
まあ、紙一重やからね。

S
紙一重。めっちゃ金稼いでてさ。たぶんグレーゾーンのブラック寄りの方に
行きすぎて最終的に逮捕されたんだと思いますけど。

Y
うん、そうね。まあそんなもんすわー。金儲けってそんなもんでしょ。
だって刑務所の塀の上を走らないでお金は作れないですよ。

S
そう。あとは権力をもって逮捕されないかっていう。

Y
そうそう。刑務所の塀の上を歩いているけれども右っ側には金網張ってあるみたいな。

S
そんな感じ、そんな感じ。笑
私はそれを聞いて印象的だったんですよ。
みんな、収入の金額を気にする、と。
だけども重要なのは資産を気にしなくちゃダメなんだぞ、とっていてですね。

Y
はいはい、当たり前の話ではあるけど。
昨日ね、話をしてから、大事な事を言い忘れてたなという事を思い出したんです。
(昨日の話の)一番大事なとこは、
会計っていうのはイタリアの遠距離貿易をやっている連中が本格的に発明したのか
使い出したのか分からないけど、作り出して。
それは、ベニスからトルコに商売をしに行くという船長がいたら、
①まず出資者から金を集めて②その金を使って船を借りて③乗組員を集めて
④イタリアの産物を買い集めて出航して⑤トルコでそれを売り払い
⑥東方の貴重な産物を積み込んで⑦帰ってきてそれを売り払い
⑧船を返し⑨従業員も解雇して⑩残ったお金を出資者に分ける。
(会計というのは)これを記述しているというのが基本ですよ!

Y
この状態であればなんの不思議もないですね。
(バランスシート(貸借対照表)の)右側を「貸方」というわけですけど。
なんで「負債資本」が貸方やねん!って皆悩むんですけど、
借入が右側にあるのにどうして貸方なんだーー!と。
なんでかっていうと、「貸した人の名前と金額が書いてある」のが「貸方」なんですね。

Y
「借方」っていうのは、
お金を集めて(借りて)実際にビジネスをやっている人の「資産」の目録が書いてある。
だから「借方」の資産が出ている。
「貸方」にはお金を貸した人の資産が出ている。(貸方は)債権が出ているので貸方という。

Y
これをベースに考えたら複式簿記はなんの不思議もないですよ。
これが、一回きりの遠洋航海の決済から、
ずーーっと続いている事業に転用されると急に話がややこしくなる。

S
ややこしい‼︎

Y
この時にバランスシートと損益計算書に分かれてしまう。
遠洋航海し長距離交易している商人の場合は、
貸借対照表も損益計算書もないんですよ。
ある意味一致している。貸借対照表と損益計算書は。
まあ、正確にいうと、逆になっているわけですけど。
同じものな訳ですよね。同じものをこっちから見たら貸借対照表に見えて、
こっちから見ると損益計算書に見えるだけなんだけど。

Y
これをオカにあがって、ずっと継続するビジネスを記述しようと思うと、
損益計算書と貸借対照表に分かれてしまう訳ですね。

S
ここまでついてこれてますか〜?ついてこれてなくてもちゃんと
楽しい話にするからもうちょっと聞いて欲しい。

Y
アハハハハ!あかんか?やっぱり。

S
いいです、いいです‼︎笑

Y
遠距離航海の話は分かるんですよね。

S
ま、要するにですね、一回の航海で終わる貿易の仕事で、
ズルしてへんよな?分け前ちゃんと払ってるよな?
っていうふうに計算するために生まれたものなんですよね。元々。

Y
たぶん、そう思います。

S
一回の航海が、半年なのか、1年なのか2年なのか
それは分からないわけですよ。「1回」というふうに区切られていた。
それを記述しているものだったんですけれども、
それを、「けっこう便利やなー!」ということで、
お金出す側が、ズルせんように管理するためにも、
「ずっと継続する商売にも適用しよう」と考えたのかもしれない。

Y
まず、最初の段階では、農業を考えた方がいいですね。年一回の農業ね。
年一回の農業だと遠洋航海と同じ理屈になりますよね。
1金を集めてくる 2土地をかりて
3作業員を雇い 4種を買って
5作業をして秋に収穫し 6収穫物を売ってお金に変えて
7出資してくれた人に分ける
これは遠洋航海と同じ理屈で理解できますよね。
だからここまでは貸借対照表は問題ないんですよ。

Y
だけど、農業の場合は遠洋航海と違って来年があるわけですよ。
そうすると、今年の秋に全部お金を配り終わったときに残っているものが、
「資産」として計上されて、「貸方」の方は(負債がなく)ぜんぶ純資産になるわけですね。
お百姓さんがもっている去年の上りの「残っている種」とかさ、
「みんなに配ったあとに残っているお金」とか「農機具」とかもっている訳ですね。
そのリストが貸借対照表の「資産側」に書かれていて、
右側は借りた金をぜんぶ返したんやったら、「ぜんぶ純資産」ですよね。

S
はい、そうなります。

Y
ほんで、また来年やるときに、
1また借りて、2種かって〜とやる訳です。
これを繰り返してやっているのが…

S
そうです。そうすると、「純資産」が増えたり、減ったりするわけです。

Y
そうそう。これが分かりやすいバランスシート。
分かりやすい「損益計算書パート2」じゃないですかね。

S
えーと、いきなり「損益計算書」の話に飛んだんで、
今、ついて来れなくなった人がいると思うんですけど。アハハ。

Y
あ、ごめんなさい。貸借対照表、貸借対照表‼︎
まだ損益計算書は考えなくていいです‼︎

S
考えなくていい、はい、置いとこう、置いとこう!笑

Y
まだ考えなくていいよね。

S
まだ考えなくていい、大丈夫。

Y
これが農業が、「二毛作」とかになってくると、話がややこしくなってくる。

S
たしかにそうですね。

Y
お金を借り入れるのは年に1回で、やっていくとタイミングがズレるじゃないですか。

S
うん、ズレる。

Y
そうすると話がややこしくなってきて、
そうすると、貸借対照表と損益計算書と分ける必要が出てきますよね。

S
そうなります。

Y
これが、毎日、農具を売ったり買ったりとかいう商売になってくると、
話がややこしくなってきて、
損益計算書と貸借対照表の両方がないとムリですね。

S
うん、無理です。

Y
だから、物事を一回、止めて、ぜんぶ清算して、新たに調達して〜
とやっている分には、なんの紛れもないんですけど、
金を借りたり(出資してもらったり)、金を返したり(支払ったり)するタイミングと、
ビジネスのタイミングが並行し始めると話がややこしくなるんですよね。

S
うんうんううん、そうですね。

Y
そうすると、
日々の資産の「総資産」と「総負債」の状態を表現している貸借対照表と、
その結果として、日々のフローを記述するための損益計算書が
分かれてくれないといけなくなるわけですよね。

Y
そうなってくると、
アレなんて言ったっけ?名前忘れた。あらゆる取引をガサって…

S
総勘定元帳。

Y
あ、総勘定元帳。
総勘定元帳と貸借対照表が一致している段階がさっきに初期段階ですよね。

S
そうですね。うん。

Y
遠洋航海とか、農業とかを年に一回やっている段階では、
総勘定元帳と貸借対照表は別れないですね、ほぼ。
キャンセルするのは発生するけど。
だけど、これが日々の出入りがある話になってくると大きく乖離し始めるので、
総勘定元帳を、真ん中で切って、
損益計算書と貸借対照表を分けて考えないといけなくなってくるんですよね。

S
うん、そうなります。

Y
こういう形で理解すれば、一応何が起きているか分かるじゃないですか。
それが、いきなり総勘定元帳ベースの話がはじまるとついて行くのが大変なんですよ!

S
ね! 
重要なのは、貸借対照表を作って行くことであって、
それのための損益計算書や総勘定元帳がある、って順番なんですよ‼︎
ってところが一番。
まあ、これ、分からなくなるのも分かるんですよ。
なんでかって言いますと、さっき社長の話を例えで言いましたけども、
皆さん、自分の貸借対照表、自分の「資産」と「負債」を毎月ちゃんと計算して、
自分の「純資産」がいくらなのかって計算している人なんか
ほぼいないと思うんですよね。

Y
サラリーマンやったら要らんよね。

S
興味があるのは貯金がいくらあるか、とかさ。
いくら入金されるかとかさ。クレジットカードの支払いはなんぼあるかとかさ。
キャッシュフローの部分なんですよ。どうしても興味があるのは。
でも、その日々のキャッシュフローばかりを気にしていると、これはダメで、
やっぱり、損益計算書(キャッシュフロー)だけではなくて、
BSの方から発想をもってくると、これは良いんですよ、本当に。

Y
うんうん。

S
私も日々のお金の流ればっかり気にしていた時期があったんですよね。
社会人になったばっかりの頃は。

Y
苦しくなるとそうなるよね。追い込まれると。

S
もう本当に、借金も消費者金融から300万、連帯保証人の銀行の融資が5000万とか
っていう状況だったんですけど。
その話、ちょっとしていいですか?
そうなってくると、電気代が払えないと、大変なことになってくるわけですよ。
電気止まるとか、水道止まるとかね。
ある時期にふと気づいたんです。
これ俺、電気が止まるとか気にしてるけど、借金が5000万あるとかね、
消費者金融の300万で金利が何%で増えるんだろうとかね、
そういう事オレちゃんと計算してないぞ!と。どうすんの、これって!
こんなんで日々のお金だけ数えてても、上手く行くわけないじゃん!
っていうふうにどっかで気づいたんですよ。

Y
高い授業料ですね。笑

S
まあそうですけどね。笑 まあぜんぶ返したから良かったけど。
でもね、これ、気づける人と気づけない人と、違ってきてて、
私よりも借金が当時で5倍くらいある奴がいるけど、
やっぱり日々のお金しか気にならなくなっちゃうの。苦しくなると。
だから、苦しい人ほど、日々のお金の動きを、
「資産」「負債」「純資産」の貸借対照表ベースで、まず見てみよう!
っていう知識をもとうと思うことは凄い大事だと思いますよ。

Y
「資産」「負債」って言ったって、性質が違うということが凄く大事なポイントで、
例えば、お金を借りてるって言ったてさ、
金融公庫から借りているのと、消費者金融から借りてるのではゼンゼン違う訳ですよ!

S
ゼンゼン違う‼︎ ゼンゼン違うよ、ホントに!
金融公庫は延滞しても書類が来るだけですけども、
消費者金融は毎日電話がかかってくるから。ホンマに。ホンマに!

Y
昔やったらヤーさんがきたりした。

S
いやーホントにそう。ホントにそう。
性質が違いますね。

Y
「資産内容」…「負債」の性質を良くするっていう事すごい大事なんですね。
資産にしてもさ、不動産でもっているのと、現金でもっているのとは全然違う訳ですね。

S
そうですね。“流動性”っていうヤツですね。

Y
だから、キャッシュフローを日々気にするのではなくて、
資産内容を気にしないといけないわけですね。
同じ資産額でも、資産内容を良くして、“流動性”を高めておくとかね。

S
これ、例え話でいうと、
誰も買わない山をあなたが持っていたとしましょう。
資産額がデッカイ山なので、1億円。
かたや、ダイヤモンドを1億円持っている人がいるとしましょう。
でも現金はゼロなんです。どっちの人も。
BS上は、これはどっちも同じ金額なんですよね。
「あ、電気代はらえへーーん」となったとしましょう。
ダイヤモンドの人はコメ兵でも行ってすぐ売ってハイ換金!
って直ぐできるけれど、山は大変やでーー、これは。
だから、資産の中身も数字だけじゃなくて性質を良くしていくって事が
大事なんですよ。


●貸借対照表


●貸借対照表と損益計算書



●損益計算書



●貸借対照表




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(26:06〜)後半 文字起こしは、つづく。