「安田情報はアメリカのシリア研究者の議論を変える貴重なものだ❗️」国際政治学者・高橋和夫 | ☆Dancing the Dream ☆

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アメリカのシリア専門の研究者の間では、
「安田がこう言った」「安田はああ言った」と
安田が齎らした情報によって、
最新重要情報として注視して、
今までの議論を変化させているという。

貴重な情報を齎らし、
世界で高く評価されている安田さんを
記者として大切にできない日本社会は病んでいる。

「自己責任論」を蒸す返す日本国民は、
自傷行為を繰り返す ある種の精神病者ではないか。




国際政治学者の高橋和夫さんが、
シリアで40ヶ月拘束され10月解放された
フリージャーナリスト安田順平さんについて語る。

世界的には、自国独自に紛争地域の情報を得るために
体を張ったジャーナリストが解放されれば、

大手マスコミは自社の記者を紛争地に行かせない。
安田さん自身も大手の新聞社を辞めて、
自らリスクをとって紛争地取材に行く記者である。
このような記者がいなくなれば、
日本独自の視点の情報が入らなくなる。
このような記者がいなくなるのは、自国にとっても損失であるので、
国を思う気持ちが強いならば、
こういう記者を大切にしなければならない。

自己責任論によって
安田さんをバッシングするような特殊な日本社会は、
情報鎖国を自ら招く。

かつて80年代の日本のマスコミは、
イラク戦争でもレバノンの戦争でも、
ベイルートで砲弾が落ちてくる様子を打電するなど、
世界中が日本の報道を見てた。
テヘランにいたのは日本人だけだった。
世界が日本のメディアを尊敬していた。

メディアとは、危険な仕事なのである。
メディアに入るということは、
リスクをとって身体を張るということなのだ。
ブランド大学を出て綺麗なスーツを着て働く場所ではない。

安田さんは、なぜ解放されたのか?
詳細はもちろん誰も喋らないから解らない。
予想では、シリア内戦の情勢がほぼ最終段階に入って
安田さんを抱えていた組織も早く手放したいタイミングだったのだろう。

カタール、トルコが大きな役割を果たしてくれたが、
カタール、トルコが拘束犯組織に顔が効くということは、
即ちカタール、トルコがその手の組織に
以前から金を渡し援助していたからであるので、
事情は複雑だ。

安田さんのインタビューをとったメディアによると、
「これとこれは、聞かない」
「これとこれは、喋らない」というのが条件でインタビューを受けている。
安田さんもまだまだ 話したくないこと、話せないことがあるだろう。

安田さんによってすでに話された詳細は、
研究者にとっても貴重な情報であった。
日本、アメリカのシリア専門家の間で、
「安田がこう言った」ということで、
シリア反体制派内部の理解というのは、変わりつつある。
すでに安田さんの齎した情報が、専門家の議論を変えつつある。
安田の齎らした情報は非常に貴重なものが多い。
・イスラム過激派がイスラムの祈りアーザーンが聞こえなかった。
過激派ではあるが、イスラムではなかった。
・拘束者の中にウイグル人がいた。
中国からイスラム教徒がシリアに入っていた事が事実として確認できた。

すでに、安田が齎らした情報は、英語に翻訳されて
アメリカの専門家の間で、最新重要情報として、
影響を及ぼしている。
日本のメディアにもこのことを取り上げられるべきだろう。

安田さんは、あの過酷な状況下での
メンタルのキープは、並みの人間ではできるものではない。
安田さんは、40ヶ月という期限を切って
「解放するか、さもなくば殺せ!」と迫ったというが、
これは効果的だったのではないかと思われる。
イスラムでは40という数字は「もういい加減にしろ」という数字。
喪に服すのも40日。40という数字は一つの区切りなのである。

帰国後もメディアで詳細を非常に落ち着いて語り通したが、
これからメディア攻勢も安田さんの安静を大切した方が良いだろう。

日本政府は、カタールとトルコに協力要請したのは確かだが、
日本はシリアには大使館を置いておらず、
ベイルート(レバノン)からなので直接的には何もできなかった。
安田さん拘束組織をトルコ政府が管理しているものと見ていたが、
安田さんの証言によると、そうではないという事が解った。
これも新しい事実だった。
トルコ政府に頼んでもトルコもあまり情報を持っていなかったので、
日本の大使館が何か情報を持っていたとは考えにくい。

日本政府には、憲法に明記してある通り、
国民を守る「義務」がある。
責任を追及されるのは日本政府ではなかろうか。


サウジアラビアのカショギ記者惨殺事件に、
日本の記者が驚くことに驚く。
サウジのムハンマドが皇太子になって、
2017年、レバノン首相のサウジ訪問時に、拘束し、
TVカメラの前で辞表を読ませるなどの無茶苦茶をすでにしている。
それ以前には、カタールを封鎖し孤立に追い込んでいる。
その前は、イエメンに侵略戦争を行った。
日本の報道は、サウジ皇太子の明るい面の
イスラム教の厳格なしきたりを緩和するなどの改革ばかりを伝えて、
サウジのイエメン侵略でどれほどの人が死んだかなど、
全く伝える事を怠ってきた。
日本政府もメディアも産油国サウジを甘く見て、
正しくサウジ情勢を見てこなかった。
日本のエリートは、英語で情報を得ることに不得手で、
日本内部の日本語情報に頼り、
サウジに入れ込んで、今更のように「そんなに酷い国だったのか」と
驚くことに、驚く。

サウジのイエメン侵略戦争も、BBCなどはずっと伝えてきたが、
日本のメディアは、伝えねばならない情報を
視聴率がとれないという理由で、伝えない。
メディアは、国民に重要な情報を伝える「責任」がある。


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【感想】
国民が「責任」を追及せねばならないのは、
安田さんにではなく、
〈政府〉と〈大手マスコミ〉に対してであると思う。

・政府が国民を守る義務を果たす能力に欠けていることあり、
・大手マスコミが商業主義に走り、
 重要情報を伝える義務を怠っていることである。

安田さんが帰還し、記者会見で詳細な報告をさせた。
安田自身の意思で、政府と世間に対して「お詫びと感謝」を述べられた。

しかし、
「お詫びと感謝」を述べねばならないのは、国民の方であると思う。

国民が主権者であるとするならば、
国民を守る能力に欠けた政府で在らしめているのは、
国民だからであるし、
マスコミが重視する視聴率は国民の視聴行動に寄る故に、
伝えねばならない情報を伝えないマスコミたらしめているのは、
国民だからである。

海外では、貴重な情報を齎らした安田さんを高く評価されている中、
日本では、政府やメディアの誘導による自己責任論で
安田さんをバッシュするのは、
自傷行為のようなものだろう。



ひとつ、
私は、岩上安身さんのIWJの会員であるし、
IWJの報道から多くの情報を得てきたが、

シリア情勢の捉え方においては、
岩上さんは誤りがあると思う。

【岩上安身氏の事実誤認】
・アサド排除よりもイスラム国を潰すことが先決。
 ↪︎問題はアサドの圧政。見殺しにされた人々はIS頼り、悪循環となった。
・化学兵器を使ったのはアサドではなく反政府側。
 ↪︎国連とOPCW調査は2017年4月アサド軍のサリン使用を断定している。
・ホワイトヘルメットは民間救助隊を偽装したテロリスト側の偽旗。
 ↪︎ロシアトゥデイ、アサド擁護者による虚偽情報流布工作である。
・反政府側に金で雇われた傭兵がいる。
 ↪︎反政府側にいるのは義勇兵のみ。武器も充分ないのに傭兵など雇えない。


紛争地の複雑な情勢、中東の問題などは、
現地取材をして本当に事実として
情報をとって来てくれる記者がいなければ、
専門家やジャーナリストを自認する人さえ、
「群盲象を評す」に陥ってしまう。
況や 一般人をや、である。