ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の
ノーベル平和賞の受賞に寄せて
ノーベル平和賞が核兵器廃絶国際キャンペーン (ICAN)に
授与されたという報に接し、驚きと喜びを 感じております。
今、移動中の機内におり、受賞理由など詳細を読んでおりませんので、
簡単なコメ ントのみさせていただきます。
まず、この受賞は、核兵器の禁止と廃絶を願って、
勇気をもって声を あげてきた全ての人たち、
とりわけ、広島、長崎の原爆被爆者の皆様に
向けられたものだと思います そして、
世界中で行なわれてきた核実験や、
核兵器開発過程で被害を受けてきた人たちにも
向けられ てきたものだと思います。
こうした核被害者の皆様のたゆまぬ努力と、
私たち市民運動の協力、そし て心ある諸政府の尽力により、
本年7月、核兵器禁止条約が、国連で成立しました。
この平和賞は、全ての政府に、一刻も早く、
核兵器禁止条約に署名・批准することを求めています 。
ひるがえって、我が日本には、大きな宿題が投げかけられました。
唯一の戦争被爆国であり、
世界に 平和国家として歩むことを誓ったはずの日本が、
今日、核兵器禁止条約への署名を拒み、
平和憲法を 変えてしまうことを議論しています。
こうした問題について、私たち日本の市民は真剣に再考を迫られるでしょう。
最後に、核兵器廃絶を訴えながら、
核兵器のない世界を見ることなくこの世を去った
全ての被爆者の皆様に心より哀悼の誠を捧げます。
取り急ぎ短いコメント以上で失礼します。
2017年10月6日 日本時間19時
アイスランドでのヒバクシャ被爆証言に向かう飛行機内より
ピースボート共同代表 ICAN 国際運営委員 川崎哲(かわさきあきら/48 歳)
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2016年10月 国連の委員会で、
核兵器を全面的に禁止する条約を目指す決議が
賛成多数で採択された。
しかし、唯一の被爆国である日本は反対票を投じた。
2017年7月 国連で核兵器禁止条約が
圧倒的多数の賛成で成立した。
非核保有国が交渉会議の会場で歴史的採択を喜ぶ一方、
核保有国の米英仏は、
「条約は国際安全保障の現実を全く無視している」と非難した。
日本は署名しなかった。