Bohemian Rhapsody 漂流者の狂詩曲(和訳) ~ フレディも難民の子供 | ☆Dancing the Dream ☆

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フレディの本名は、
ファルーク・バルサラ(Farrokh Bulsara)というのだそうだ。
お国の言語のグジャラート語で書くと、ફ્રારુક બલ્સારા‌ こんな感じ。

なんとなく、以前スリランカで入手した、
ヤシの葉を鞣して作るパピラを束ねた仏教経典に書かれた文字、
シンハラ語の文字に似ていた・・
シンハラ文字も、クルクルとカールしていて、丸々と可愛らしい。
シンハラ文字もグジャラート文字も
古代インドのブラーフミー文字 から派生した文字なのだ。

シンハラ人は、北インドからランカー島(スリー・ランカー)に
やってきた人々で、スリランカの7割を占め、大半が仏教徒。

どちらもインドヨーロッパ語族インド・イラン語派なので、
大きくは同じ系統らしいが、
この語派がユーラシアに占めるエリアの広さはスゴイ。

3世紀前半から400年以上、西アジアの大半を支配したササン朝が
イスラムの出現によって滅亡し、
ペルシャ(イラン)のゾロアスター教徒たちのなかに
インド北西部のグジャラート地方に亡命した集団がいた・・
すなわち、「Parsi(パールシー)」と呼ばれる
イスラム教徒の迫害を避けてインドに逃げた
ゾロアスター教のペルシャ系インド人たちだ。

フレディは、その末裔だったのですね。
フレディのBulsaraバルサラという苗字は、
インド・南グジャラートの町であるバルサードに由来するのだそうだ。



ゾロアスター教は、
ペルシアの商人がシルクロードを通って交易し
中央アジアや中国へも伝播していったということだが、
ゾロアスターの最高神・アフラ・マズダー Ahura Mazdā は、
日本の仏像の中でも人気の高い、
お釈迦様を守る守護神・八部衆像の中でも、
唯一、武装していない特異なお姿の興福寺の阿修羅 Asura に
関連している
のではないかと思われる。
ゾロアスター教の神は、東の果てまで遥々旅をしてやってきたわけだ。
世界が、繋がっているのを感じずにはいられない。

フレディの一家は、
出自のペルシャ⇒インドのグジャラート⇒
元英国領アフリカのザンジバル⇒イギリスのミドルセックスと、
政情不安による難民として流転していった家族。

今夜は、フレディの名作、クイーンの『Bohemian Rhapsody』を
訳してみた。

この歌の中には、
民族的少数者、性的少数者の立場にあったフレディの
ボヘミアン(漂流者)としての精神性、生き様が、
伺えるフレーズがある。

Open your eyes
Look up to the skies and see
I'm just a poor boy, I need no sympathy
Because I'm easy come, easy go
A little high, little low
Any way the wind blows, doesn't really matter to me 
to me

目を開け
空を見上げて 見るがいい
僕は哀れな少年だ 同情はいらない
僕は ふらりとやって来て ふらりと出て行く
ちょっと浮いては ちょっと沈む
どっちみち風は吹く 僕にとっては大したことじゃない
僕にとってはね


地球の地上には、国境が敷かれ、
人々が分断され、争いがあるけれども、
フレディが見上げた空、
ガリレオが見上げた空は、果てしなく広がり・・

誰も信じようとしなかったけれど、
空から見下ろす眼差しをもったガリレオの目には、
地球の方が回っているのが見えたのだ。

マーキュリー(水星)という姓を自ら名乗ったフレディが、
見下ろした地球という星も、easy come, easy go・・
彼にとって、ふらりとやって来て、ふらりと去るところ。
彼は、宇宙のボヘミアンなのだろう。


現在、中東のシリア、イラク、
アフリカのエリトリア、ナイジェリア、ソマリア、スーダン、
南アジアのアフガニスタン、パキスタン、
バルカン半島西部のコソボ、アルバニアなどから
命がけで戦争や政情悪化を逃れ、
EUに向かう難民は、100万人を超えると言う。

日本も難民を「難民」として、受け入れるべきだと思う。
安倍は、シリア難民「留学生」として150人受け入れることを
発表したらしいが、
国連難民条約に基づいた「難民認定制度」というのは、
認定されれば就労できるほか、社会保障の面で日本国民と
同じ待遇が受けられることになっているが、
留学生ではそうはいかない。

それにしても、
日本も、もしも、安倍政権が居座り続けるなら、
改憲、非常事態宣言、人権保護規定停止。
嫌な風向きだ・・
そうなる前に、どこか平和な国へ亡命したい・・。
たぶん、家系的に農業など土地に密着した生業ではないので、
どちらかというと、easy come, easy go タイプだと思うが、
和食は、捨てがたい・・

みなさん、非自公に投票してくださいね。


Famous Refugees
フレディ・マーキュリー Freddie Mercury (1946-1991)

フレディ・マーキュリーは、言わずと知れた人気ロックバンド、
Queenのボーカリストです。
「I Was Born To Love You」「Bohemian Rhapsody」
「We Are The Champions」など、彼らの名曲を挙げればきりがありません。
さてQueenは「イギリスのロックバンド」と言われますが、
フレディの生まれはイギリスではありません。
一体彼は、どのような軌跡を辿ってきたのでしょうか。
フレディの両親は、インドに暮らすゾロアスター教徒のパールシー
父親は英植民地政府のオフィスで会計の仕事をしていました。
その後、同じく英領であった東アフリカのザンジバル
(現在はタンザニアの一部)に、仕事の関係で移り住みます。
そこで生まれたのが、フレディでした。
フレディは幼少期をザンジバルで過ごしたのち、
インドの全寮制の学校で学び、16歳でザンジバルに帰国しました。
しかしそのころ、イギリスから独立したばかりのザンジバルは内情が不安定で、
民族間の対立が深まっていました。
ついに1964年1月革命、暴動が発生。
5千~1万人以上の人が命を落としたと言われています。
混乱の最中フレディの家族は脱出に成功し、イギリスに渡ることができました。


「さらばアフリカ(Africa addio)」1966年公開
伊・グァルティエロ・ヤコペッティ監督ドキュメンタリー映画
ザンジバル革命のクーデターの後、17世紀以降にザンジバルに居住したアラブ系及びアジア系の少数民族に対する虐殺が発生、5000から12000と言われる数の犠牲者を出し、生き残った人々は財産の半分を没収されながらも出国した。


こうしてイギリスで新たな人生をスタートさせたフレディは、
カレッジで芸術を学びながら音楽活動に打ち込み、
その才能を形にしていきました。
1971年にはQueenを結成。
重厚なサウンドと抜群の歌唱力は急速に人気を集め、
彼らの音楽は世界的に成功を収めました。
しかし、フレディはエイズを発症、45歳の若さでその生涯を閉じました。
生前彼は、ロックスターとしてのイメージが壊れることを恐れ、
自分のルーツについて多くを語りませんでした。
しかし彼の母親は、家に帰ってきたときのフレディは幼いころと何ら変わらず、
母の手料理、故郷の味を食べたがったと言います。
新しい時代を作り出した彼の音楽やパフォーマンスの源泉には、
彼の多様なバックグラウンドと、
安心できる心の故郷の存在があったのかもしれません。

Read more at: https://www.refugee.or.jp/jar/report/2016/06/20-0000.shtml
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難民著名人-Famous Refugees

①アインシュタイン(科学者)
②ワヒド・ハリルホジッチ(サッカー選手)
③モロゾフ(菓子メーカー創始者)
④アンドルー・グローヴ(半導体メーカー・インテルCEO)
⑤ワリス・ディリー(トップモデル)映画『デザート・フラワー
⑥コマネチ(体操選手)
⑦フレディ・マーキュリー(Queenシンガー)




Bohemian Rhapsody
Writer: Freddie Mercury

Is this the real life
Is this just fantasy
Caught in a landslide
No escape from reality

これは現実か
ただの幻想か
地滑りに巻き込まれた
現実からは逃げられない

Open your eyes
Look up to the skies and see
I'm just a poor boy, I need no sympathy
Because I'm easy come, easy go
A little high, little low
Any way the wind blows, doesn't really matter to me
to me

目を開け
空を見上げて 見るがいい
僕は哀れな少年だ 同情はいらない
僕は ふらりとやって来て ふらりと出て行くのだから
ちょっと浮いては ちょっと沈む
どっちみち風は吹く 僕にとっては大したことじゃない
僕にとってはね

Mama, just killed a man
Put a gun against his head
Pulled my trigger, now he's dead
Mama, life had just begun
But now I've gone and thrown it all away
Mama ooo
Didn't mean to make you cry
If I'm not back again this time tomorrow
Carry on, carry on, as if nothing really matters

母さん たった今人を殺してきたよ
奴の頭に銃を突きつけて
引き金を引いた そうしたら奴は死んじまった
母さん 人生は始まったばかりなのに
もう僕は逝かなくちゃならない 僕は人生を全部投げ捨てしまったんだ
母さん ああ
母さんを泣かせるつもりじゃなかった
明日のこの時間 僕が帰ってこなくとも
何事もなかったように 暮らし続けて ずっとずっと 

Too late, my time has come
Sends shivers down my spine
Body's aching all the time
Goodbye everybody - I've got to go
Gotta leave you all behind and face the truth
Mama ooo
I don't want to die
I sometimes wish I'd never been born at all

もう遅すぎる 時が来た
背筋が震える
体が四六時中痛いよ
みなさん さようなら 僕はもう行かなくちゃ
みんなと離れ 全てを置いて 本当のことに向かい合わなくちゃならない
母さん ああ
僕は死にたくない
ときどき生まれてこなければよかったのにと思うよ

I see a little silhouetto of a man
Scaramouche, scaramouche will you do the Fandango
Thunderbolt and lightning - very very frightening me
Galileo, Galileo
Galileo, Galileo
Galileo figaro – Magnifico

仄かに男のシルエットが見える
スカラムーシュだ スカラムーシュ ファンダンゴを踊ってくれないか
落雷に稲妻 ―とてもとても僕を怖がらせる
ガリレオ ガリレオ
ガリレオ ガリレオ
ガリレオ フィガロ ― 高貴な人よ

But I'm just a poor boy and nobody loves me
He's just a poor boy from a poor family
Spare him his life from this monstrosity
Easy come easy go, will you let me go
Bismillah! No-, we will not let you go, let him go
Bismillah! We will not let you go, let him go
Bismillah! We will not let you go, let me go
Will not let you go, let me go
Will not let you go, let me go
No, no, no, no, no, no, no
Mama mia, mama mia, mama mia let me go
Beelzebub has a devil put aside for me, for me
for me

だけど僕は哀れな少年 誰も僕を愛してくれない
彼は哀れな少年 貧しい家の出だ
この奇怪なものから彼の命を救ってやれ
ふらりと来てはふらりと出て行く 僕を行かせてよ
神の名において!ダメだ!お前を行かせはしない 彼を行かせて
神の名において!ダメだ!お前を行かせはしない 彼を行かせて
神の名において!ダメだ!お前を行かせはしない 僕を行かせて
お前を行かせない 僕を行かせて
お前を行かせない 僕を行かせて
いや!いや!いや!いや!いや!いや!駄目だ!
母さん 母さん 母さん 僕を行かせて
ベルゼブブは悪魔をとっておいたんだ 僕用にね 
僕用に 僕用に

So you think you can stone me and spit in my eye
So you think you can love me and leave me to die
Oh baby-Can't do this to me baby
Just gotta get out, just gotta get right outta here

それで 君は僕に石を投げつけることも
目に唾を吐くこともできるって考えてるんだね
それで 君は僕を愛することも 
僕を見殺しにすることもできると考えてるんだね
ああ ベイビー そんなこと僕にできっこないよね ベイビー
直ぐに出て行かなくちゃ 直ぐにここから出て行かなくちゃ

Nothing really matters
Anyone can see
Nothing really matters, nothing really matters to me
Any way the wind blows...

大したことじゃない
誰でも知ってることさ
全然 気にしないよ 大したことじゃない 僕にとっては
どっちみち風は吹くのさ・・・

【注釈】
*Scaramouche・・16世紀末イタリア、ナポリ生まれの喜劇役者。即興喜劇の道化。
逃げ回るばかりの臆病者黒ずくめの衣装に羽飾つきの帽子、とんがり鼻の半仮面を着用。
小ぜり合い=scaramucciaの名の通り、ほらをふき空いばりする臆病者の「隊長」の芸を見せる。
フランスに渡り、宰相ジュール・マザランをはじめ、ルイ14世、その母アンヌ・ドートリッシュなどが庇護者になり、人気を博した。フロンドの乱により一時フランスを離れたが、乱が終息すると「イタリア劇団」を率いフランスに戻り、モリエールの劇団と共同でパリのプチ・ブルボン劇場で演じ、絶大な人気を博した。ティベリオ・フィオレリが「隊長」を「下僕役」に変えて演じ17世紀フランス喜劇界に巨大な影響を与えた。

*Fandango・・スペインアンダルシア地方の民俗舞踊。フラメンコにも取り入れられる。
『フィガロの結婚』にも登場する。
ギターと手拍子またはカスタネットで伴奏する活気あふれるダンス。
英語では「馬鹿騒ぎ」の意にもなる。

*Galileo ・・Galileo Galilei[1564~1642]イタリアの物理学者・天文学者。
振り子の等時性、落体の法則などを発見。自作の望遠鏡で天体を観測し、月の凹凸、木星の4個の衛星、太陽黒点などを発見。コペルニクスの地動説を支持し、教会から異端者として幽閉された。著「天文対話」「新科学対話」など。

*Figaro・・床屋、仕立て屋、人形細工師など手仕事を行う下賤の者。
『セビリアの理髪師』『フィガロの結婚』『罪ある母』の登場人物。反権力的な人物。
英語のfigure=人形。中世ヨーロッパでは、外科医は手作業に従事する職人であり、
他の医師より劣った存在とされ、理髪師が髪を切るだけでなく手術も行っていた。
上級の医師は古代ローマ人を真似て、手仕事を軽蔑し、手術は理髪師に任せたのである。

*Bismillah・・"In the name of God" "In the name of Allah"「神(アッラー)の名において」という意味。コーランの最初の文言。

*Maybe the best explanation for the song was written in Farsi. When the band released a Greatest Hits album in Iran, they wrote a leaflet to explain the song,
"about a young man who has accidentally killed someone and, like Faust, sold his soul to the devil. On the night before his execution, he calls for God in Arabic, "bismillah", and with the help of angels, regains his soul from Satan"

おそらく、この歌について最も良い説明は、ペルシャ語で書かれた。バンドがイランでグレーテストヒットアルバムをリリースした時、彼らは、この歌の説明をリーフレットに記した。
「誤って誰かを殺してしまった若い男について書いた。彼はファウストのように悪魔に魂を売ってしまった。彼がそれを実行する前の夜、彼はアラビアの神"ビスミッラー"を、また天使たちの助けを求め、悪魔から魂を取り戻すんだ。」