京都大学名誉教授の本山美彦先生は、
そもそも、金融とは「金を融通する」ということであり、
金を溶かして通りを良くすること。
偏在している金を、「モノを生産する人」のところに
流れるようにすること。
金とは「currencyカレンシー(流れ)」であり、
「Liquidityリキディティー(流動性=水)である。
この言葉の持つ意味は、社会的に必要なモノを作りだすために、
金は使われるべきだ、ということである。~とおっしゃった。
ところが、この金融のそもそもを、
「金が金を生む」「金儲けのための金儲け」に変えてしまったことが、
人類史上、致命的な失敗なのだ。
モノというものは、一定持てば、それ以上はいらない。
欲望に限界がある。
しかし、金に対する欲望には制限がない。
そのような人間の射幸心を用いた今の金融は途轍もない過ちを犯している。
その金融権力のやり口はインサイダー取引であり詐欺である。
格付け会社に適格外と評価されたジャンクボンドを
集めてパックにして諸外国に売るなど詐欺も甚だしい。
ギリシャの債務危機は現在も起こっているが、
2012年のギリシャ危機もギリシャ国債を世界に売りまくったことによる。
ギリシャ国債もサブプライムローンと同じなのである。
驚くべきことに、ギリシャの左翼陣営から出た話に寄れば、、
サブプライムローンで失敗した某インベストメントバンクが、
ギリシャ国債を世界的に売りまくったのだという。
この件は、今後大スキャンダルになることは間違いない。
アジア危機も同じ手口が仕掛けられた可能性があると考えられる。
ユーロ圏の債務危機はギリシャの発火に始まった。
金融界の焦点は、タックスヘイブンのオフショア金融市場を
牛耳っているイギリスが、いつEUからいつ逃げるかということ。
この場合のイギリスとはスコットランドと言い換えても良い。
オフショアを握るスコットランドはイングランドの権力の支配から
逃れ余所へ行き、中国と手を結んだとしたら・・
アメリカ(グローバル金融権力・ユダヤ金融)は、
イギリス(スコットランド金融)のオフショアに間借りしているのだ。
表面アメリカ、実態はナショナルを持たないグローバリストの彼らは、
ドルを捨てるかもしれない。
世界金融危機の手口については、
チャールズ・ファーガソン監督作 2010年
『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実』に、
詳しく描かれている。
2008年の世界金融恐慌は、数千万人の貯蓄や仕事や住宅を犠牲にした。
それは、このようにして起きたのである。
「監督官と弁護士と一緒に銀行に乗り込むとするね。
外には19台の車が並んでいるんだ。
行内には19人の弁護士が待ち受けている。
どんな意見も否定しようと準備万端だ。うまくすれば仕事がもらえる。
これは世界的な問題だ。」~アイスランド市民
市民を守るはずの監督官の1/3が銀行のために働いていた。
危機は偶然ではなく金融界の暴走によるものだ。
1980年代からアメリカの金融部門は、何度も金融危機を起こしてきた。
毎回損害が増える一方で、金融界は大儲けをしてきた。
大恐慌後アメリカは40年間も成長を続け金融危機は一度もなかった。
金融界は厳しく規制をされ、普通銀行は預金で投機を行うことが禁じられていた。
証券取引を行う投資銀行は、共同事業形態だった。互いの資金運用に目を光らせていた。
彼らは利益を求めたが賭博は望まなかった。
1980年代、金融界は激変した。
1981年レーガン大統領は財務長官にメリルリンチのCEOリーガンを任命。
学者とロビイストに支援されレーガン政権は30年に渡る規制緩和に着手。
1982年貯蓄貸付組合(S&L)への規制が撤廃された。
預金による危険な投資が認められ80年代末までにS&Lの破綻が相次いだ。
救済に1240億ドルの税金が投入され、多くの人が預金を失った。
史上最大の“銀行強盗”である。
Cキーリングを筆頭に多くのS&L経営者が横領で逮捕された。
Cキーリングが雇い「投資を認めても危険はない」と保証させた男、
Aグリーンスパンは、レーガンによってFRB議長に任名され、
クリントン、ブッシュからも再任された。
クリントン政権下でも規制緩和続行。
財務長官はゴールドマンサックスのRルービンと
ハーバード大のLサマーズが務めた。
90年代後半、金融機関は合併で巨大化が進んだ。クリントンも巨大化を助けた。
1992年シティコープとトラベラーズの合併で世界最大金融機関シティグループが誕生。
これは、普通銀行に危険な投資を禁じる法律・クラス・スティーガル法違反である。
1999年ルービンらの後押しで、シティグループを救済するための
グラムリーチブライリー法成立。
クラス・スティーガル法廃止。ルービンはシティグループの副会長の就任。
巨大化は独占力がつきロビー活動の強化になる。
破綻すれば業界全体に脅威を及ぼす。
巨大であれば救済されると彼らは解っているのだ。
90年代末、インターネット株のバブルが発生。
2001年にバブルははじけ5兆ドルが吹き飛んだ。
投資銀行を監督する連邦機関・証券取引委員会SECはなにも策を講じなかった。
EスピッツァーNY州司法長官の捜査で証券アナリストが金を握らされ
危ないネット企業株を顧客に勧めた実態が明らかになった。
2002年10社に合計14億ドルの罰金が課せられ勧誘法が改められた。
金融緩和が始まると金融業界で資金洗浄、詐欺、粉飾決算で逮捕者を多く出した。
JPモルガン贈賄、リッグス銀行がチリの独裁者ピノチェトの資金洗浄、
クレディ・スイスはイランの核開発・弾道ミサイル建造資金を違法に送金、
シティバンクは麻薬の金を送金、連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)は収益を10兆水増し、
UBSは詐欺・・・etc.
90年代に入ると金融緩和と金融工学が「デリバティブ」という金融商品を生み、
市場が不安定になった。
冷戦が終わり物理学者や数学者は戦争から金融市場に専門知識を応用し、
投資銀行と共同して「金融の核兵器」を作ったのだ。
90年代末にはデリバティブは50兆ドル規模に膨らんだ。
1998年商品先物取引委員会CFTC・委員長のBボーンが規制に乗り出した。
財務省長官のLサマーズ、金融家たちの意を汲み規制を止めるよう強弁した。
グリーンスパン、ルービン、証券取引委員会SECのレビッドはBボーンを非難する共同声明を出し、規制無用の法制化するように勧告。
2000年デリバティブを禁じる「商品先物近代化法」が議会を通過。
2001年1月ブッシュ政権が誕生。金融界は合併、巨大化が進んだ。
ゴールドマンサックス、モルガンスタンレー、リーマンブラザーズ、メリルリンチ、ベアースターンズの5大投資銀行、
AIG、MBIA、AMBCの金融複合企業3社、
ムーディズ、スタンダード&プアーズ、フィッチの保険会社3社、
彼らは「証券化」という新しい手法で連鎖関係を築き、住宅ローンを使って
数兆円規模の商品を作り上げた。
そのカラクリとは・・
~貸し手がローン債権を銀行に売る~銀行は住宅ロ-ンを大量に集め、
車のローン、学資ローン、カードローンなど別のローンと組み合わせ、
債務担保証券CDOをつくる~CDOを投資家に売る
~住宅ローンの返済金は世界の投資家の元へ
~銀行は格付け機関(世界最大手・金融界の閻魔大王・ムーディーズ、S&P)にCDOの評価を頼む
~大抵は最高評価AAAが与えられる
~安全を重視する年金基金はCDOを好んだ
・・この手法は、貸し手が返済を怠っても平気なため危険な相手にも手を出す。
投資銀行も高利益なCDO販売しか考えない。
格付け機関も銀行から金をもらいCDO格付けが違っても責任を負わない。
CDOに関わったものはローンの量と手数料にしか興味がなかった。
2000~2003年住宅ローンは増え続け、2000年初サブプライムローンという
危険なローン出始め、投資家はこの利率の高さを好んだ。
これにより略奪的融資が増えた。借り手は必要以上に高いローンを借りさせられ、
多くが返済不能になった。「証券化」は「時限爆弾」だ。
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こうして「証券化」の連鎖で1000億単位のカネが流れ込んできた。
ローンは組み易くなり住宅価格は高騰。史上最大のバブルが起きた。
最大の貸し手はカントリーワイド社は970億もの貸付を行い110億ドルもの利益を上げた。
ウォールストリートではボーナスが急騰、
トレーダーやCEOは大金を手にした。
ローン引き受けのトップは、リーマンブラザーズ。
CEOのRファルドは任期中に4億8500万ドルを受け取った。
本物の収益ではないシステムによる帳簿上だけの収益。
数年後には債務不利益となり消えた。
世界規模のネズミ講詐欺だ。
住宅所有権担保保護法でFRBは住宅ローン業者を規制できたが、
グリーンスパン議長は動かなかった。
バブル期、SECは投資銀行に対し本格的検査を行わなかった。
~CDOをつくるローンを買うため銀行の借り入れは増えた~
~借入金と自己資金の比率をリバレッジという。
~借入金が増えればリバレッジは増える~
2004年ゴールドマンサックスのポールソンはSECに働きかけて
リバレッジ規制を緩和させて、銀行の借入金は急激に増えた。
SECが更なる賭博を銀行に認めた。
2004年4月SECは、リバレッジ制限を引き揚げた。
正気ではない。
もうひとつの「時限爆弾」・・・
世界最大の保険会社AIGは「CDS」というディバリティブを大量に販売していた。
~CDOを持つ投資家にとってCDSは保険と同じだ。
CDOを買ったらAIGに金を払う。
~もしCDOが破綻すればAIGが損失を補填する
~だが他の投資家も他人のCDOの破綻に賭けてAIGからCDSを買える
~CDSに規制がないからAIGは保障の金を用意しなくても良い。
代わりに会社は契約を取った社員にボーナスを払う。
~だがCDOが破綻すれば一大事となる。~
子会社のAEGFPは5000億ドル相当のCDSを発行。
多くがサブプライムを含むCDOの保障用だ。
カッサーノ社長は3億1500万ドルももらっている。
2007年会計監査部門が警告したがカッサーノは会計調査を妨害。
2005年、金融界のトップ、Aグリーンスパン、ベン・バーナンキ、ラリー・サマース、
ティム・カイトナーなどが集まる会議で、
『Has Financial Development Made The Riskier?』
(金融の発展は世界を危険にしたか?)という論文が発表された。
インドの経済学者であり、インドの中央銀行であるインド準備銀行の総裁でもある
ラグラム・ラジャン教授によって書かれた論文である。
この論文の「問い」の答えはイエスである。
論点は、報酬体系。
目先の利益には巨額の報酬を払うが、後々の損失の罰則がない。
行員は、勢いより大きなリスクを取り、
それが会社の金融システムを滅ぼす恐れがある。
サマーズはラジャンを改革反対者だと非難し激高した。
彼は規制を恐れていた。
2006年5月、ブッシュによってヘンリー・ボーソンが、
財務長官に任命された。
史上最高給者で当時のゴールドマンサックスCEOヘンリー・ボーソンである。
ゴールドマンサックスは、2006年上半期、不良CDOを31億ドル販売した。
ポーソンは就任時、自社株4億8500$を売却したが、
父ブッシュが通した法で税金が免除され、5000万ドル節約できた。
2007年、フォーチュン誌のジャーナリストAllan Sloanは、
ポーソンがCEO時代の最後の1か月の記事を書いた。
住宅ローンの1/3が焦げ付き、残りも危なかった。
8万人以上の退職者の会員を持つミシシッピー州職員年金基金、
このCDOを買った一人が、多額の損失を出しゴールドマンサックスと係争中だ。
ミシシッピー州職員・平均年間退職金・18750$。
ゴールドマンサックス従業員・平均年収・600000$
CEOヘンリー・ボーソン・2005年度年収・31000000$
2006年末、ゴールドマンサックスは不良CDOを売るだけではなかった。
顧客に進める裏でCDO破綻を予想し賭けていたのだ。
その賭けとは・・
~CDSはAIGから「CDS」を買い、
~売ったCDOの破綻に賭け支払いを受けていた~
さらに、~ゴールドマンサックスはAIGから「CDS」を220億も買う。
~保障する事態になればAIGが倒産だ。
~ゴールドマンサックスはAIG倒産に備える「CDS」まで買っていた。
驚くべきことに、2007年ゴールドマンサックスは、さらに
顧客が損をすれば彼らが儲かる仕組みの「特別なCDO」を作った。
2010年4月ついに議会に召喚された。
ヘッジファンドのJポールソンはCDSで120億ドルを儲け、
投資するCDOがなくなると、ゴールドマンサックスとドイツ銀行と
新たに作ったMスタンレーも、販売CDOの破綻に賭けた。
Mスタンレーは不良CDOと知っていて、
この証券の破綻に賭けたのだとして、
ヴァージン諸島職員・退職年金基金に訴えられた。
1年後Mスタンレーは、数億ドルを儲け、一方、投資家は大損害を被った。
彼らは満足しない。
家は5件ぐらい欲しい。絵画コレクション、プライベートジェットを6機・・
「良く働く典型的A型行動人間だ。500億じゃ自慢できない。
なら、1000億を追う。」
~リーマンブラザーズ副会長・ジェフリー・レーン
「ケンカみたいなもんだ、俺の方がデカい。男の世界だ」
~シティグループ主席エコノミスト・ウィレム・ブイダー
「冒険好きで衝動的。仕事外の行動も同様だ。ストリップや麻薬に嵌る。
コカインや買春だ。トップまで同じだね。」
~ウォール街のVIP御用達・精神分析医・Jアルバート
「被験者をMRIにかけて脳を観察する。
勝つと賞金が出るゲームをやらせると、
金を得るたびに反応する場所は、コカインで反応する場所と同じだった。
皆は成功するにはそういう行動に加わらねばと思っている。」
~MIT教授・金融工学研究室室長・アンドリュー・ロー
「顧客は1万人くらいね。1時間1000$ 上限1600$。
上位客の4~5割が金融マンね。ゴールドマンサックス、リ^マンブラザーズもね。
女の子用に高級車の手配も頼まれる。使うのは会社のお金。
色々な会社の人がブラックカードで払うわ。
取引調査、法令遵守のコンサルタントよ。便箋を渡し書いてもらうの。 」
~NY証券取引所の近くの自宅で高級売春宿を経営 Kristin Davis
Who Is It
マイケルジャクソンの『Who Is It』に散りばめられた暗号、
渦巻く陰謀については、こちら。