②パンセクシャルとマイケル ~命の風 Cry (和訳) | ☆Dancing the Dream ☆

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Pansexual パンセクシュアル という言葉は、
一般的には、性的指向を表す言葉のひとつとして「全性愛」と訳されます。

しかし、語源を見ると、
「pan=すべて」 + 「sexual =分けること 切り離すこと」

つまり、パンセクシャルとは、
「分断されたものが個々のまま、ひとつに繋がっている」
というような意味をもっているとも言えるのではないでしょうか。

一言で言うと「多即一」ですね。

「sex」に「分断」という意味が内蔵されているというのは、
大変興味深いことです。

人は生まれると同時に、母体とつながっていた臍帯を切られ、
突如、肺呼吸を始め、泣き叫びます。
まったく驚異的な生命の神秘です。

生まれると同時に、母体から"切り離され"個人になり、
赤ん坊は、「"一人"のボクは、ここにいる」と泣き叫びますね。
「ボクは生まれたんだ! 一人になったんだ!」
「だれか、ボクを抱いて!」と。

新生児の肺に吹き上がる命の息吹。
人が人生で最初に歌う歌は『Cry』(泣き叫ぶ)なんですね。

そして、おそらく、一生の間ずっと、
呼吸を繰り返し、
人は泣き叫んで(Cry)いるのでしょう。

マイケルジャクソンは、
『Cry』という楽曲を作りました。
この曲は、Invincibleアルバムに収録され、2001年にリリースされましたが、
おそらく、作られたのは、マイケルの長男・プリンス(1997年生)
長女・パリス(1998年生)が 産まれた頃なのではないかと思っています。

『Cry』は、まさに、
人が生まれた時から、ずっと、
内側から吹き上がり、止むことのない風、
命の息吹についての歌なのです。

赤ん坊の産声のように、
私たちの内部の 命の根源から吹く風は、
分断されたものが個々のまま、ひとつに繋がる ことを
求めて止まない。

命の根源からのメッセージこそが、その風であり、
その風は、私たちに涙とともに、歌を歌わせる。
『Cry 泣き叫ぶ』という、歌である。

マイケルは、子供を持って、初めての子育ての中で、
夜も昼も、
「なぜ、赤ん坊は、こんなに泣くのだろう?」と思ったことでしょう。

きっと、マイケルは、思い至ったのでしょうね。
「泣き叫ぶことは、赤ん坊の 真実の"歌" なのだ」と。

そして、なぜ、大人たちは、泣かなくなったのだろう?と。
大人たちは、悲しい時も笑っている。
心の中から吹き上がる、原初の風のメッセージに背いて・・。
自分の中に内在する"子供(魂)"の泣き声に耳を背けて・・。と。

また、驚くべきことに、"the wind その風"というキーワードは、
『Cry』から10数年前の
炎のような名曲『Man In The Mirror』(録音1986年 リリース1988年)の中に
すでに出てきています。

As I, turn up the collar on my favourite winter coat
This wind is blowin' my mind
I see the kids in the streets, with not enough to eat
Who am I to be blind?
Pretending not to see their needs

僕がいくらお気に入りの冬のコートの襟を立てても
この風が、僕の心を揺さぶるんだ
僕は、道端に満足に食べる物もない子供たちを見る
彼らの求めを見ないふりをしている盲目の僕とは
いったい誰なんだ?


この例のように、
マイケルジャクソンという芸術家の
天才性に非常な驚きを感じるのは、
緻密に工夫を凝らし、あらゆる楽曲が関連し合いながら、完全にバランスし、
作品群全体が、完璧な建築物のような構造をなしている点です。
マイケルは、大変な知恵をもった職人かたぎの石工のようでもあります。
彼が、音や言葉で築き上げたものは、まるで、
年月を経てもその美と霊性を保ち続ける神殿、未来の遺跡のようです。

それでは、マイケルジャクソンが歌う
命の風の歌 Cry の和訳を。

*過去に掲載した和訳を一部修正しています。
*それぞれ関連する言葉を、赤字青字で示しました。





CRY  
R.Kelly


[Verse 1]
Somebody shakes when the wind blows
Somebody’s *missing a friend (Hold on)
Somebody’s *lacking a hero
And they have not a clue when it’s all gonna end

例の風が吹くとき 誰かが魂を震わせている
ある者は、友を見失い       (繋がっていておくれ!)
ある者は、いるべき主人公を欠いている
それなのに それがいつ終わるのか
彼らにはひとつの手がかりもない

*missing a friend …と*lacking a hero…とは?
最良の"友人"、また"主人公"とは、自分の中に内在する"the truth 真実"である。


[Verse 2]
Stories buried and untold
Someone is hiding the truth (Hold on)
When will this mystery unfold
And will the sun ever shine
In the blind mans eyes when he cries

葬られ語られない物語
誰かがその真実を隠している   (繋がっていておくれ)
この謎はいつになったら明らかにされるのか
そして 盲人らの目に果たして太陽は輝くのだろうか
が泣き叫んでいるときに

You can change the world (I can’t do it by myself)
You can touch the sky (It’s gonna take somebody’s help)
You’re the chosen one (I’m gonna need some kind of sign)
If we all cry at the same time tonight

あなたはその世界を変えることができる(私自身ではできない)
あなたはあの空に触れることができる(それには誰かの助けがいる)
あなたは選ばれし者なのだ (私は何らかの印を必要とする)
もし今夜、同時に、私たち全てが泣き叫ぶならば

*the world・・「その世界」とは、人の内面的世界のことでもあり、
           世界中という意味でもある。


[Verse 3]
If people laugh when they’re feeling sad
Someone is taking a life (Hold on)
Respect to believe in your dreams
So tell me where were you
When your children cried last night

悲しみを感じている時に もし人々が笑うなら
誰かが命を奪っているのだ  (繋がっていて!)
君の夢を信じることを尊んでおくれ
それから 昨夜、君の子供たちが泣き叫んでいた時
君はどこにいたというのか 教えてくれ

[Verse 4]
Faces filled with madness
Miracles unheard of (Hold on)
Faith is found in *the winds
All we have to do is to reach for the truth, the truth

狂気に満ちた顔々
その風の中に見出される約束の  
前例のない奇跡 (繋がっていておくれ!)
信念は その風の中に見出される 
私たちがすべき全ては
真実に手を伸ばすことだけだ 真実に

*the winds
ギリシャ哲学では、pneumaプネウマという言葉が「風」「息」「霊」を表し、
人間生命の原理、一切の存在の原理を意味する。
聖書でも「風」は、この言葉が当てられている。
生命の本質から強い「息」を発することは、命が生まれる時、赤ん坊の産声のように泣き叫ぶことに等しい。Cryとは、偽らざる声を上げ、真実に手を伸ばすこと。


You can change the world (I can’t do it by myself)
You can touch the sky (It’s gonna take somebody’s help)
You’re the chosen one (I’m gonna need some kind of sign)
If we all cry at the same time tonight

あなたは世界を変えることができる(私自身ではできない)
あなたは空に触れることができる。(それには誰かの助けがいる)
あなたは選ばれた者 (私は何らかの印を必要とする)
もし今夜、同じ時、私たち全てが泣き叫ぶなら

And when that flag blows (god has chosen you)
there’ll be no more wars
And when all calls I will answer all your prayers (Prayers)
Show the world…

そしてあの旗がたなびくとき (神はあなたを選んだ)
もう決して戦争はないだろう
そして皆が呼ぶとき
私はあなたたちの祈りのすべてに応えよう
世界に示そう

You can change the world (I can’t do it by myself)
You can touch the sky (It’s gonna take somebody’s help)
You’re the chosen one (I’m gonna need some kind of sign)
If we all cry at the same time tonight

あなたは世界を変えることができる(私だけではできない)
あなたは空に触れることができる。(それには誰かの助けがいる)
あなたは選ばれた者 (私は何らかの印を必要とする)
もし今夜、同じ時、私たち全てが泣き叫ぶなら

All cry at same time tonight
All cry at same time tonight
Change the world

今夜、同時に、皆が泣き叫べ
今夜、同時に、全てが泣き叫べ

世界を変えよう