Thriller① ~冒頭注釈があってこそ、スリラーはスリラー! | ☆Dancing the Dream ☆

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カンバンワ!

今日は、スリラーの歌詞の中の
"the thing with forty eyes 40個の目を持つもの"とは?  
について考えてみます。


まずは、
マイケルの現実的な実人生のおはなし。。

マイケルには、常に20人、彼個人の随行員がいたそうです。
その中には医者,歯医者,ノドの専門家,マニキュア師,
手足の治療医(マメの手入れ等をする),マッサージ師,ヘアドレッサー,
2人の秘書,2人のコック,7人の身の回りの係たちが含まれるということですひよざえもん びっくり

しかし、この随行員の中に、常にマイケルを監視していた人達がいたと言います。
カレンさんによると ―彼らは、謎めいていて、マイケルとやって来て、
仕事の間も彼に付き添い一挙一動を見ていて、また一緒に帰って行く。。
スムースクリミナルの撮影の頃になると、その監視に彼女もすっかり慣れていた―とか。
彼らは「エホバの証人」の人達でした。

マイケルの随行者、20人×2=40個の目・・ってことにはなりますね~ひよざえもん がーん

    ******


マイケルがキリスト教カルト「エホバの証人」を正式に脱退したのは、
1987年4月、アルバム『BAD』リリース前ですが・・

"Thriller" のSFに入れた注釈に注目します。

"Due to my strong personal convictions,
 I wish to stress that this film in no way endorses belief in the occult."

 私の強い個人的信念によって
 私はこの映像がオカルト信仰を支持するものではあり得ない
 ということを強調しておきます。



この内容を読んで、一般の視聴者は、どう感じたでしょう?
私個人は、少し奇異に感じました。

このスリラーのSFを見て、
マイケルがオカルト信仰を支持しているかどうかを気にする視聴者が、
いったい、どれほどいたでしょう?
このSFを一目見た人々は、あの見たこともないダンスに、ただただ熱狂したのです。
結局、それを気にしていたのは、「エホバの証人」だけだったわけです。

マイケルが、この注釈を入れることによって、
むしろ、強調されたのは、
アーティストが在籍する宗教団体が、
もっとも自由な表現活動が望まれる芸術作品にまで、
干渉しているという、事実です。
「エホバの証人」という宗教団体の圧制が浮き彫りになったというわけです。

マイケルは、「エホバの証人」の指導者らから、何かと干渉を受けていましたが、
それは、彼個人の聖域、音楽活動にまで及び、
後に空前絶後の金字塔となる「スリラー」のSFにまでクレームを出し、
彼らに従わない場合は、団体から追放すると勧告し、圧力をかけていたのです。

マイケルは、苦悩し、消去寸前だった作品を救うために
当時の彼の弁護士ジョン・ブランカが一計を案じ、
彼のアイデアの注釈を採用して、エホバ団体の干渉を回避し、
作品が無事、陽の目を見た・・と言われています。

さぁ?・・私としては、
イマイチ、腑に落ちないお話です。。 てへ 苦笑
マイケルは、実際はそれ以上に、
この注釈を、気に入ったのではないかしら?苦笑

いえ、マーさんは、ウソツキではありませんので、
この話は、事実なのだと思うのですが、
マイケルの思考の一部なんじゃぁないでしょうか?

だって、そうでしょう?
スリラーは、マイケルが全てを捧げて生み出した渾身の作品でございますよね?
アーティストにとって、作品は命なのですもの。
 
マイケルが、この注釈を妙案だ!と思ったのは、
エホバの干渉を回避するため以上に、
"より一層、スリラー作品をスリラーたらしめる"
と思ったからなのでは?

マイケルの作品には、
「蛇足」など、ありえないのです。
SF冒頭の、この注釈があって、
スリラーは、「スリラー」になったのだと思うのです。




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つづく。。