ダイバーシティのインタビューの動画を見ていて、
彼らの不思議な幾何学模様を描くような 手、指の動きが特徴的なダンスが、
「Tutting dance ツゥッティングダンス」というものなのだということを初めて知りました!
“Tutting”という用語の由来は、エジプトの王 「Tutankhamun ツタンカーメン」、
すなわち、「King Tut ツゥト王」の名前から来ているのだそうです。
Tutting danceとは・・
ダンサーらが、エジプトのヒエログラフにしばしば見られる屈曲した手、
曲がった腕へのオマージュとして、身体と手足、指などで、
ロボットのように硬直した幾何学的な動きをするのが特徴です。
へぇ~~~~~!!!!
アシュリーが、ペリーは、“ツゥッティング”の振付け師だと言ってます~❤
(アシュリーの“Tutting”の発音は、“タッティング”と聞こえますが~)
〝ペリーはいつもツゥッティングをやってて、ものにしてただろ?″と。
ぺりーったら、〝ううん、そんなことない "って。謙遜?
いえ~、ペリーのTutting dance 、鮮やかですよ~~パチパチパチ~
こちらは、アシュリーが、完全に音楽のグルーブにのって
まるで瞑想するように、感覚的で幻想的なTutting danceを繰り広げている。
彼の父は、アフリカのナイジェリア人、母はイギリスのバレリーナ
血の中にある遠い記憶を呼び起こしているシャーマンのよう。。
彼の天才的なコリオグラフが生れる瞬間を見るようで、
ゾクゾクします~~!
さて、さて~ しかし・・
ヒップホップダンスのクールなムーブとして、現代、技巧を凝らし盛んに踊られる
「Tutting dance ツィッティングダンス」が、エジプトのヒエログラフにヒントを得た
ダンスで、ツタンカーメンの名から、こう呼ばれると聞けば、
マイケルのあのダンス~~!
そう、『Remember the time』(1992年)を思い出さぬわけにはいきません。
なんとマイケルは20年も前に、「Tutting dance」を踊っていたことになります。
さぁさぁ、しかし・・・
マイケルの『Remember the time』から、さらに、さかのぼること80年前、
1912年にパリで初演された
ニジンスキーの『牧神の午後』こそが、
おそらく、「Tutting dance」の原型なのではないかと思います。
ニジンスキーが、当時のバレエの常識を打ち破る、この2次元的で幾何学的な、
振付を考案したのは、ルーブル美術館で古代エジプト絵画を見て
インスピレーションを受けたのであるとか、
古代ギリシャの壷絵からの発案であるという説がありますが、
いずれにしても、古代ギリシャも古代エジプトの影響を受けているわけですから、
ニジンスキーの『牧神の午後』は、「Tutting dance」であり、
ニジンスキーが、「Tutting dance」を発明したと言っていいのではないでしょうか?
Rudolf Nureyev dança "L'Après-midi d'un Faune", de Debussy
注:これは、ニジンスキーが残した舞踏譜を解読し、
忠実に再現して、ヌレエフが『牧神の午後』を踊っている映像です。
因みに、ニジンスキー自身が、踊っている映像は、
残念ながら、『牧神の午後』に限らず、この世に存在しません。
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遥か・・約3500年前、
アメンラー、太陽神の生ける似姿といわれた少年王、ツタンカーメンへの
オマージュの踊りが、こうして現代へ受継がれる不思議。。*:..。o○☆
ツタンカーメン
↓
ニジンスキー
↓
マイケルジャクソン
↓
ダイバーシティ
そういえば、ペルとツタンカーメンって、ちょっと似てるかもpp❤