新・スムースクリミナル③ ~地球の歌が聞こえる地へ | ☆Dancing the Dream ☆

☆Dancing the Dream ☆

Let us celebrate
The Joy of life ♡
with ☆Michael Jackson☆


「Put the blame on Mame」(和訳・byてん)

Put the blame on Mame, boys
Put the blame on Mame
Mame did a dance called the hoochy-coo
That's the thing that slew McGrew
Put the blame on Mame, boys
Put the blame on Mame

メイムのせいにしちゃえばいいわ、お兄さんたち、
メイムのせいにしちゃいなさい
メイムがフーチイ・クーという腰振りダンスを踊って、 
それがマグルーを殺すきっかけとなったの
だからメイムのせいにしちゃえばいいわ、お兄さんたち、
メイムのせいにしちゃいなさい

======================

前記事の つづきです。

マイケルは、何を意図して 新・smooth criminalのSFを作ったのか?
マイケルが、フィルムノワールの名画をコラージュして
画面に入り入り込み、私たちに何を伝えているのか?

「ギルダの黒い手袋」は、真実を隠す覆いである―――
前記事で、そう述べました。 

マイケルは、真実を覆い隠す手袋を 命懸けで奪うのだ。
真実を明らかにするために―――

では、マイケルがTIIの新・smooth criminalで伝えようとした
黒い手袋の下に隠された 真実とは何か?

当時の実人生のマイケルは、―――
リタ・ヘイワーズが演じた「ギルダ」が歌う歌のメイムのようであった。
上の「Put the blame on Mame」の
腰振りダンスを踊るセクシーなメイム(女)は、
ファムファタルとして暗黒世界に身を置く女だ。
メイムは自分の身の上は出口がないこと、
男たちの犯罪に巻き込まれることを嘆き、ついに、啖呵を切る。
手袋のストリップショーと言われるこの名シーンは、
手袋を脱ぎ捨て客席に投げ、ネックレスも投げ捨て、
ファスナーを下ろすのを手伝ってくれない?と客を誘う。
いわば裸になって何も隠すことなどない!と見得を切る歌なのだ。
マイケルが、プライバシーを晒される裁判を闘ったように。

また、
「ショーシャンクの空」の主人公の無実の男は、殺人の汚名を着せられ、
終身刑の囚人となった。
この主人公アンディは、刑務所から脱走を企て、
密かにトンネルを掘る。その穴をギルダのポスターで隠し、脱走に成功した。
マイケルは、忍耐と知恵と努力で、自由になったこの映画の主人公と
同じような経験をしたと言える。



彼は、「マイケル・ジャクソン裁判」と呼ばれる
児童性的虐待の容疑をかけられ裁判で戦った。
人生を通じて行っていた慈善活動の中でも、
傷ついた子供たちに特別な愛を注いでいたマイケル。
その全てを踏みにじるような 彼に向けられる疑惑の目は、
どれほど彼を傷つけただろう。その傷みは計り知れない。
2003年6月の捜査開始から、
2005年6月13日午後2時15分、
全ての罪状で無罪判決が降りるまでの約2年間の
Via Dolorosa「苦難の道」。
(マイケルは、ちょうどその4年後に天国に召された。)

無罪判決が降りた時、
世界中のマイケルを愛する人々は涙を流し熱狂した。
しかし、世間の大半の目は、彼を訝しみ、無罪を信じなかった。
あるいは、ひとつのゴシップとして嘲笑し、黙殺した。

そして、拭い去れない疑惑の目、または、無関心の目に
Kingは葬り去られたかに見えた。
しかし、2009年3月、マイケルジャクソンの復活が伝えられた。
史上最高のショー、This is itだ!!!

そのThis is itで
マイケルがリニューアルを決めたSFが
「Thriller」と
この「smooth criminal」と「ERATH SONG」の3作である。

============================

本の虫、マイケルは、
スティーブン・キングの本も好んで読み、
彼の最後の傑作映画となった「Ghosts」の脚本を
ステーブン・キングに依頼したのだ。

おそらく「ショーシャンクの空」の原作、
スティーブン・キングの『刑務所のリタ・ヘイワース』も読み込み、
映画マニアを自認するマイケルは、
「ショーシャンクの空」も繰り返し見たことだろう。



映画「ショーシャンクの空」の最後で、終身刑の囚人アンディと、
そしてやがて、レッドは、
ショーシャンク刑務所から、自由の地メキシコのジワタネホへ向かう・・

マイケルと私たちは、
『This is it』にいざなわれ、
「smooth criminal」から「ERATH SONG」へ向かう・・

「ショーシャンクの空」の絶望的な刑務所から、はるか南のメキシコは、
繋がりようもなく遠い。
しかし、アンディは、石の細工用の小さなロック・ハンマーで掘った狭い穴から、
下水道へ。悪臭がする暗く狭い道を這ずり、やがて外界に脱出するのだ。

マイケルと私たちは、どうだろう?
「新・smooth criminal」が描くのは、
戦後40年代後半、戦争直後のシカゴ、アンダーグラウンドの世界。
日本への原爆投下によって第二次世界大戦が終結。
経済発展の裏で、米ソ冷戦、両国は核開発競争を繰り広げ、
反ファシズム思想は弾圧された。
それらを映し出す「暗い鏡」の中の世界は、
時を経て、現代、さらに暗い。
一握りの支配層に牛耳られたグローバル化の波が押し寄せる。
この暗い鏡の中の世界から、
全ての命を育む地球が歌う「ERATH SONG」に耳を澄ますことのできる地へ
道は通じているのか?

その道は、マイケルが、アンディのように血を流して掘ってくれた抜け穴だ。
私たちは、レッドのように辿り着かねばならない。
地球が歌う「ERATH SONG」が聞こえる地へ!



Andy "Forget that there are places in the world
     that aren't made of stone.
     That there's something inside that they can't get to,
     that they can't touch.That's yours. "
アンディ「人間の心は石で出来ているわけじゃない。
     この世にはそういう場所があることを忘れちゃいけない。
     看守の連中にも手の届かない、ふれられない何かが心の内にあるんだ。
     それは君自身のものなんだ。」

Red  "What are you talking about?"
レッド 「いったい何の話をしてるんだ?」

Andy "Hope."
アンディ「 希望のことさ。」             ――ショーシャンクの空より――





つづく・・・