ゆきさんが、前に私が書き散らした絵本「金のボタン」で、動画を作ってくれました

感激~~~。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
ゆきさん、どうもありがとーーー
今みると、なんだか、こっぱずかしいですが、
絵数の少ないところを、ゆきさんが、ネコとカラスの2ショットとか…いろいろ、
よくこんな写真を捜せたものだワっという
絶妙の写真をつないで構成してくださってます(///∇//)
こんなことができるなんて! ゆきさん、スゴイーー!!
ゆきさんの力作、皆たま、どうぞ、見てくださいませ~~

今日は本当なら、満月の夜。。
ちょうど満月の日に ゆきさん作の動画をご紹介したいと待っていたのですが。。
あいにくの雨もよう。。
でも、雲の上では、きっと 今夜も月は煌々と輝いているはず。
ゆきさんをはじめ、マイケルを愛する皆たまに
月からの歌が届きますように。。。
つづき・・・
☆てんの絵本☆ A Golden Button 〈一〉 2012年02月25日(土)
☆てんの絵本☆ A Golden Button 〈二〉 2012年02月26日(日)
☆てんの絵本☆ A Golden Button 〈三〉 2012年02月27日(月)
これは、↑3日にわたって 書いたお話なので結構長い。。。
つべって15分までの時間制限があるそうで、2つに分けて下さった。。(^▽^;)
次は、ゆきさんを困らせないように、もうちょっと短いお話で、またにプロヂュースしてもらっちゃおう( ´艸`)
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エディタの関係で、絵が大きく載せられないけど、一応、元原はっときます♪

『 金のボタン 』 (一)
あるところに 古い帽子をかぶって
ぶかぶかの上着をきた 小さなネコが いました。
小さなネコは お父さんとふたりで 村から少しはなれたところに
くらしていました。
ネコたち おやこは ちょっとかわったみどりの毛の色をしていたので
村の 黒やしろ 茶色や灰色のネコたちが おっかながったからです。
けれども ある日 お父さんは年をとって死んでしまいました。
ひとりになった小さなネコは 家のそばの年中みどりを茂らせている
大きな木のふもとに おはかをたて 家をたたんで
お父さんが好きだった古い帽子をかぶり
ぶかぶかの上着をきて 旅にでることにしたのです。
その日も 小さなネコは ひとりで夕焼けの道をあるきながら
風の歌をきいていました。
風は 何万年もの旅の物語を歌ってくれるのです。
風は どこかで産まれた子ネコを祝うときは やさしい声で
むごい戦をなげくときには おそろしい声で
毎日 千の歌を 千の声で歌います。
旅をするうちに 風の歌をすっかり愛してしまった 小さなネコは いつか
風のとおってきた道を 飛んでみたいと夢みるようになりました。
ちょうどお腹がすいていたその夕べ
風は たいそういい匂いもはこんできてくれました。
そして その歌は 一日でいちばんの幸せの歌でした。
小さなネコは うっとりと ききほれ お腹がすいていたのも忘れるほどでした。
風の歌が いちだんと盛り上がり 美しい裏声になった そのとき
きていた上着のいちばん下の ボタンがとれて おっこちてしまいました。
お父さんの上着は とても古いのでボタンを縫い付けた糸も古くなって
切れてしまったのです。
ころころころ・・・ でも小さなネコは少しも 気づきません。
ころころころころ・・・
金のボタンがころがっていった そのさきで
一匹のカラスが きょろきょろ目玉で それをみていました。
このカラスは 光るものを とても愛していました。
夜 山でねむるとき きらきら光る星をながめながら
いつか あの星を 自分のあたまに飾ったら
さぞかし美しいだろう。
それに カラスの黒い羽根でも 黒い夜のなかを
迷わず飛んでいけるだろうと 夢みていました。
そして 風の道を飛ぶことを夢みる小さなネコと
星を頭に飾ることを夢みるカラスは
ここで 初めて 目と目をあわすのです。

『 金のボタン 』 (二)
目の前に 落ちてきた金色のボタンをみて
カラスは おどろいていいました。
「 これは、きみの星?
とても きれいだ!」
「やぁ、 カラスくん、これはぼくのお父さんの金ボタンだよ。
毎日 みがいているから 星みたいによく光って きれいだろ?
お父さんも ずっとそうしていたのさ。
風の歌をきいていたら うっかり落としちゃったんだ。」と小さなネコは答えました。
「 お父さんの金ボタン?
ぼくには、お父さんはいないから 金ボタンのことは知らない。
でも 星のことなら知っている。
夜になると いつも話をしてるからね。」
「君は、星と話すのかい?」
「そうさ。 でも星は一言もしゃべらいないけれどね。
ただ 光っているのさ。 ぼくも一言もしゃべらない。
ただ 願っているのさ。」
「いったい どんなお願いをしているの?」
「ぼくの頭を 光らせてくださいって。
ぼくの黒い頭に 星が乗っかってくれたら どんなにうれしいだろう。
ぼくはカラスだからね。 生まれたときから黒いんだ。
夜になると ぼくは どこにいるかわからなくなる。」
小さなネコは すこし考えていいました。
「この金ボタンじゃ どうだい?
きみの 頭に のせてみるかい?」
そういって 小さなネコは、カラスの頭に金ボタンをのせてやりました。
そのひょうしに。
ころころころ・・・
こんどは 小さなネコのかぶっていた帽子がおっこちて ころがりました。
カラスは くちばしで 子ネコのあたまに 帽子をかぶせてやりました。
ふたりは えがおで 同時に 「ありがとう」 といって
そして なんだかおかしくなって 同時に吹きだしてしまいました。
カラスの頭には金のボタン。 小さなネコの頭には古びた帽子。
ふたりは おたがいをみながら また笑いました。
そして ふと気づくと からすの頭の上にのっかった金のボタンが
いちだんと輝いてくるではありませんか。
夕焼けが 濃い藍色にかわり やがて夜になる時刻です。
金ボタンは ますます 輝きはじめ 夜の空に
ひとすじの光のみちをつくっています。
そこに 風がふいてきました。
旅のあいだ たくさんの風の歌を聞いてきた 小さなネコですが
これほど 美しい風の歌を聞くのは はじめてです。
「ああ ぼくも 風のとおる あそこへ行ってみたい。
風のように飛んでみたい。」 空を見上げて 子ネコはつぶやきました。
それを聞いたカラスは とつぜん いいことを思いつきました。
「ぼくの背中に おのりよ。
だいじょうぶ ぼくたち飛べるよ。夜なのに 空にみちがみえる。
きみも ぼくのことがみえるだろ?」
「もちろんさ。 きみのことがよくみえるよ。
きみの頭の金ボタンがどんなに光っているか きみにみせてあげたいよ。」
小さなネコは、まよわず喜んでカラスの背中にのりました。

夜の空の風の歌は、とても不思議です。
風は 星々の光をふるわせながら ふたりを呼ぶように歌います。
金ボタンは、ずっと ふたりの行くみちを照らしていたので
カラスは 風にのって いきおいよく まっすぐに飛んでいきました。

『 金のボタン 』 (三)
カラスと 小さなネコは、金ボタンが 放つ光のみちを
どこまでも飛んでゆきました。 風の声のする方へ。
どれほど 飛んだでしょう。
だんだんと 風の歌が 大きくひびいてきます。
小さなネコは 夜でもよく見える目で 風をさがしていました。
弓のように おおきな三日月が 遠くにみえてきました。
月に だれかがすわっているのが わかります。
「あの人だ! あの人が風さんだ。
月で歌を歌っているよ!」
小さなネコは そう小さく叫びました。
「きみの金のボタンの光のみちは
あの月に つづいているよ。」とカラスもいいました。
カラスがいうように その光のみちは まるで金のボタンと月をつなぐ
三日月の舟からすべり落ちた 金色のしずくでできているようでした。
カラスは 星たちに あいさつをするのも忘れ 夢中で飛びつづけました。
そして、とうとう 月までやってきてしまったのです。
「やぁ、よく来たね。
きみたちを まっていたよ。」 月で歌っていた人は、そういって迎えてくれました。
「ぼくたちを?」 カラスと小さなネコは ふしぎそうに顔を見あわせました。
「あなたが 風さんですか?」
小さなネコは はにかみながらたずねました。
レースのベールのようにすきとおったその人は
「さぁ、どうだろう?」とクスクスとわらいます。
「どこを旅しても あなたの歌がきこえていました。
ずっと あなたの声をきいて ここまで飛んできたんです。
あなたは 風さんじゃないの?」
「ぼくが 風かどうかは ぼくにもわからないよ。
でも歌を歌っていたのは ぼくさ。」とわらいます。
「そう。。。 じゃぁ あなたの名前は?」
「ぼくは とおい星に 名前をおいてきたんだ。
星をはなれて はじめて会ったのがきみたちだよ。
だから きみたちがぼくに 名前をつけて。」
カラスと小さなネコは また顔を見あわせました。
そして、小さなネコは ほほを紅くしていいました。
「じゃぁ 風。それがあなたの名前。
世界中でいちばんすてきな歌を歌う人の名だよ。」
風と名づけられた人は、にっこりと ほほえみました。
「じゃぁ 風さん」 と カラスも風にたずねました。
「あなたは ここで何をしているの?」
「ぼくかい? ぼくは 星で空に絵を描いているんだ。
歌を歌いながらね。」
カラスと小さなネコは はじめて 大きな夜空をみわたしました。
「なんて きれいなんだ!」 ふたりは声をそろえていい、
うっとりと 風が描いた どこまでもつづく天空のきらめく星々をながめ
大きく深呼吸しました。
すると 風があたらしい歌を美しい声で歌いはじめます。
月に架けた傘から 色とりどりの星をとり、くちづけをして
夜空に ひとつ またひとつ 星をなげていきます。
そして ふと 大切なことを思い出したようにいいました。
「きみたちは あの星をつれてきてくれたの?」
「あの星? あの星って どの星のこと?」
「ほら、 あそこ。 見てごらん。
スプーンのようなかたちの。 あそこに本当は七つ星をかざったんだ。
だけど さいごの一つの星が しばらく旅をしたいっていったのさ。
息子といっしょにね。」
カラスは、頭にのせていた金のボタンを指さして
「その星って この金ボタンのこと?」
小さなネコは 息をのんで 風の答えをまちました。
「そう。その金ボタンは 星さ。
星になったきみの お父さんは、
上着にくっついて
きみといっしょに旅をしていたんだよ。」
小さなネコは 目を閉じて だまってしまいました。
胸にあつく広がったものが のどにこみあげてきて
ほほに涙がこぼれてきました。
風は 小さなネコの涙をそっとふいてやりながら いいました。
「でも それもおわりだ。
上着の三番目の金ボタンの役目もおわりだ。
その星が そうぼくに告げてきた。
この金ボタンは、夜空でいつも輝いている
ほら、あの七番目の星になるんだ。」
風と同じ空をあおぎみる 小さなネコは目は 涙で洗われてとても澄んでいました。
カラスは、頭の金ボタンをとって 風にわたしました。
「カラスくん、星をここまで連れてきてくれて ありがとう。」
風はカラスの頭のてっぺんに キスをしてやりました。そして いいます。
「きみの星への願い事は ぼくもここできいたよ。
でも、聞いて。
きみの星はね いまは眠ってる。
だけど どの星よりも輝く星だよ。 それは、太陽さ。
どうだい? すてきだろ?
だから安心して きみは 夜は太陽といっしょにお眠り。
そして いつものように世界中を明るく照らす太陽のめざめを
みんなに知らせておくれ。」
風の言葉をきいたカラスは もう夜空の星を 夢みることはありませんでした。
小さなネコは 風を まっすぐに見つめながらいいました。
「風さん、 ぼくがその星を空にかえしてあげたいんだ。
ぼくにやらせてくれる?」
「もちろんさ!」 そういって風は そっと手のひらで輝いていた星を
小さなネコの 小さな手のひらにわたしました。
小さなネコは 明るい目で 七番目の場所をしっかりとみさだめ
空に届くように おもいきり星をなげました。
風は、 「きみとあの星のために歌うよ」そう言って やさしい歌を歌いました。
そして 星がもとの場所にピタリとおさまり 空に帰るのをみとどけると
小さなネコを ぎゅっと抱きしめてやりました。
キラキラとかがやくその星に 三人は拍手をおくりました。
それから、風と小さなネコとカラス。
三人は、よりそって 夜空に浮かぶ大きな月の舟にゆられながら
歌をうたいました。
すると 星々もそれぞれの音色でハーモニーを奏でます。
天空が 音楽でみたされると
どの色のどの星も
名前をすててしまった風も みどり色の小さなネコも 黒いカラスも
もうなにも望むこともなく ただ幸福でした。
「さぁ、朝がくるよ。
カラスくん、 きみの星が目をさます。
太陽といっしょに おかえり。」
小さなネコとカラスは お礼をいい、背伸びをして風をいっぺんに抱きしめ
ほほの両側からお別れのキスをしました。
「さあ、かえろう! ぼくの背中にのって!」
カラスは、小さなネコをのせて
元気よく大きな声で 朝を知らせながら
朝焼けの空を 飛んでいきました。
