群馬の磯部温泉へ。

近くにある群馬サファリパークと温泉の旅。

かみさんの両親が招待してくれました。


磯部の温泉のお湯が良くて、また来たいと思いました。

もう少し観光開発すればいいのに、多分湯量が少ないんだな。



デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)/藻谷 浩介
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 よく分からないものに振り回される人生。人生ってそもそもよく分からないものに振り回されるものなんだろうけど、社会に出て13年、ものすごく他の世代の人以上に不況に振り回されている気がしてきた。だから朝日新聞にロストジェネレーションと名前をつけてもらうとなんか妙に安心したり、不況はアメリカ寄りの財務省の経済政策のせいだと言われれば納得した気になって脱官僚依存を標榜する民主党に期待してみたりした。


 一方で、2008年にリーマンショックが来る前の景気が戦後最長の経済成長だったのに、いわゆる「実感なき経済成長」と呼ばれる我々が全く潤わない好景気だった事を、先日部屋掃除をしたときに出てきた08年頭の経済誌の特集記事「何故、我々の給料は上がらないのか?」を読んでいて思い出した。その雑誌の推論は、どれも核心を外している気がします、この本を読んだ後では。。。


 結局、みんなが実感できる景況感を出すためには現役世代の人口が必要ってことなんだって。現役がバリバリ稼いで、子育てとかほしいものを買うことでお金を使ってお金を回すことが大事なんだけど、日本の人口構造は少子高齢化なのでお金を使う世代の人が減っているというのが大きいらしい。それと高齢者が、将来のいくら掛かるかわからない自分の老後の医療費に向けて貯金していて、そうした金融資産のいわゆる利息が経済成長を演出していたんだけど、我々の懐には入ってこなかったということらしい、貯金だからね。


 つまり、このまま何もせずに日本にいる限りは、つつましく暮らしていくしかないわけです。僕達にはバブルは二度と来ないわけです。という訳で、そのうち中国かインドでバブルを体感してこようかなと思ったりするわけです。いずれにしても長年、自分が振り回されてきた景気という目に見えない敵の正体がようやく分かった気がしました。この本で説明されている視点から日本で起こっている色々な事を改めて見ると、筆者の主張の確かさが改めて実感できます。本当に筆者にありがとうと言いたい。


 今こそ清貧の思想なのか、はたまた世界で打ち勝っていくべきなのか、悩みどころですな。


街場のメディア論 (光文社新書)/内田 樹
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 こんな本を読みました。また、内田樹って思った?まぁハマッテマスネ。


 この本は内田さんが教えている神戸女学院大学の2年生向けのキャリア教育の一環で、メディアを就職先として意識している学生への講義として行われた内容を本に書き起こすという手法で成り立っています。本にできるような濃い内容の授業をしてくれている先生がどのくらいいただろう?と自分の学生時代を振り返ってみたりしますが、それはまた別の機会に。


 まず、筆者は情報のプロであり、所属員の知性も高いはずのメディアが、一般大衆と同じ被害者の目線で報道することに違和感を表明します。そしてこの「被害者然とした態度をとった者が正義」という態度がクレーマーの発生といった社会の動きと無関係では無いといいます。一方で、この分からないフリを自己への批判をかわすのにも流用し始めているメディアが、メディアとしての仕事の中でも批判を避けるあまり自分の言葉を失ってしまっている点を指摘。こうして誰が報道しても同じ言葉ばかりを並べる事になり、それは裏を返すとメディアが自らを「私がいなくても誰も困らない」と喧伝するようなもので、メディアは静かに自殺しているのに等しいのだと・・・。


 また変化がないとニュースが生まれないのでメディアは変化を求め続ける存在であるという指摘も目からウロコでした。逆に変化を忌避する傾向がある官僚組織とは反発する存在で、現在目の前で繰り広げられている民主党の脱官僚だの、仕分けだの変化を呼び込む話題は、当然メディアからは持て囃される、メディアが飽きるまで。


 我々は多くの情報をメディアから得ているので、何が正しくて何が脚色なのか、こういった前提を知らないと惑わされるかも知れません。筆者の予想としては中規模メディアのみが生き残っていくとの事ですが、そういったメディアの将来像の心配よりも、メディアも政治も行政も自立できていない国なのだなと、そっちの方が気になったのでした。