コーカサス王道のご馳走~その①:ウクライナNO1のグルジアン・クイジーンとは!? | この命流星のごとく燃やして(`炎ω炎´)

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こんなですが、変な「漢の料理ブログ」です。なお記事は時系列的にはバラバラ。リンクの張り忘れ等もあり、記事上げてからリンクを張りなおすこともありますし、文章が納得いかずに公開してから微修正する事もあります。ご了承下さい。

გამარჯობა.(ガマルジョバ)、未知なるグルジアン・クイジーンを習う漢、星餓です!


グルジアというと、前回のベルギーに引き続き、今ブログでその料理は初登場。

ウイグル自治区と並ぶ長寿国として有名で、その食文化には興味があったのですよね。


しかも、今回はグルジアの定番をNO1シェフのレシピで教えてくれる!?

そんな教室があるというので行ってきました!


グルジア料理はロシアの地方料理って扱いで、たま~に本では見ますけど・・・。

でも、洗練されたグルジア料理だなんて、私・・・気になります!

ババ━━━m9(`・ω・´)━━━ン!!!



・・・という訳で、料理教室(先生のお宅)へ。


先生はウクライナ人だが、ウクライナでNO1とされるグルジア料理店、

「ジョージ・クチュア」のシェフと知り合いらしい。そうした経緯から、

グルジアンクイジーンの教室をやって頂けることになりました。


テーブルにはウェルカムの「アイラン」。アイランはトルコでも飲む塩味のヨーグルトドリンク。

トロトロで濃度もしっかりありますね!また、コチラにはハーブ(ディルやイタリアンパセリ)が

+されていて、もう少し深いお味になっていました。ヽ(゚◇゚ )ノ

 


さあ、始めましょう!まずは「チキンタバカ」。

まず丸鶏を切り開いて、ガンガンガンガン!叩いて伸ばす。


低い重低音が響き渡り・・・それから余計な骨を抜いて開きました。

もし、結婚して浮気とかしたら、俺もこんな目に合うのか・・・。(((( ;°Д°))))

平たくなった鶏は柑橘やクミンなどでしばらくマリネ。


ちなみに、タバカとは本来「鍋」の名前だそう。そこから転じて、

鍋を重しにしてカリッカリに焼くので、この名が付いたらしい。

今回は湯を張った鍋を重しにして、カリッとジューシーに焼いていきます!


ソースは固形ブイヨンやにんにくを使いました。

何だかこういう味付けもレストランっぽいですよね~。ヽ(゚◇゚ )ノ




次は「プハリ」、これは完全ベジの前菜。色々な野菜で出来るそうだが、

今回は写真の3種類で作ります。(ほうれん草、キャベツ、ビーツ)

どれも予め火を通して水気を切ってありました。


今回はグルジアのミックススパイスが無いので、各種ハーブをブレンドして使う。

グルジアらしいくるみ、そしてハーブやクミン、更にガーリックをたっぷりと!

先生曰く、グルジアン・クイジーンはにんにくとスパイスが効かせるのが特徴らしい。


このペーストと野菜を合わせると、3色のカラフルなペーストが!

これをそれぞれの形にして、頭にクルミなどをトッピングすると・・・

おお、色鮮やかになりました!でも、それはまだお楽しみ♪ヘ(゚∀゚*)ノ




お次は「ハチャプリ」。ハチャプリとはグルジアのチーズ入りのパンの事。

中にチーズが入った丸いタイプと、トルコのピデの様に尖った物があるそう。

今回作るのは「アブハジア・スタイル」。トルコのピデみたいな形の方です。


生地はすでに発酵させてありましたので、中身を作ります。

本来、中身はグルジアのチーズを使うらしいが、

今回は牛乳と数種類のチーズをブレンドして作りました。


生地に餃子みたいに包んだら、ひっくり返してハサミで切り開く。

なるほど!こうやってもあの形になりますね!φ(.. ) メモメモ

それから黄身をトッピングしてオーブンへIN!




お次は「ヒンカリ」。小籠包みたいな物で、多分ルーツは中国でしょう。

ネパールのモモ、中央アジアのマントウに当たるのが、グルジアならこの「ヒンカリ」。


肉は牛、羊、豚のミックスを使います。

水を少し入れていました。


生地は良く力を入れてこねる。何度か切ってはまた合わせてこねるを繰り返します。

こうする事で粉が仲間で入り込み、最後にはほぼ全ての粉が生地に吸収された!

なるほど!こういう捏ね方は始めてですけど、確かにアリですね・・・。φ(.. ) メモメモ


最後に小籠包の様に包む。で、先をつまんで整える。

この包んだ所を手で持って食べるのが、グルジアンスタイルなのだそう。




最後はデザート。

グルジアのヨーグルト「マッツォーニ」を使ったパンナコッタ。


まさか、ここでイタリアンのパンナコッタとは思いませんでした!

流石は洗練されたジャンル「グルジアン・クイジーン」!ヽ(゚◇゚ )ノ


サフランのシロップを作り、ヨーグルトぷるぷるのパンナコッタの上にかける。

そして、グルジアの伝統菓子をトッピングする。(∩´∀`)∩

おお~、これは新しい!でも、それはまだ先のお楽しみ★



これで全て出来ました!

ハチャプリも焼けましたよ~。それでは頂きましょう!


ハチャプリ

おお!生地はふわふわ、側面が少しサクッと。

そして中のフィリングがまた丁度良いじゃないですか!ヘ(゚∀゚*)ノ


ブレンドしただけあって、チーズは塩気、酸っぱさ、まろやかさが絶妙ッ!!

バター+牛乳+数種のチーズという乳製品の共鳴も良い味出してる!

これは中央の卵が無くても、十分美味しいですよ~。ヽ(゜▽、゜)ノ

 

次はあの「プハリ」。色が映えますね。

混ぜた物をこうやって1つ分に分けて丸めました。

こうやるとグッとパーティーの前菜っぽくなります。宝石箱や~♪:*:・( ̄∀ ̄)・:*:


しかし、そのお味は・・・

ドギュ━━━∑(゚Д゚;;)━━━ン!!!

うわ!生ガーリックとピリッとスパイスが効いてるわ~。


ほうれん草が一番大人しく、安定の定番でしょうか。

ビーツは一番それっぽい野菜の味を残しています。

キャベツが一番塩とガーリックを濃く感じる。キャベツは気持ち、

餃子に入ってるのキャベツを思い出しましたね~。


でも、ワインやパン(今回はハチャプリの端)との相性は抜群!

ちなみに、ビーツとキャベツを合わせたら丁度良くなりました!



メインディッシュその①、「チキンタバカ」!


お味は・・・カリカリかと思いきや、以外にふわっとした感じで、

スパイシーさより穏やかさや落ち着きを感じさせます。うん、美味しいです。(´∀`)

ただ、叩いている&丸鶏ゆえに細かい骨が気になるけど・・・。


ソースもにんにくが鶏肉をふんわり引き立てる感じで美味しいです。

ただ、もう味覚がプハリのにんにくで支配されちゃってるけど。(爆)



メインディッシュその②、「ヒンカリ」。

蒸す・・・かと思いきや、何と茹でるんですね!?

仕上げにバターと胡椒を一振り。(*^ー^)ノ


うん!良くこねた生地は凄いムッチリ感!!(ノ゚ο゚)ノ

平麺の手打ちうどんとか、そういうのが強いて言えば近いかな?


お肉は滑らかで、底のバターと合わさり美味しいです。

でも、大きい&包み方もみんなビギナーだからか、

余り洗練されたレストランの味とは・・・思えなかったかな。


  
 
最後はデザートのパンナコッタ。


この蜜がかなりサフランが効いててリッチ!

ある人曰く、「ブイヤベースやパエリアのあの味」。

まあ、そりゃあサフランですからね~。(´∀`)


パンナコッタは以外と固めで、

酸味とクリーミーさのバランスが良くてGOOD!


添えたお菓子はハチミツでキャラメリゼしたナッツ。

これが伝統菓子で、GOZINAKI(ゴジナキ)というそうです。

これも香ばしくてポリポリでGOODでした!(°∀°)b



まとめ・感想


★どれも定番だった。グルジア料理はロシア料理の本で地方料理の扱いなので、

多少知ってはいましたが、実際作ってみて、クイジーンの違いなどが勉強になりました。


★グルジアン・クイジーンはスパイスとガーリックを多用する。

今回は塩気とにんにくをガツンと効かせた物が多かった様な。


★プハリの生ガーリック+スパイス感が強力すぎて、

インパクトはメインのタバカとヒンカリを遥かに凌駕してた。

この日はガーリックがホント凄い日だったな~。(汗)


★美味しかったけど、NO1レストランのエレガントさはさほど感じなかった様な。

まあお店の方が料理は熟練だろうし、雰囲気とサービスが+されてのきっとNO1。

ウクライナに行くなら是非行ってみたいですね~。