木曜はラノベ愛語り。今回は、何も考えずに笑って読める作品を紹介します。
今回紹介するのは、裕時悠示(ユウジユウジ)先生の『99回断罪されたループ令嬢ですが今世は「超絶愛されモード」ですって!? ~真の力に目覚めて始まる100回目の人生~』です。ふぅ~、今回も題名が長いなぁ。
主人公アルフィーナは公爵令嬢。帝国皇子ライオネットの婚約者なのですが、この手の作品ではお馴染みの断罪…からのギロチンで処刑となります。もっとも、これまたお馴染みのループにより、首ぽーん状態から逮捕直前に巻き戻り、自分の死を回避すべく努力を回する…って物語です。
この物語、冷静に考えると相当に悲惨な話です。アルフィーナはマジで何も悪い事はしていないのに、聖女デボネア(聖女とは名ばかりの超性格ブス&策略家)にハメられて、これまで99回も首ぽーんされているのです。どんなに努力しても首ぽーん…しかも、それが99回です。普通なら挫けて心が折れるのですが、アルフィーナは「鋼のメンタル」らしく、そんな状況を楽しもうとさえしています。
そう…「楽しむ」です。この物語は、如何なる状況になろうとも、「楽しむ」事を忘れない女性の冒険譚なのです。
そんな冒険譚を作者の裕時悠示先生も大いに楽しんで書いたらしく、本当に気楽に読めて、何も考えずに笑える作品となっています。だって物語の冒頭は、
「公爵令嬢アルフィーナよ。これより貴女を首はねの刑に処す」
「いぇーい! よろしくぽ~ん」
…ですからねぇ。真剣に読んでる方が、何か損しちゃうみたいな気持ちになります。
あ、これじゃ褒めてない。褒めポイントを挙げなくちゃ。
この作品の面白い点は、何と言ってもアルフィーナのチート能力でしょう。
断罪され処刑されループする度に、どんどんアルフィーナの魔力は高まります。99回も断罪処刑ループしたアルフィーナは、尋常ではない魔力を持っているのですが、過去99回は自分の力に気付いていませんでした。それが100回目の今回は力に目覚め、魔法使い放題状態となります。
その能力の1つとして、「読心」の魔法が使える様になるのですが、これにより相手の心の声がダダ聞こえ状態になります。口ではアルフィーナを断罪していても、心の中ではアルフィーナへの愛を語っている…しかも、それがダダ漏れのマル聞こえです。もう、どんな羞恥プレイやねん!
因みに、アルフィーナを愛して愛して愛しちゃってるライオネットはじめ、登場人物たちが何故にアルフィーナを断罪するのか。それは、聖女デボネアの魔法で操られているからです。そう、この作品、強大な力をもつ主人公の前に立ち塞がるのは、これまた強大な力を持つ悪役って訳で、実は、かなり王道な物語です。
取り敢えず、この作品は、この1冊で完結しているので、気軽に楽しみたい方にはオススメです。因みに、続刊も出ているのですが、これだけキチンと完結している話だと、続刊はパワーダウンしている可能性が高い…ので、続きを読むのが少々怖いです。
でも、頑張って(?)続きを読まなくちゃ。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。