●Mas que Nadaの歌詞の意味

こんにちは!ボサノヴァ・ボーカリスト、ギタリストの池尻範子です。

Mas que Nadaの日本語訳を取り上げたこちらの記事からの続きです。

 


もう一度日本語訳を見てみましょう。


Mas que Nada

O ariá raiô obá obá obá
O ariá raiô obá obá obá

おい、何だってんだい
僕の前をあけてくれよ
サンバが盛り上がってるからね
僕はサンバを踊りたいんだ
このサンバにはマラカトゥも入ってる(※3)
老いた黒人のサンバ(※4)
君と同じ黒人のサンバ(※5)

何だってんだい
こんなにカッコいいサンバを
終わりにしちゃうなんて
そんなこと君も望まないだろ?


この曲の題名Mas que Nadaは、ブラジル人にも意味が分からない言い回しなんだそうです。

私自身、何人かのブラジル人に聞いてみたのですが、「日常生活で使われるのを聞いたことがない」とのこと。

ところが、私の生徒さんがとっても有力な情報をくれました。

BS・TBSの番組「Song To Soul」という番組で、この曲の作者ジョルジ・ベンがこう話していたそうです。

「Mas que Nadaは人を誘う時には『なあどうだい?さあさあ』、何かに不満がある時には 『ありえない!勘弁してよ』という意味で、友達同士で映画や試合に行こうというときには前者、親父に勉強しろと言われた時には後者をよく口にしていた。」

のインタビューによれば、Mas que Nadaは「勘弁してよ!」という意味なのでしょうね。

もしかすると、ある時期にある地域限定で流行った流行語なのかもしれません。

今日はここまで♪

次回以降もMas que Nadaの解説を続けます。

 

 

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