私の中で、羽生選手の採点に関しては、ジャッジに対する信頼は地に落ちている。

技術的評価も、PCS内の芸術的要素に対する評価も。

音楽性、芸術性に関しては、羽生さんのレベルが高すぎ、ジャッジが審査出来る領域を越えているのだろうと考えている。

 

確かに、今のジャッジングシステムは、ジャッジに対する負荷が大きすぎると思う。

それでも無心に一生懸命ジャッジしていると感じられるならまだしも、政治的バイアス、羽生さんを勝たせてはならないというバイアスを、近年はしばしば感じる。

 

チャンピオンには採点が厳しくなる、というのなら、世界選手権三連覇のネイサンに対しても同様に厳しくなるだろうに、ネイサンに対しては甘々である。

アメリカへの忖度が目に余る。

スポーツとして恥ずかしい。

 

 

だから、もうジャッジの採点は無視して、自分で得点を出してみることにした。

羽生さんの演技に対して、今シーズンのあの採点は失礼すぎるから。

 

ネイサンの採点はしない。

ざっくり言えば、ネイサンに関しては、GOEを8割、PCSを9割にしても高すぎるくらいだと思うが、それを検証するためにネイサンの演技をじっくり見るのは時間がもったいない。

大体、ネイサンが羽生さんを上回る点数をISUが出しているのだから、本来ならそれ以上何も言う必要はないはずなのに、アメリカメディアや関係者は、「羽生よりネイサン」「ネイサンは羽生より強い」「北京で勝つのはネイサン」とことある毎にまるで負け犬の遠吠えのように騒ぐ。それって、彼ら自身がISUの出した採点を本当は信じてないからなんじゃないだろうか。


全日本のCSSpノーカン採点については、そのまま採用しました。

当時、日本はおろか世界中で、いろんな人がえっと驚いたノーカンでしたね。

本田さん、織田さん、杉田さん、マッシさん、ジャッキーさん。

挙げ句の果てに東スポさんがJSFに問い合わせるという、前代未聞の快挙に😊。

 

ガンディさんも通常速度では、回転不足は分からなかったと。

でもじっくり見たら、確かに足替え後各2回転すべきところが1.75回転だったと。

だから、ノーカンは受け入れます。

 

その後ガンディさんは、全日本男子SPの全ての要素をじっくり見てレポートしている(第1G第2, 3G第4, 5G)。

そのレポートを読むと、ノーカンになるべきスピンは2個(羽生さんのCSSpと高志郎くんのCCoSp)では無く10個あったこと、レベルが間違って高く評価されているスピンは26個あったことが報告されている。

0.25回転どころか、0.75回転不足でもレベル認定されているのもありました。

 

全日本のテクニカルパネルさん、羽生さんのスピンをじっくり見てくれたのは感謝します。

おかげで(?)ワールドもWTTも、SP、FSすべてのスピンはレベル4でした。

だけど、他の選手たちの要素も、手抜きしないで見て上げて下さいな。

 

 

さて、私が出した結果です。

2020全日本   106.26  (参考 103.53 by JSF)

2021World   112.86 (参考 106.98 by ISU)

2021WTT     113.05 (参考 107.12 by ISU)

 

経過です。

もし、おかしなところがあったら教えてください。

 

GOEチェック作業はこんな感じでしました。

しかし毎回思うのですが、GOEの評価基準って、本当にいい加減ですよね。

「よい」とはどういうことか等の定義をどこにも書いてないのですから。

 

WTTの3Aのみ、GOEマイナス評価の「拙い着氷(悪い姿勢)」「-1to -3」から「-1」を採用しました。

 

これだけジャッジの裁量に任せているGOE評価基準なので、私としては「+5」でいいんじゃないかと思ったのですが。

とうてい拙い着氷とは言えませんよね、あの3Aのイリュージョン着氷は。

でももし、羽生さんご自身に、WTTの3AはGOE+5でよいですよねと訊いたら、多分ダメだと言うだろうなと思って。