羽生さんが世界選手権に出場するにあたり、せめてワクチンの接種を受けられたら、という思いから、仙台市長に手紙を出しました。

 初めは日本スケート連盟にお願いの手紙を出そうと思ったのですが、自分の中に日本スケート連盟に対する信頼感がなく、出しても無駄だろうと思ううちに、ワクチン接種が自治体主体で行われることから、仙台市長にお願いするのが一番いいように思いました。

 モニュメントデザイン発表式の時の市長の笑顔の記憶も背中を押しました。

 

 

 

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980-8671

宮城県仙台市青葉区国分町3-7-1

仙台市長 

郡 和子 様

 

海外派遣選手へのワクチン接種のお願い

 

前略

 コロナ禍での市政、大変なこととご推察申し上げます。

 ご多忙のところ、このような手紙を差し上げることをどうかお許し下さい。

 私は、羽生結弦選手のファンの一人です。

 

 今回、お手紙を差し上げましたのは、3月22日からスウェーデン/ストックホルムで開催されますフィギュアスケート世界選手権に、羽生結弦選手が日本代表選手として出場されるにあたり、同選手へのワクチンの接種がかないますように仙台市長のご検討とご決断をお願いしたく思うからです。

 

 その理由を下記に述べさせていただきます。何卒よろしくお願い申し上げます。

早々

 

 

  1. スウェーデンは、新型コロナの免疫を持たない者にとって、非常に安全な国とは言えない。
  2. フィギュアスケート世界選手権はバブル方式かつ無観客で行われる予定であるが、既に複数の選手やコーチがコロナに感染しているロシアなどの国からも多くの出場者があり、バブル内であっても非常に安全とは言えない。
  3. 2022年北京オリンピックの出場枠確保のため、日本スケート連盟はこの世界選手権への出場を必須と考えている。
  4. アスリートへのワクチンの優先接種について、世論が肯定的でないことを考えると、日本スケート連盟が代表選手へのワクチン接種のために動いてくれることは考えにくい。
  5. 羽生選手は喘息の持病があり、また体脂肪率が5%以下で免疫力が高いとはいえないため、感染すると発症し重症化する恐れがある。
  6. ワクチンの接種は、自治体が主体となって行う予定になっている。

 

 以上の点から、この件については、仙台市長におすがりするしかないのではないかと思うにいたりました。羽生結弦選手ご自身は、他に先駆けて自分を優先してもらうようなことは決して自ら主張しないのではないかと思いますので。

 

 羽生結弦選手は、「感染しない、感染させないことが、医療従事者を助けるために僕らができること」として自らを厳しく律しておられますが、そのため試合に出ることについて矛盾も感じ、苦しんでおられるように思います。

 もしワクチン接種について羽生選手自身も希望され、世界選手権前にそれが叶いますと、肉体的および精神的に羽生選手にとって非常に大きな助けとなるのではないかと思います。

 

 ロシアでコロナにかかった選手の中には、国際大会での優勝者も複数いますが、その多くが後遺症に悩み、今も試合に復帰出来ずにいます(エフゲニア・メドベージェワ、アリーナ・コストロナヤ、ドミトリー・アリエフ選手他)。

 羽生結弦選手がそのような事になっては、私たちは日本の、いえ世界の宝を損ない、万一の場合失うことになります。

 

 市民でもないのに、出しゃばったお手紙をお出しして、本当に申し訳なく思っています。(仙台にはアイスリンク仙台など何度もお邪魔しています)

 それでも、なにとぞ、ご検討、ご対処を下さいますよう、深く深くお願い申し上げます。

 

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