中絶は男性も傷つける


マイケル・ブラウン

中絶について話す時、私達は真っ先に胎児に焦点を向けます。
当然そうあるべきです。
私達はまた、中絶が母親にもたらす破滅的な影響も理解しています。
しかし私達はしばしば、中絶が父親にとってもどれくらい破滅的なものになりうるのかを見落としてしまっているのです。


近刊予定の著書「Jezebel's War Against America」の中で、私は中絶が男性にもたらしうる「男性を弱体化する」悪影響に注目しています。


アレン・ウェスト氏が、2011年に保守派の女性達のグループに語った言葉どおりです。

「私達(男性達)には皆さん(女性達)が必要です。どうか共に協力し、皆さんのために戦う男性達を励ましてください。
反対側の女性達、つまりPlanned Parenthoodの女性達、Code Pinkの女性達、そしてアメリカの男性達に去勢手術を施し、私達をこの途方もない弱さまで至らしめた全ての女性達に知らせるのです。『私達は私達の男性達を卑屈にさせない』と彼女達に知らせるのです。」


当然のことながら、彼はこの発言のゆえに左派の人達から、特に過激派フェミニストから嘲られることになりました。


しかし彼の主張はシンプルでした。
「セックスはするけれど、それによってできた子どもの世話をしない男性達は、全く真の男ではない。


著書「Jezebel's War Against America」の中で説明している通りです。
「男性達は赤ちゃん殺しの文化によって男らしさを奪われてしまっている。
自分達の子どもの堕胎に加担する時、彼らは父親から単なる性交相手に成り下がってしまうのだ。
女性と親密な性的関係を持ちながらも、自分の行動の結果にたいして責任を持たない男性は、男らしく振舞っていない。」


しかし、中絶が男性達にもたらす弊害はこれだけではありません。


男性達にも良心があります。


時に、彼らは自分達が奪った命のことで深く悲しんでいるのです。
中絶するようにと自分の彼女や妻にプレッシャーを与えてしまったがゆえに、彼らは後悔の念を感じてます。
責任を取らなかったこと、中絶に反対しなかった事、そして誠実な父親にならなかった自分自身を彼らは責めているのです。


これらの男性達の中には、私のラジオ番組に電話をかけてきて、中絶が30年以上前の出来事であったとしても、当時の事を泣きながら話す方達がいます。


彼らは今でも恥を感じていたのです。
いまだに自分を恥じていました。
責任ある男性とならなかったことのゆえにとがめを今に至るまで感じていたのです。


先月、私達はグレッグという名の男性からメールをいただきました。
中絶が自分の人生にもたらした破滅的な影響について、彼は伝えたいと思っていました。
彼は自身の体験に「贖われた殺人者」というタイトルをつけています。


彼はこのように書いていました。

「神様の恵みによって、私は殺人共謀者から贖われました。私は全部で3人の殺人に加担しました。」


力強い言葉です。
彼は自分は「キリスト教のあり方」で育てられたにも関わらず、「3回の中絶に加担した父親」であったと言っています。


しかし大きくなるにつれ、彼は「セックスと薬物とロックンロール」のライフスタイルに溺れるようになり、結果的に「二人の別々の女性との3回の妊娠を、私の同意のもと終わらせてしまいました」。


彼の人生は急降下し続けました。
やがて30歳の時にどん底に達した彼は助けを求め、12のステッププログラムを始めました。
神様と人に自分の罪を告白しましたが、3件の中絶に加担した罪の事は全く頭にありませんでした。


どういうわけか、それは彼の眼中にはなかったのです。
しかしある日、祈りつつ黙想をしている最中に、「どこからともなく、私が加担した中絶の記憶が自分の良心に入って来たのです。私の胸は震え始めました。」


彼は続けてこう書いています。

「涙が私の頬を流れ落ちましたが、私の頭は、なぜ自分の体がこのように反応しているのか理解できていませんでした。
自分の心を落ち着かせて初めて、これは私の霊が私の胎児の死を悲しんでいるのだと気がついたのです。
事の真相が露わにされていました。
『これは単なる細胞組織の塊だ』と自分に言い聞かせていたものは、実のところ神様が与えてくださった尊い命だったのです。」


彼の場合、罪悪感に対処し、内面が癒され、前に進むために、専門のクリスチャンカウンセラーの助けと時間がかかりました。


しかしこの事を注意深く心に留めて下さい。
彼の霊を傷つけていたのは、性的乱れや薬物の使用ではありませんでした。
口にし難い彼の反抗でもありませんでした。
そうではなく、3つの中絶への加担だったのです。


それこそが、あれほど長い間、彼の人生に傷跡を残し、多くの祈りとミニストリーを要したのです。


今日、どれくらい多くのグレッグのような男性達がいまだに傷つき、悩んでいるのでしょうか?
他にどれくらいの男性達が尊厳と男性らしさを失っているのでしょうか?


そうです。中絶は男性にも悪影響を及ぼすのです。


しかし、皆さんにある良いニュースを伝えさせてください。
グレッグはこのように書いて、手紙を結んでいました。

「私の天のお父様は私に素晴らしい妻と5人の美しい子どもを与えて下さいました。
(5人のうち1人は胎内にいる時にダウン症と診断されたがゆえに中絶を提案されました。)
私は祝福されています。」

私達の神様は贖い主です。

マイケル・ブラウン
メシアニックジュー。ラジオ司会者。30冊以上の著書を持つ。
1976年に同じくメシアニックジューである、ナンシー夫人と結婚。2人の娘と4人の孫がいる。

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