暴力的なビデオゲームが関系している14の大量殺人


リンディー・フレッチャー/Movieguide

「この時を何年間も待っていたんだ」
これはアンプクア大学で9人を殺害し、7人に怪我を負わせた後、自殺したクリス・ハーパー・マーサーが殺害前に語った言葉です。

ほぼ毎週のように、暴力的かつ怒りを募らせた者達の手による銃乱射事件がニュースで取り上げられているような感じがします。

暴力と銃乱射は毎年、数千人とまではいかなくても、数百人の罪のない人達と国の安定に悪影響を及ぼしているのです。

しばしば研究報告書は、多くの大量殺人者達が暴力的なビデオゲーム中毒になっていたことを示唆しています。

ハーパー・マーサーも例外ではありませんでした。

ハーパー・マーサーは、暴力的なゲームとデジタル世界のとりこになった引きこもりとして知られています。
それだけではなく、彼はサイトで支持者を見つけていたのです。

4chanと呼ばれる匿名のチャットルームで、彼は殺人の計画について書いています。

あるコメントにはこのように書いてありました。
「君たちは大丈夫さ。君たちの中でノースウェストに住んでいる奴がいるなら、明日は学校に行くな。それじゃ、またな。ロボット達。」

このコメントにたいして彼が受け取った反応は、ゾッとするとしか言いようがありません。

「やってしまえ」

「女子校を狙った方が良いかもしれないな。女子校だと、自分の身を投げ出してまで他の奴らを助けるような女はいないから、狙いやすいぞ。」

「楽しみだ。もし実現したら、俺の遅い誕生日プレゼントになるから感謝するよ。」

「教室に入って、人質にする!と言うといいぞ。全員を一か所に集めて、それから射撃を始めるんだ。できる限り、誰にも武器を奪われないようにしろよ。
銃を取り上げられた場合の最終手段として、ベルトにナイフを刺しておくといい。」

「ショットガンは使うなよ。強力なアサルトライフルかピストル、もしくは2xピストルがおすすめだ。それか、装弾数15発のピストル。」

そして銃乱射後のコメント。

「あの気違いは本当にやったぜ」

「スコアは。なんてこった。今のところ2桁にもなってない。」

「良いショーだった」

「安らかに」

これが、無実の人達を殺害する彼の決心を後押しした人達の反応です!

彼らは、死者数を「スコア」と呼び、殺した人数が少ないことにガッカリしているのです。

暴力的なビデオゲームと大量殺人のつながりを見て見ないふりをすることはできません。

サンディフック小学校銃乱射事件以来114回、今年はすでに40回、銃を持った人物が学校で銃を乱射しています。
ハリウッド、特にゲーム業界は、これらの銃乱射事件の責任を一部取るべきです。

ビデオゲームが増々、現実的になる今、私達の若者達が日常的にさらされているものに、私達は細心の注意をする必要があります。

空想上の暴力は、悩み多き若者達に、もっと過激な暴力を見たいという欲求を与え、遂には実際に行動に移させてしまう可能性があるのです。

暴力が当たり前となり、あまりにも多くの子供達がその影響を受けてしまっています。
さらに深く掘り下げるために、ここ数年の間に起きた最も暴力的でひどい殺人事件のリストを紹介します。
これらの犯人は全員、暴力的なビデオゲームの虜となっていました。

ビデオゲーム関連の殺人事件リスト

1.アダム・ランザー

サンディフック小学校銃乱射事件の犯人は、暴力的なファースト・パーソン・シューティングゲームを頻繁にプレイしていた。
彼は、多くの時間、自室で暴力的なコンピュータービデオゲームに没頭していたと言われている。

2.ジェームズ・ホルメス

2012年7月、コロラド州オーラドの映画館でダークナイトライジング上映中に凶行に及んだ。
彼は、常習的に暴力的なビデオゲームをプレイしており、その中には中毒性のあるRPG(プレイヤー自身がゲーム内の登場人物になって進行するビデオゲーム)「World of Warcraft」も含まれていた。

3.ジャレッド・リー・ラウナー
2011年1月、ツーソンでガブリエル・ギフォーズ下院議員を銃撃し、6人を殺害。
ビデオゲームをプレイしており、精神に異常があった。

4.エリック・ハリス
臨床心理士と精神科医、そしてFBIの捜査官達からなる審査団は、ハリスの日記に基づいて、彼には他者への軽視と共感と良心が欠如していたことから、精神病質の兆候があると指摘している。彼はまた、暴力的なビデオゲームを楽しんでいた。

5.エリオット・ロジャー

6人の若い男女を殺害し、自殺した。本人が語っていたところによるならば、幼い時から暴力的なビデオゲームに夢中になり、居心地の良さと安心感を感じることができる「World of Warfare」の中に閉じこもっていた。

6.ネヘミア・グリエゴ
両親と3人の弟妹達を殺害。
暴力的なビデオゲームが大好きで、さらに犯罪捜査官達にそれらのゲームについて話すのが好きだった。

7.ジェイコブ・タイラー・ロバーツ
暴力的なビデオゲームをプレイしていた(この事件は、グランド・セフト・オートの中の暴力シーンを再現していた)

8.アンネシュ・ベーリンぐ・ブレイビグ
ノルウェー労働党のユースキャンプで68人を射殺。庁舎の爆発で9人を殺害。
判決によると、彼は暴力的なビデオゲームを好んでいた。
銃乱射の訓練のために、ビデオゲーム「コール・オブ・デューティ」を用いていた。

9.マイケル・カーネル
グループになって祈っていた少女達を射殺。
カーネルは銃撃中、一歩も動くことがなく、また左右に銃を乱射することもなかった。
できる限り多くの標的を撃つために、ビデオゲームのプレイヤーが一度に1人を撃って最大限のスコアを出すのとまったく同じように、目の前にいる標的者を一人ずつ順に撃っていった。

10.ホセ・レイエス
2017年10月、スパークス・ミドル・スクールで半自動拳銃を発砲して教師1人を殺害、自分に銃を向ける前に2人の生徒を撃って怪我を負わせた12歳の少年は、何か月にも渡って暴力的なビデオゲームを観ていた。

11.ディラン・ルーフ

大半の時間、暴力的なビデオゲームをしていた。

12.ジェフ・ワイズ

自身が通っていたミネソタ州レッド・レイクの高校内とその周辺で9人を射殺した16歳の少年は暴力的なアニメに熱中していた。

13.クリス・ハーパー・マーサー

オレゴン州南部のコミュニティーカレッジで銃を乱射し9人を殺害、7人を負傷させた。

14.エバン・ラムジイ

ショットガンを自身が通っていた高校に密かに持ち込み、生徒1人と校長を射殺し、2人を負傷させた。
彼は、ビデオゲーム「Doom」が現実を歪めたと語っている。
「自分が銃を撃ったら・・・その人が再び立ち上がることがないなんて理解していませんでした。『Doom』で誰かを1回撃っても、また立ち上がるんです。『Doom』では8,9回撃たないと死なないんです。」

他の殺人者達も暴力的なビデオゲームに夢中になり、現実と空想が分からなくなり、現実の世界はビデオゲームの世界と同じだと思っていました。

非常に多くの研究論文が、暴力行為とビデオゲームで目にする暴力には関連があると語っています。

最近、オハイオ州立大学の研究員達がある研究を行い、結果をまとめました。

「これらの暴力的なビデオゲームを常習的にしている人達は、この世の中を敵が一杯のひどい場所だと見なすようになる可能性がある。」

同大学のコミュニーケーションと心理学科のブラッド・ブッシュマン教授はこのように続けています。
「これらの研究結果は、蓄積効果の可能性を示唆している」。
つまり、ゲームをする者達を短期間により攻撃的かつ暴力的にするだけではなく、時間をかけてそのようにしていくということです。

これは、ビデオゲームを含むマスメディアの中で描写されている暴力に関して類似する結論を出している数千ある研究の1つにすぎません。

もちろん、ビデオゲームを、さらには暴力的なビデオゲームをプレイしている全ての子供達、ティーンエージャー、若者達が暴力的な行為をするようになるわけではありません。

しかしいつになったら、人々は最も危険な武器は「思考」であることに気がつくのでしょか?
人々の「思い」が暴力で汚染されていけばいく程、危険な社会になっていくのです。

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