「もの凄く特別で歴史的な事が起こっている」
イスラム教徒達が夢と幻を通してイエス・キリストに出会っている


(ebrahim/Pixabay)

マイケル・アイルランド/Assist News


イスラム教の過去1400年間を合わせたよりも、さらに多くのイスラム教徒達が、今世紀、キリストを信じるようになっている。
イランのクリスチャンは現在、100万から300万強と推定されている。


ロンドンにあるPARS神学センターのシャディー・ファティヒがそのように分析している。
彼女は、今月上旬、ミネアポリス郊外の教会で講演した。


1979年、ルッホラー・ホメイニーがイランの皇帝モハンマド・レザー・シャーを倒し、イラン革命が起こり、イランは神政イスラム国家となった。


この年、1830年代から約150年間忠実に仕えてきた長老派の宣教師達が、CIAのスパイとして告発され国外追放に。
教会は、これから一体イランで何が起こるのだろうかと憂慮した。


「教会は完全に閉じてしまうだろう、イランのキリスト教界、残っているわずかなクリスチャン達は1人も残らずいなくなってしまうと皆が思いました。」とファテヒは語った。


「当時イランには、イスラム教出身のクリスチャンは350人しかいませんでした。あれから40年たった今日、統計によると100万から300万人のイスラム教出身のクリスチャンがイランにいます。」


「ですから、もの凄く特別な、そして歴史的な事が起こっているのです。特別な事が起こっていて、『なぜ、多くの人がイエス様を信じるようになっているのか?どのようにして福音を知っているのか?」と沢山の人達が私に尋ねてきます。
人々が主を知る方法は沢山あります。テクノロジーは、かつて福音を携えていくことができなかった場所に福音をもたらすことができる素晴らしい手段です。
しかし多くの場合、イスラム教徒達は夢や幻を通してイエス様を知るようになっています。」とファテヒは語った。


ファテヒは、家で3歳の娘の面倒を見ていたある若い母親に起こったある事を話した。


「電話がかかって来たので、母親は電話に出て話していました。すると突然、重たい物が床に落ちる音がしたそうです。
電話を切ってキッチンに急いで行ってみると、大きなやかんが落ちていて、3歳の娘が頭から沸騰したお湯をかぶってしまっていました。
母親は恐怖とショックの中、なぜそう言ったのか自分でも分からないそうですが、イエス・キリストに向かって「助けてください!」と叫んだのです。
トラウマになるような辛い体験の真っただ中でそれは起こりました。
母親は「助けて!」と叫び、それから娘を病院に連れて行きました。

娘は入院することになったのですが、真夜中、寝ている時に、母親は夢を見ました。
その夢の中で、彼女は男性が病院の部屋にいるのを見ました。
彼女が夢でみた部屋は、彼女がいた病院の部屋で、その男性が娘のベッドの傍に立っているのを見ました。
そしてその男性は白い衣を着ていて、光り輝いていたので、顔は見分けることができなかったそうです。彼女は彼に尋ねました。『あなたをここに連れて来たのは誰ですか?娘の面倒を見に来てくれるようにとは誰にも言っていないはずですけど。看護師があなたを連れて来たのですか?あなたは誰ですか?』」


「その男性は『あなたはわたしの名前を呼んだね。あなたがキッチンでわたしに向かって叫んだから、今、わたしはここにいるんだよ。』と答え、今、彼女の前にいるのはキリストご自身であり、この困難な時に彼女と彼女の子どもと共にいると語られたのです。
夢から目覚めた時、母親はキリストに心を奪われて、キリストについてさらに知ることにし、最終的にキリストに人生をささげ、クリスチャンとなり、後に家の教会に加わりました。」


「これは、幻や夢でキリストを見た人達の数多い証の1つにすぎません。これは、神様があそこの人達にご自身を現す1つの方法のようです。イエス様を信じると、イランの人達は、周りの人達に福音を伝えることに非常に熱心になります。」


ファテヒは彼女が大好きなもう一つの話しを語った。それは、数年前にクリスチャンになったPARSの学生の母親の事だ。彼がクリスチャンになった時、長男ということもあって、家族は取り乱し、怒った。


「彼らは、彼のことを背教者、異端者と思っていて、彼をどう扱ったらいいのか分からずにいました。
彼自身は、両親を、とりわけ息子の回心に取り乱していた母親をキリストに導きたいと熱く願っていました。彼の母親は読み書きができず、またかなり年配だったので、彼は聖書のCDとカセットテープをプレゼントして、福音を伝えることにしたんです。」


「数か月間テープを聞いた後、母親はキリストに人生を捧げました。彼女はキリストに熱心だったので、神様のために何かをしたい、神様の働きの一部を担えないかと思っていました。
読み書きのできない年配の女性にどんな事ができるのでしょうか?彼女はどうしたと思いますか?友人にマタイ5章の山上の垂訓を紙に書いてもらい、-頻繁にバスに乗っていたので-バスに乗ると若い女の子か男の子の隣に座り、読んでくれないかと尋ねたのです。」


「耳が遠いふりをして、ちょっと大きく読んでくれないかと頼みました。隣に座っている人だけではなく、前後の席に座っている人達にも聞かせようという戦略だったのです。
そして、これが彼女のミニストリーとなりました!
大抵、人々は彼女の方を向いて、「どこで手に入れたのですか?こんな素晴らしいメッセージ、聞いたことがありません。誰が語ったんですか?コーランにはこんな事書いてありませんよね?もっと知りたいのですが、どこで知ることができますか?」と言ってきます。
もちろん、そこから会話が発展していき、彼女は多くの人をキリストに導き、多くの人が彼女が属しているハウスチャーチに加わっているのです。」


ひとたび教会が成長し始めると、迫害もまた起こると、ファテヒは説明している。
「イランでクリスチャンであるということは簡単な事ではありません。」


「多くの人が大学から追い出され、職を奪われています。子ども達が誘拐されています。そして母国から追放され、外国で亡命生活を強いられているのです。多くのリーダー達が逮捕され、取り調べを受け、拷問され、数週間、あるいは数年間、刑務所に放り込まれています。
国家の安全を脅かした、あるいはシオニズムスパイ達に協力していると告発され、ここ2年間で、刑が15年に引き上げられています。」


「ですから簡単な事ではないのです。イランの教会は苦しみにあっていて、とてつもないトラウマを経験しています。教会が成長し続け、キリストが教会を建て上げ続けているのを見ている一方で、私達は苦しみも目にしているのです。キリストが中心になって、ご自身の教会を世話しておられるのを目にしていますが、教会が迫害されているのもまた目にしています。」


この新しい、そして成長しているムーブメントの最大の必要はリーダー達です、とファテヒは語っている。
「教会を牧会し、弟子訓練をしながら教会を成長させていくことができ、教会を広さだけではなく深さにおいても成長させるリーダー達です。」


「最初に述べたように、多くのイスラム教徒がキリストを信じるようになっているのですが、宣教に携わる者達が危惧していることがあります。それはとりわけ南の発展途上国において、イエス様を信じた多くのイスラム教徒が信仰から離れてしまっていることです。
キリストを信じるのが早いように、キリストから離れてしまうのもまた早いのです。
それが、私自身も含め、迫害にあっている教会に関わっている者達全員が非常に懸念していることです。ですから、リーダー達を訓練し、神学の教材を提供し、教会のために適切な土台を据えることが鍵なのです。」


ファテヒは、現在、世界で最も、福音派と聖霊派の教会が急成長しているのはイランであると言及しているパトリック・ジョンストーンの「Operation World」から引用して、こう語りました。
「このムーブメントは非常に重要なのです。」


「現在、イラン国内において宿泊施設のついた訓練プログラムは一切持つことができません。教会は、全て非公認、つまり地下教会です。ですから教会は、家の教会や家の教会ネットワークで成り立っています。
イランでは、ペルシャ語で導く教会は一切許可されていません。
西欧で一般的な宿泊施設付きの訓練プログラムではなく、他の方法で訓練する大きな必要があります。PARS神学センターは、イランで急成長している若い教会のリーダーと神学教育の大きな差し迫ったニーズに答えて発足しました。」


PARSは、30人の牧師、カウンセラー、メンターから成る超教派のチームであると、ファテヒは説明している。
「私達の多くは、福音派出身のボランティアです。神の栄光のためにペルシャ世界を変革することができるように、聖書に根ざし、神学的知識を持ち、霊的に成熟した新しい世代のリーダー達を訓練するという使命を持って、2010年春に設立されました。」


PARSは、オンラインによる授業とカンファレンス、そして15-25人のグループに分けて生徒を外国に遣わすという1週間にわたる集中コースを行なっている。
「私達は、成長プログラムを設けていて、学生たちがメンターと2週間に1回会えるようにしています。
その後に、ミニストリーに活発的に加わるようにミニストリーの分野に生徒達を配置します。こうすることによって私達は、リーダー達を安全に訓練することができるのです。」


ファテヒは教会は迫害されていると語っている。
「イランやその他の場所で多くの人達が今、刑務所に投獄されているのが現状です。」


「彼らは選択のよしもなく、自国を離れなければならず、難民として国外で生活しています。家族は心に傷を負っています。迫害されている教会と共に、また教会のために祈ってください。苦しみを受けている1人1人のために、家族のために、コミュニティーのために祈ってください。
彼らがどんなリスクを負おうとも信仰を持って歩み続けるようにと。どうぞ、彼らのために祈ってください。
私は、パートナーシップには何よりも祈りが含まれるべきだと思っています。
世界中の教会の兄弟姉妹達が自分達のためにひざまずいて祈ってくれていると聞くとき、それは中東の兄弟姉妹達にとって大きな意味を持つのです。」


「もう一つ皆さんにお願いしたいことがあります。アメリカ(や日本)に来るイスラム教徒達とぜひ交流してください。多くのイスラム教徒達がこの国(アメリカ)や、私が住むイギリスに来ています。

これは前代未聞のことです。何世紀にもわたって、イスラム教徒達は自分の国から出るということがありませんでした。しかし今、彼らは私達の言語(英語)を学び、私達の文化について学び、西欧に来ることを選んでいます。

そしてもちろんその事は、私達に多くの社会的政治的な難題をもたらしますが、多くの場合、それは心配すべき難題ではなく、私達の目の前に置かれている素晴らしい機会なのです。
神様は、イスラム教徒達の間で驚くべき事をなさっています。神様は、ご自身を彼らに現わし、彼らに腕を広げることによって、ご自身の愛を彼らに実際に示してくださっているのです。」


ファテヒは最後にこう語った。
「私達はどのようにして同じことをここですることができるのでしょうか?どのようにして、周りにいるイスラム教徒の隣人達をもっと積極的に愛することができるのでしょうか?それはどのような姿をしているのでしょうか?Ⅱ歴代誌は、「時を見分けるイッサカル族」について語っています。
私は、この時代、神様はイスラム教徒達の間で驚くべきことをなさっていると思っています。
私達は教会として、その事に関心をもち、そこから何かを吸収し、自分達の役割が何であるのか知る必要があると思います。
皆さんがそうする事を心からお勧め致します。」


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