難民の人達にたいして心を閉ざさないで

J.Lee Grady
私の友人マット・ハイドは、アイダホ州にある人口の89%が白人の街、ボイシに住んでいます。2013年にDiscovery Churchの牧師になってから、多くの国から来た難民の人達が、ボイシに在住していることを彼は知りました。
彼らは、ボスニア、セルビア、エリトリア、エチオピア、ネパール、ブータン、イラク、イラン、アフガニスタン、コンゴ、
トーゴ、スーダン出身の人達です。

彼らのほとんどは、政治的弾圧や紛争から逃れてきました。多くの人達は、アメリカに移動する許可が出る前に、劣悪な
難民キャンプで過ごしました。ほとんど全員が、信じられないようなトラウマに耐えて来ました。

彼ら難民の人達はハイドの人生を一変させました。彼だけではなく、彼の会衆全員も。今日、これらの外国人の一部は、Discovery Churchの教会員となっています。ブータンとネパール出身のクリスチャンの1グループは、彼ら自身で礼拝するためにこの教会の建物を使用しています。コンゴ人教会とエチオピア人教会、エリトリアン人教会もここの建物を使用しています。
ハイドの教会員は、今では難民達が街に到着すると空港に定期的に迎えに行っています。

「彼らは、私が想像することができないようなことを耐えてきたのです。」と38歳のハイドは言っています。「しかし、彼らは、キリストにたいする沢山の愛を持っています。それは本当に私達を謙遜にさせます。彼らと友達になるにつれて、彼らのキリストにたいする愛は、私の心を国々に福音を伝えるという召命に再び目覚めさせました。」

神様がハイドに、DiscoveryChurchはボイシに住んでいる難民の人々に仕えるべきだと示された時に、それは一部の教会員にとっては難しいことであると彼は気がついていました。しかし、憐れみが彼を駆り立てました。彼は、昨年のイースター礼拝の時にはひざをかがめて、ネパール人とコンゴ人教会のリーダー達の足を洗いました。

「私達が彼らに仕えているのを見て、人々は泣いていました。」とハイドは言っています。

ハイドにとって、そして多くのカリスマ派、福音派のクリスチャンにとって、難民を愛することは、聖書の命令であり、政治的立場ではありません。彼と彼のチームはレビ記19:34(あなたがたといっしょの在留異国人は、あなたがたにとって、あなたがたの国で生まれたひとりのようにしなければならない。)やゼカリヤ7:10(・・・在留異国人、貧しい人をしいたげるな。)といった御言葉を指摘しています。これらの御言葉は、移民や難民の世話をすることは、神の民にとって核となる命令だとはっきり示しています。

しかしグローバル・テロリズム時代に、どのようにしてこの命令をはたすことができるのでしょうか?
多くの国は、爆弾を持ったイスラム過激派がひそかに国境を越えてくるので、難民にたいして扉を閉めてしまっています。一部のケースでは、ナショナリズムと外国人嫌いが、シェルターと食糧を必要としている外国人に心を冷たくしてしまっているのです。

そして、先週、トランプ大統領は、120日間全ての難民の受け入れを停止するという大統領令にサインし、大論争を巻き起こしました。大統領令は、イスラム教国7か国からの入国の制限と無期限で全てのシリアからの難民受け入れを停止することも含まれています。

トランプを選出した人達は、この決断を歓迎しています。というのも、彼らは私達の国の緩い移民法がテロリスト達の手助けをしていると思っているからです。トランプに投票しなかった人達は、この大統領令を、アメリカ人の憐れみにたいするひどい裏切りだと見ています。

複雑なことだとは分かっています。しかし私は、神の国はしばしば、リベラル主義と保守主義の双方と対立するのだと思っています。あなたがトランプ支持の共和党員であれ、反トランプの民主党員であれ、またはその中間であれ関係なく、神様の愛は、しいたげられた人達に及ぶべきなのです。

国境を警備する必要があるとは分かっています。合法的に私達の国に入って来た外国人によって2996人もの人達を殺した9.11を繰り返したくないことは分かっています。人々がこの国に入国してくる前に、調べる必要があることも分かっています。

けれども、トランプの命令が、私の先祖達が1700年代に直面した圧政、それによって彼らはこの国に船で渡ってきたのですが、その圧政から逃げてきた何千という人達の目の前で扉を閉めてしまったことに私は悲しみを覚えます。難民人達が、これからの120日間、許可を待っている間に(もしかしたら許可はでないかもしれません。)彼らに一体何が起こるのか私は想像できません。

トランプ氏の補佐官は、この大統領令は、入国審査プロセス(すでにとても時間がかかっていますが)を改善するためであると言っています。またこの法令は、一時的にすぎないと明確にしています。

けれども、私はこの120日間に一体どれだけ多くの命が失われるのだろうかと思わずにはいられません。

箴言24:11は私達にこのように命じています。「捕らえられて殺されようとする者を救い出し、虐殺されようとする貧困者を救いだせ。」中絶反対であることに誇りをもっている多くのクリスチャン達が、「安全」という名のゆえにこの国から罪のない難民を喜んで閉め出しているのはなんと痛ましいことでしょうか。

私は、アメリカの教会は以下に記したことを含めた実行計画を作成すべきだと思っています。

・議員に、トランプ大統領の難民禁止令を可能な限り早く解除するよう、そしてシリア人(250万人以上の子どもも難民の中に含まれています。)が、アメリカで安全な場所を見つけるのを許可するようにと求める手紙を書き送る。

・自分の街に住んでいる難民の人達を知り、関係を築き、どのようにして彼らに仕えることができるか調べる。

・前線に立って、難民を助けているクリスチャン団体(World Reliefとか)に寄付する。

・あなたの教会で、地域に住む難民の人達に英語を教えたり、職業訓練をしたり、食事やウェルカムバスケットを提供する。

・トラウマを抱えた難民の人達にカウンセリングと祈りのミニストリーを提供する。

私達は、しいたげらている人達に代わって声を上げなければいけません。それも緊迫感をもって。難民の人達の中には、劣悪な難民キャンプで3か月もたたないうちに弱ってしまっています。道徳的勇気と、テロを恐れない心が、私達の政策を導くべきです。私たちの愛を冷たくしてはいけません。
もし私たちが本当に「アメリカを再び偉大に」したいのなら、私たちの助けを必要としている人々に私たちは耳を閉ざすことはできないのです。

J.Lee Gradyは元カリスマ編集者です。現在、文化的抑圧や虐待の被害にあった女性達や少女達にイエス様の癒しを運ぶ、クリスチャン慈善団体モルデカイプロジェクトのディレクターです。

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