1人の謙遜なアフリカ人の牧師によって私の世界は揺り動かされた

J Lee Grady



Pastor Donald Kuyokwa (Courtesy of J. Lee Grady)

世界で最も貧しい国の1つマラウィのクリスチャンは深刻な資源不足を強いられています。
それでも彼らは、人々に福音を伝えたり、教会を開拓することを止めたりしません。

実際、彼らの心からの犠牲は、時たまアメリカの資金が十分ある伝道の取り組みと比較にならないほどです。

先週、ペンテコステ派のホーリネスの60歳の牧師ドナルド・クヨクワに会った時にこのことを目の当たりにしました。
彼は、1年間にアメリカの教団がしている以上のことを雀の涙程の予算で行っています。

引退した教師であるドナルドと彼の妻は毎月200ドル(約2万円)の年金で生活しています。彼らは8人の子供達をトタン屋根とコンクリートの床の3部屋しかない家で育てました。
トイレは外にあります。
ドナルド師のミスクの村にあるわずかな教会員が毎週捧げる献金の平均的額は600クワチャです。これはだいたい83セント。日本円にすると90円位です。

しかし、彼は過去16年で、4つの枝教会を開拓しました。
長い距離を殆ど歩いて開拓したのです。
数年前に、やせて背が長いドナルド師は、マラウイの北の方にあるタンザニアの国境近くのチカンドの村を伝道のターゲットにしようと決めました。
チカンドへいく道はいわゆる道路というものがありません。あるのは、密林の中の岩だらけの道です。
ドナルド師が歩いてそこに行くのに6時間かかります。

彼が初めてチカンドを訪れた時、イエス様について聞いたことがある人は誰もいませんでした。
人々は精霊を崇拝していて、稲が実るようにと祈祷師の迷信的魔術により頼んでいます。
少女達はひどい虐待にあっていて、10代で結婚させられています。
一夫多妻は当たり前。

しかし、彼が訪れた結果、少しずつ人々はイエス様に改心するようになりました。
そして今日、会衆は草の屋根の教会を建てました。
マラウイのほとんどがそうであるようにチカンドも電気がないため、彼らは礼拝の時、石油ランプを使っています。

「最初の頃は、魔術師達に脅されました。」とドナルド師は彼の宣教の冒険について私に話してくれました。
しかし、今日、成長している1代目の信者達のグループはイエス・キリストを礼拝していて、アニミズムと一夫多妻の慣習をやめました。

ドナルド師は月に2回チカンドに歩いて訪問しています。
過去にはオートバイに乗って訪問していましたが、故障してしまいました。
急な坂道が多すぎるので自転車に乗ることもできません。
そういうわけで安いテニスシューズを買って、ボロボロになったら新たに買うことにしています。

歩くことはまったく問題ないのですが、熱帯林の中に潜んでいるにしきへびにドナルド師は少々不安を感じています。
「その道でにしきへびが人を飲み込んだというのを聞いたことがあります。けれども神様はいつも私達を守ってくれました。」と彼は私に語ってくれました。

彼の話しを聞いた後、彼の勇気とひたむきさに私は本当に刺激されました。
どうしたら彼の年ぐらいの人が、人々にほとんど知られてない(マラウイ人でさえも知らない)村に福音を伝えるために月に2回も、長い距離を歩くことができるのでしょうか?
なぜ電話番号もない人里離れた場所について心を配るのでしょうか?

ドナルド師は使徒パウロからインスピレーションを受けたと語っています。「パウロは人々が福音を伝えに行ってない場所に行きました。伝道者達は私の地域には来ません。彼らが行くのは大きな町だけです。」

私は彼の輝く笑顔にも衝撃を受けました。
明らかに超自然的な喜びが彼を支えていました。
彼は私が会った人々の中で最も貧しい人々の1人です。エアコンや温かいシャワーやテレビといった快適さとは無縁です。車も所有していません。

けれども、私が彼に何があなたを幸せにしているんですかと尋ねた時、ドナルド師は間髪いれずに答えました。彼は微笑んで言いました。「私はこの人生の先を見ています。イエス様にお会いすることが私の願いです。それが私を励まし続けているのです。」

何が彼を、チカンドの忘れ去られた人々に福音を伝えようとさせるのでしょうか?
「私達が来る前はこの地域の人々は誰もイエス様なんて聞いたことがなかったんです。だから、ここの人達がイエス様に従っていくことを決心するときはいつも私達を興奮させるんです。」とドナルド師は白人は誰一人チカンドを訪れたことがないことを言及しながら語りました。

このへりくだったヒーローと会話した後、私は真剣に自己分析をしなければいけなくなりました。
温かいお湯やWi-Fiにアクセスすることができなかったらドナルド師みたいに私は微笑むことができるのだろうか?
月に200ドルの収入しかなかったら村に福音を伝えるために自分のお金を惜しまずに使うだろうか?

私達の多くは、世界の最も貧しいクリスチャン達が大宣教命令に従うためにどれほどの犠牲を払っているのか、知るよしもありません。
ドナルド師みたいに神のことばを地の果てにまで伝えるために、ジャングルを何マイルも歩き、山や砂漠を越えて行く多くの無名のチャンピオンがいます。

私達が、私達の銀行口座から数ドルあるいは数百円を掘り出している時に、彼らは彼らの僅かな全財産を宣教のために献金箱に投げ入れているのです。
イエス様は言われました。『多く与えられた者は、多く要求されます。』(ルカ12:48)

私達の祝福は責任を伴っています。

祝福されていることに罪悪感を感じるべきではありません。
しかし、私達は他の人達の祝福となるために祝福されていることを忘れることはできません。

私達の豊かさを自分達を肥やすためではなく、イエス様が私達に託された仕事を成し遂げるために使って行きましょう。


J. Lee Gradyは2010年にフルタイムの働きに入るまでの11年間カリスマで編集者をしていました。今日彼は、虐待や文化的抑圧を受けている少女達や女性達にイエス様の癒しをもたらすクリスチャン慈善団体The mordecai projectを指揮しています。

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