どうも。
この度、県リーグへの挑戦権をかけてU-15が挑んだのですが、届きませんでした。
本当はインスタでサクッと投稿して〆ようかと思ったのですが、自分達の立ち位置や現実を知ったことなど文章にしておきたいと思いましたので、綴って参ります。
まず結果としてはイルソーレ小野Bさんに0-1で敗戦となり、代表権は勝ち取れませんでした。
ここにも向けて頑張ってきた彼らにとっては計り知れないほどショッキングな敗北だったと思います。
とはいえ、負けたような戦いではなかったことと、果敢にも猛追し続けた彼らを誇りに思います。
彼らが今年度打ち立てた目標は県リーグにクラブを押し上げることと、高円宮杯の県大会で勝ち進むことでした。
どちらもクラブの歴史上では達成しておらず、先輩たちの未踏の地を踏もうという挑戦でした。
しかし僅かの差でこぼれ落ちてしまったのですが、冷静に考えてどちらが勝ってもおかしくない試合にはかならず運が介在しますので、まぁ致し方ないかと。
勝利は細部に宿るという点では、もっと土グラウンドで高反発ボールでロングボールの対応をやっておくのだったという点だけです。
後のことは全て準備した通りにゲームを動かしてくれた選手達には心から感謝しています。
それぐらいの差しかなかったというのが事実ですので、相手チームの選手達も積み上げてきたのだろうという想像は容易でした。
夕方…花火が上がったかのような空に、パチパチと火花が散るような痺れるゲーム展開。
我々が望んだ戦いがそこにはありました。
彼らは必死にやったのだけれど、届かなかったのは「運」もありますが、「クラブの規模」という経営面の差も浮き彫りとなりました。
相手チームには潤沢に人がおり、我々はぎりぎりの人数で戦う。
となると、ゲームに変化をつけられる幅とスタミナという量は相手の方が遥かに優位であるというところです。
前半はかなり優位に進めて、相手のシュートは0本。
しかし途中から入ってきた相手選手は能力が非常に高い選手達で、違いを生み出しゲームが唸って後半立ち上がりに失点まで繋がってしまいました。
そして終わってみれば相手の枠内シュートは1本…我々も何度もゴールが生まれそうな機会を生みましたが、されどその1点に泣かされてしまいました。
そこにクラブとしての大きな差を感じざるを得ませんでした。
大人の力不足に申し訳なさが拭いきれません。
これもサッカーという試合展開により、心身共にズタボロな彼らが、とっぷりと日が暮れた闇夜に垂れる水泡に乱反射して浮かび上がりました。
彼らの打ち立てた目標の一輪は徒花となり、土埃が舞う固く乾き切った土グラウンドにポトリと落ちました。
しかし、この経験をただのショッキングな経験に変えてはダメだ。と…
「高円宮杯の県大会でもう一回取り返そうや。」
という廉悟の精一杯の声に、恥ずかしながら私も救われました。
痛くも辛い経験…そんな仲間を無理矢理にでも抱え上げるような、か細く震えた声。
円となり、塊となって、なんとか崩れそうな自分達を支え合う円陣…
汗で濡れたユニフォームの肩からパラパラと落ちる砂粒…
喜びはしゃぐ相手選手の真横で落ちるたくさんの涙…
先ほどの鍔迫り合いが幻だったかのような、試合に出れなかった相手選手の紅白戦に弾む声…
落胆を隠し微笑んでくれる保護者さん達の空気…
これが勝負事であり、サッカーなんだな。
次の大会まではもうすぐです。
彼らの立ち上がり方…「ひたむきさ」がまた試されます。
何度踏まれても、倒されても立ち上がる。
誰かの言った「ズタボロの美学」をピッチ上で表現し続けてほしいです。
転がりながら、傷だらけになって、カッコ悪く進みましょう。
もう一輪は笑顔の花でありますように。
ではまた。