どうも。
不思議なもんですよ。
ちょうど2年ぐらい前に出会った少年の話を。
時期は忘れましたが、その頃躍起になって選手に教えておりました。
場所は確か志方東公園やったと思います。
急にチーム練習に体験で現れた彼は、確か…我々の近隣の強いクラブに体験に行きそびれて、ついででウチへ流れてきたのでした。
まぁ、興味のないクラブに暇やから遊びにきたと言う感じでしょうか笑
さておき、その出会った日のこと。
体験に来てくれた日にめっちゃオモロナイ決して体験には不向きなやり込み系の練習をやっていたと思います。
というのも、それどころではなかったのです。
なんとか上手くしてあげたいウチの選手の子たちが何人も居たのです。
出来る子達を練習場脇へ一度置いておいて、かなり熱を上げて出来ない子達を教えてました。
偶然その熱を上げて指導してる場に、とある保護者の方が見に来ておりました。
利き足ではない方をほったらかしにしてボールフィーリングのバランスの悪い選手へ逆足がとてつもなく下手やから逆足だけやれ!とコーチングしておりました。
なんでしょうか…その下手やからというコーチングを切り取って、練習後に激烈に怒って電話をかけてこられました。
その指導してる時の動画まで送ってくれて、「あなたは確かに私の息子へ下手だと見下して言っている」というご指摘まで受けました。
言い方が悪かったことは反省しております。
「利き足は出来るようになっているから、反対の苦手な足の方も今より器用に触れるようになると、もっと良いよ。一緒に頑張ろうね!」
くらい言えば良かったのですが、何人かおったもので自分の物言いが雑だったのと、指導者としての器の小ささを反省しました。
で…まぁそんなこともあったので、そのお電話で悲しいことに退団されたのでした。
そして…その悲しい電話の後に、その時フラッと体験に来てくれた子が入会することになりました。
しかしウチヘ入ってくれた彼もお世辞にも上手いとは言えません。
自己表現はおろかコミュニケーションも得意ではなく、明るいタイプでも決してありませんでした。
簡単にまとめるとシャイな引っ込み思案なのです。
某強豪クラブの体験に行くはずだったのに、何故か入れ替わりでやってきた彼は不器用なりにもご両親の協力も大きく、メキメキと成長していきました。
一昨年やりましたクラブのイベントや講習会には全て参加してくれて、その度にメモを取り自分の肥やしとしていったのです。
でもでも、そんな器用な子ではないので、元にいる出来る子達には到底まだまだでした。
そんな環境を見て、彼に直接「苦ではないのか?」と尋ねたことがあります。
でも彼は「楽しい」と。
なんでだろうと思いました。
プレーはなにもかも上手くいかないわけです。
正直、サッカーすらも楽しめていないのではないだろうかと思いました。
鈍臭くて足も遅く、とても不器用だった彼。
前に所属していたクラブを辞めた経緯も聞きました。やはり自分より上手い子が多くて四苦八苦していたようです。
ここでも同じようなことに…と恐怖もよぎったはずです。
しかし親も子も相当な覚悟があったのかもしれません。
そこから1年、2年と継続し、持ち前の頑張りでジワジワとみんなの背中が見えてきました。
そんな彼のことを、よく彼が居ない場のミーティングでみんなに話すのです。
君らはもうすぐ抜かれるよと。
本当に伸びていく子はこういう子なんだよと。
まぁ、それでもみんな「まさかー笑」と思っていたことでしょう。
ひょっとしてこのブログを彼が読んだら…兎に亀の位置取りを教えるなよーって思うかも知れません笑
でも、この前の試合で位置取りはバレました笑
今までの彼から想像も出来ないプレーやゴールまで決めていたのです。
身体も動くようになり(まだまだ)、足元も触れるようになり(まだまだカチカチ)、足も努力して以前よりかなり速くなりました。
もちろんまだまだ彼自身足りないところだらけなのですが、その成長が嬉しくて嬉しくてたまらなくなりブログに記しております。
とりわけまだ持って生まれたものや、知識や経験的なアドバンテージの方が色濃く出てしまう育成年代です。
でも結局、才能だけではないのですよ。
本人がどれだけサッカーが好きか。
と、
どれどけ腹括って諦めずにやれるか。
の2点なんですよ。
補足すれば、親のサポートも重要です。
いつかはロケット[本人]のように、ある程度の位置で切り離さなければならない時もやってくるかと思いますが、良い軌道に乗るまでのサポート[親]は不可欠なのです。
切り離すタイミングが遅ければそれはそれでまずいですが笑
アナザーストーリー
電話退団の彼は、ウチへ来てくれた彼が体験に行く予定だった強いクラブへその後移籍しました。
…が中学生の部には上がなかったものの、今も部活でサッカーを頑張っていました。がんばれ。
ウチへ入って来てくれた彼は元々私の仲の良かった指導者がキッカケでサッカーを始めたというのを後日談で聞きました。これも因果なものです。
サッカーの世界も地域もとてもとても小さいのかもしれません。
また何かが誰かと繋がっていくことを心から楽しみにしております。
ではまた。

