自分が自分であるために。
自分自身として生きる。
こんな価値観を持って生きている方が多いんじゃないだろうか。
色んなタイプの方をコンサルしてきて、起業家・経営者を主に、サラリーマンやOLだけでなく主婦など、幅広い層にコンサルしてきた。
僕の経験を踏まえて、これさえ持っていけば大丈夫というのがある。
それは、相手が大事にしている価値観を理解すること。
僕はコンサルタントという立場を通して、その人の才能とお金とを結びつけたり、性格を相手よりも理解するだけでなく、「なぜそう思ったのか?」「なぜこう考えたのか?」という感情パターン・思考パターンなどを掴むべく、その人の背景(ノンバーバル領域)を読んでいくことが大事であると思っている。
その人がこれまでに創ってきた物語を引き出し、僕のエネルギーとリンクさせることで、「大事にしているもの」を見つけていく。
ある人は、自由であることが人生の主軸とした生き方を選んでいるのに対して、ある人は規律を重んじながら伝統を伝えていく生き方を選んでいる。
自由であることで自分自身でいられるのに、「これはルールだから守ってね」は、一切通用しない。
自由な生き方だからこそ、
「毎日ブログ発信」
「毎日メルマガ発信」
「行動ステップを明確に」
「目標立てていきましょう」
「一度決めたら最後までやり通す」
などといったテンプレートに沿った生き方で、その人は自由でいられるだろうか?
逆に、規律を重んじる人に対して、「さっ、これであなたは自由ですよ。これから羽ばたいていきましょう。真っ白のキャンパスに、あなたを自由に表現してください」と伝えても、
その人は「規律を重んじる」のだから、無理やり「自分を表現して下さい」は、通用しない。
それどころか、道に迷わせてしまばかり。
世に出回っている成功法則を、そのままそっくり自分に当てはめるよりかは、
その人を通じてインスパイアされることで、自分の中に”何か”が芽生えてくるはず。
その”何か”こそが、その人が大事にしている価値観の根底に流れているものであったりするわけ。
例えばの話。
才能チェックシートや、性格診断に頼ってみるのもいいけれど、
僕はライブ感を大事にしていて、その人をテンプレートを当てはめるよりかは、僕は肌と肌で感じる方が良い。
「あなたは◯◯タイプだから、こう生きましょう」と、言われる方が楽だって人もいるけれど、最終的に生き方を決めるのはその人であって僕ではない。
逆に、「こうしましょう」と提案しても、するかしないかはその人が決めること。
最短で欲しい未来を取りに行けるアドバイスでも、取りに行くのかどうかはその人次第。
コンサルタントの仕事は、「より豊かになってもらう」のも一つの仕事だと思うので、型にはめたアドバイスよりかは、その人が大事にしているものを徹底的に理解していくこと。
焦って結果を求めることなく、その人が大事にしているものをはっきりさせることで、「関わりたい人は?」「力になってあげたくなる人は?」というターゲットも明確になってくるし、
大事にしているものを、欲しい人に届けるのがビジネスの基本なのだから、これらをはっきりさせるだけで、ビジネスモデルとしては完成するわけ。
その人が大事にしている価値観を、理解して大事にする。
これはビジネスだけではなく、人間関係においても効いてくる。
けれども、相手の大事にしているものを、「私は好みじゃありません」という場合であっても、違いを受け入れるだけでも関係はまったく違ってくる。
「大事なものを受け入れられない」という例で、野球に例えるなら、甲子園球場のライトスタンドに、広島ファンがポツンと一人だけで応援するようなイメージ。
阪神ファンの中に、ポツンと広島ファンがいらっしゃるのだから、敵対敵同士になってくるので、お互い居心地が悪すぎて仕方がないだろう。
また、サッカーでも日本代表応援席の中に、相手サポーターがいるだけでまったく違ってくる。
ここでは極端な例を出したけれども、相手の大事にしているものを、前もって理解して自分の席でファンのチームを応援する。笑
「受け入れられないこと」を受け入れるためにも、コミュニケーションが大切。
「あの人はきっとこうだ」と、安易に考えてしまうよりかは、コミュニケーションをとりながら、相手の大事にしているものをはっきりとさせていく。
これだけで、関係は十分結べるのだから、変に(無駄に)ノウハウに走るよりかは、ライブ感で肌と肌で触れ合える関係になれる。
人と関係を結ぶためにも、ライブ感は大事。
自分だけでなく、相手の大事にしていることも、大事にしてあげましょう^^