「地獄でなぜ悪い」 | 貴女の不調を元氣に整える運命星アロマカウンセリング

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長年培ったアロマセラピー術で、身体の感情と記憶を解放。そして宿命を受け容れる東洋陰陽五行説&西洋占星術で、元氣を取り戻すカウンセリングをしております。

「地獄でなぜ悪い」の感想。





先週観に行きました。
(2013年9月30日に観たんだと思います)

監督:園子温

出演者:國村隼 堤真一

二階堂ふみ 友近 長谷川博己
 
星野源 坂口拓

拓ちゃんがキャスティングされていたから観に行きましたが

ひとこと。

最高!!!(≧∇≦)

あらすじ

武藤組組長(國村隼)宅を対立組織北川会の池上(堤真一)たちが襲撃。
ところが、池上一人を残し、全員が家で家事をしていた組長の妻しずえ(友近)に
出刃包丁で返り討ちにあって殺されてしまう。

北川会の鉄砲玉を殺したしずえは過剰防衛で刑務所へ。

CMデビューしていた武藤の一人娘のミツコ(二階堂ふみ)はこの事件が元でCMを降板。

襲撃時に一人生き残り、帰宅したミツコに命を救われ、異常な愛情(笑)を抱いた池上は、
武藤への復讐を胸に秘めながらも、残った北川会をまとめて組の立て直しを図る。

一方で「最高の一本を撮って死ねたら最高!」という自主映画集団「ファックボンバーズ」。
街で喧嘩をしていた不良少年の佐々木(坂口拓)を
「君となら最高のアクション映画を撮れる!」と仲間に引き入れた平田(長谷川博己)。


十年後。
武藤組への復讐を果たす機会を虎視眈々と狙い力をつけてきた池上。
一触即発の緊張感が走る両組を、一網打尽にと見張り続ける警察。

出所が決まったしずえに、愛娘ミツコが女優デビューする映画をみせてやりたいと奔走する武藤。
しかし、肝心のミツコは、武藤がお膳立てした現場を男と逃走したため降板させられてしまう。
なんとしてでも、自分の命を守ってくれた妻のしずえに愛娘の映画をみせたい武藤は
必死で逃走した娘を探し出す。

一方ミツコは、通りすがりの青年公次(星野源)に「今日だけ私の恋人になって」と偽装を依頼する。
公次は、十年前、ミツコのCMを観て心ときめかせていた事を思い出す。

しかし、そうこうしてるところを捕まってしまう。
「なぜ逃げた?!」とミツコを威嚇する武藤。
ミツコは公次が父に殺される寸前、

「あんなヌルい現場なんて嫌!私は主演女優じゃなきゃやりたくない!
そして、この人は私の主演作を撮ってくれると言ってくれたの、この人、監督なのよ!!」と
作り話をでっち上げ、公次の命は繋がれた。

「映画班をつくる」と宣言する武藤。

こうしてミツコ主演、通りすがりの公次を監督に、ヤクザ達がスタッフとなり、映画を作ることに。
ただの通りすがりの公次は、映画を撮らなければ武藤に殺される絶体絶命のピンチ。
しかしプレッシャーに負け、現場を逃げ出した公次は、平田の存在を知り、助けを求める。
平田は「最高の一本」武藤組vs池上会というリアルな抗争という最高の舞台に、撮影を進めていく。

私の感想。

脇のキャスティングが豪華。

刑事の渡辺哲さん
「昭和座」のおばちゃんが江波杏子さん
昭和座映写技師のミッキー・カーチスさん
國村隼さんの初代愛人が小説家の岩井志麻子さん(笑)
その次の愛人が園監督の奥様、神楽坂恵さん。
やっぱ彼女はエロかったぜ。
園さん、自分の奥様の女優どころをようと押さえとるわぁと思いました。
あと、板尾創路さんも出てましたわ。板尾さん、存在感でかいわぁ。


ミツコの子役時代の歯磨きCMソング
「ギリギリ歯ぎしりレッツゴー♪ギリギリ歯ぎしりレッツフラ〜イ♪」は
今でも頭から何故か離れんぞ(笑)。

ユーミンのひこうき雲がかき消されたほどだww

血の海シーン満載ですし、肉片飛び散りまくりでPG12作品です。

とても私の観る映画は勧められたものばかりではないが、
名作ヒット作のロード・オブ・ザ・リングだって、
うちの姪っ子たちにすれば、オークはキモーい、と泣き(笑)、
そして長〜い、とクレームばっかだったから。

多分今は普通に観れるはずだが。

そんなことはさておき、今回、アクション監督ではなく、
キャストとして初めて園作品で演じている拓ちゃん。

長谷川博己さんとの絡みのシーンが多く、私はラストの撮影シーンよりも

「昭和座」で長谷川博己さんたちと大暴れする拓ちゃんがとても良かったーーー!!!

拓ちゃんが4年前に撮っていた、あの幻の作品「The Blood of wolves」が劇中に流れ、
長谷川博己さん演じる平田たちととうとう道を分かつ時がやってきての乱闘シーン。

拓ちゃんとファックボンバーズのこのシーンは、
園さん、どんな思いで撮影されたのだろう、と思いました。

今となっては、ただの偶然とは思えないのだ。

いよいよ最高の一本が撮れる!と平田が佐々木をバイト先に迎えに行くシーン。

この映画では、黄色のトラックスーツを纏い、ヌンチャクを構え、
そして上半身裸で黒タイツになったりする拓ちゃん。

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、立ってる(複数の人)


そう。ブルース・リーのオマージュ(笑)。

そういえば、江頭2:50も上半身裸で黒タイツだ。

あれもブルース・リーのオマージュか?

江頭はよいとして、

親指で鼻キュのポーズでブルース・リーを楽しむ拓ちゃんが観れて良かったわ。

堤真一さんとのJAC対決も必見!!
あー、やっぱ堤真一さん、アクションシーンがビシッと決まってますね。

ラストは「死亡遊戯」の黄色のトラックスーツを脱ぎ捨て、
「燃えよ!ドラゴン」の黒タイツに上半身裸となった佐々木こと、
拓ちゃんは結果、良い散り方となったのかなぁ。


「俺は何本もくだらない映画を撮りたいわけじゃない、ただ最高の一本が撮りたいだけなんだ!」と
絶叫する平田に、園さんは自分を重ねているんだろうな、と思う。

キム○クの映画キャスティングを思い切り批判していたし、
そして北野武さん以外のお笑いの方が映画監督をやることにも痛烈に批判するほど、
映画に対して熱い園監督。

その記事読んで、この人、映画職人や、とちかっぱい勝手に共感しまくりました。

だから私は園作品を観に行ってしまうんだろうな。

先日、有吉弘行さんの深夜番組に出ていた園さん。
バラエティ慣れしてないから緊張していたのが何だか可愛らしかった。

國村隼さん、堤真一さん、二階堂ふみちゃん、友近さん、長谷川博己さんらの
ハイテンションな演技は他の作品では絶対観れない気がする。

役者さんたちも楽しんでいるのがとても伝わってきた。

公開は9/28〜、全国Tジョイ系。
私もTジョイ博多に観に行った。

首都圏の方は、早く観れたのではないかと思います。

どうかこの作品で、拓ちゃん、園さん作品が最後の出演とはならないで、と
勝手に切実に感じてしまった。

大きな声では言えないかもしれないが、難しいとは思うけれども、
拓ちゃん、また園さん作品に出てほしい。

園さんがキャスティングした佐々木という役への拓ちゃんへの想いが、
とても込められていた気がするから。

勝手にカムバック、待ち続けているのだ。