GI値とはGlycemic Index(グリセミック インデックス)の略で直訳すると血糖の指標となります。
ブドウ糖を摂取したときの血糖値上昇率を100としたとき、他の食品がどの程度上昇するかを示すもので、この数値が高いほど、血糖値が急激に上昇します。
血糖値が上昇すると、それを下げようとしてインスリンが分泌されます。
このインスリンはすい臓から分泌されて、血液中の糖を細胞へ届ける役割を果たすのですが、
血糖値の急激な上昇を繰り返していると、その都度、多量のインスリンを分泌しなければならないので、すい臓が疲れてきます。
すい臓が疲れてくると、インスリンを正常に分泌できなくなり、その結果、細胞が栄養を受け取れなくなって、体がだるくなったり、内臓がうまく機能しなくなったりします。
これが、糖尿病といわれるものです。
これを防ぐためには、GI値の低い食べ物を食べるのがいいのですが、何が高くて、何が低いのかわからないですよね?
そこで、簡単にみわける方法があります。
大まかに言うと、原始的品種、精製度合いが低いもの、生に近いものはGI値が低い食品です。
例えば、ニンジンやジャガイモはGI値が高いのですが、これは一般に売られているものが品種改良されているためで、原始的な品種のものは低いです。
米の場合、精製された白米より、精製されていない玄米の方がGI値が低いです。
また、もちもちした日本米より、パサパサのインディカ米の方がGI値が低いです。
また、GI値は食材や調理の仕方だけでなく、一緒に食べたものや、食べる順番でも変わってきます。
一緒に食べて血糖値の上昇を抑えるものとして、食物繊維、酢、牛乳があります。
これらを一緒に、あるいは先に食べると、血糖値の上がり方をゆるやかにすることができます。