古いアパートの入居率下降・停滞(注)
(注)私の古くなったアパートのケースであって、すべてのアパート・マンションが必ずこうなるということではありません。
入居者が退去した後、次の入居が決まればよいのですが、
部屋が空いたままで、入居者が決まらないうちに
別の部屋が空く、その部屋の入居も決まらないと
空室がいつの間にか、1→2→3→4・・・・と増えていきます。
すると入居率が下降し、停滞が始まります。
右肩下がりです。
私のアパートの場合、建物や設備が古くなってきているので
不動産会社の勧めもあって「家賃は値下げ、施設設備は現状維持」で対応してきました。
アパートが新しいうちの退去後のリフォームは
不具合の箇所を修繕する
畳をフローリングにかえる、
クロスを貼り替える、
室内クリーニングなどを行って新規募集してきました。
費用は比較的安く済みます。
アパートが新しいうちはそれでよかった(通用した)のですが
アパートが古くなってくるとそうはいきません。
不動産会社から、
いくつかある部屋から施設設備の不具合の指摘、修繕の打診が来ます。
ほかの部屋からもこうした指摘、打診が、1年に何件か来ます。
不備・不具合による修繕費が相当額かかることになりました。
入居中の大規模修繕には限界があります。
また、大きな修繕となると入居者にも大きな負担となります。
第18話「退去後は大規模リフォーム」参照ください。
結果、何軒か退去者が出ました。
「選択肢2」の方向で進んでいったことで、後々修繕費がかかった上、
退去者も出て入居率低下に拍車がかかり、
それが改善しない停滞状態に陥りました。
入居率がいくら低くても、収益が上がらなくても
固定資産税や火災保険などは入居率や収益に関係なく、
毎年、情け容赦なく一定額かかってきます。
負担が重くなります。
入居率の低迷が続き、
さらにそれに追い打ちをかけるようなことが起きます。
事態はどんどん深刻化していきます。
第95話「どん底」へ続きます。