それから、私は「信仰」というものが分からなくなった。
仏教をベースにしている別な宗教をやっている友達に相談してみたりもしたが、やはりその新興宗教は「オウムみたいで怖い」と言われた。
しかも、その新興宗教では、自分には「位」が与えられ、それはいくらその宗教に寄付したか、や、無料で奉仕活動をしたか、や、なんと、何人その宗教に新しい人を勧誘できたか、で位が上がっていくというのである。
この子、自分の位を上げるために、私を勧誘したの?!
実際、「入会費は私が払う」と言いながら、実際行ってみると、しっかり私が払わされた。
信仰ってそんなものなの?仏教をベースにしているなら、仏様の教えを勉強していくものなんじゃないの?
一度、この教えは、仏教のどういった教えが元になっているの?とその子に聞いたことがあったが、まともに答えてはもらえなかった。
家族信仰をしている子なので、理屈とか理論は分からないのだろう。
訳がわからなくなった私は、別な宗教を信仰している友達に現状をありのままに伝えた。するとその人は
「よし。では、何日までにどうしたい?具体的に望みを挙げて。そうしたら、私たちは私たちで祈るから。そうしたら、必ずそれは叶うから」
と言われた。
私はとりあえず元夫の意味のない高価なBMWを返却したかったのでそれを望みとして伝えた。
新興宗教に誘ってくれた子には、どんなに祈ってもどんどん辛くなっていくこと、最初はなんでも祈っていいと言われたのに、途中から感謝して祈れと言われ、それは現状ではとても無理であり、大変な苦痛を伴っていて、今は宗教や信仰についてまで悩んでいることを伝えた。
すると彼女は泣きながら
「あなたをより辛くさせたくて入信させたわけではない。しばらく、この宗教に関しては考えなくていいです。ただ、私はなるべくはやくこの一件が解決するよう、私だけで祈らせてもらいます」
と言われた。
私はそこでてっきり、もう退会してもいいのだ、くらいに思い、今まで心にのしかかっていたものが取り払われたようで、嬉しかった。
結局、どちらの宗教の力でも元夫のバカさ加減には太刀打ちできなかったらしく
(それはそうだ。だって普通の人間の感性を失っている人だもの)
結局、どちらに祈ってもらっても、全く自体は変わらなかった。
やっぱり、そんなものなのだ、と正直ほっとしていた。
ところが、次の月になって、新興宗教のほうの子が宗教の月刊誌を持ってきて
「わからないことがあれば、なんでも私に聞いて下さい」と・・・