じゃぱん・れーるうぇい | 上原和音の似非随想 -Esse Essay-

上原和音の似非随想 -Esse Essay-

心に浮かぶよしなしごとをそこはかとなく書き連ねるつもりの、エッセイじみた企画をば。あやしうこそものぐるほしけれ。

JRの正式名称。

まぁそれはそれとして、アルバイト先がJRの線路に非常に近く、高架下ならぬ高架横という感じの立地で、5階ぐらいになると線路を見下ろせるのだが、ガタゴトと過ぎてゆく電車の行き先を見るのが最近のひそやかな楽しみだったり。

JRはよく見ると、いや、よく見なくても、車体に目的地の地名が書いてあるので、どこに行くのかが分かるのである。

バス、あるいはちょっと頑張ればチャリで行けるような場所が終点のときもある一方で、おぉそんな北の方に行くのかい、あるいは、それってほぼ北海道横断じゃないすかなどなど、びっくりするくらい遠くへ向かう電車もある。

そんなん当たり前だろうがと言われると当方困り果ててしまうけれども、まぁたまに予想以上の距離(を移動するという予告)を目にしたときになぜかぎくっとするというか、見知らぬ地へ引き離されるような妙な感覚にならなくもない。

自分が行くわけじゃないのにね。

ちなみに今しがた北海道人であることをさらっとバラしたけれど、まぁ別にいいけど、北海道にいるからこそこういう感覚があるのかもしれん。

要は県境が即海なので、たまに旅行なんかで本州に行き、電車に乗ってる間に県が変わったりするとやたら感動するというか、マジか! みたいな感じがするんですわ。

だからこそ、境界をものともせず地続きで進み続ける列車には特別な印象があるのかもしれません。

別に鉄ちゃんの類ではないんだけどね。