大学の入学金の二重払いについて書こうと思っていたのですが、
その前にどうしても触れたい話があります。
「就職氷河期世代の悲哀」です。これは分かる人にしか分からないので、、興味ない人はスルーしちゃってください。
プロフィールにも書いていますが、私は完全にそのピーク世代。
幸い、大学名のおかげでESは通り、なんとか企業に拾ってもらいました。
でも、行きたい企業には当然入れない。
同学年でも一流企業に滑り込んでいく学生はいるわけで、まあ、実力不足と言われればその通りです。
ただ、
生まれた年があと数年違っていたら、時代が違っていたら、
人生は違っていたかもしれない。
そんなことを思う瞬間は、当時何度かありました。バブルは崩壊し、サービス残業は当たり前。
残業代なんてほぼ出ない。
団塊世代の課長や部長は新聞を読み、夕方には飲みに行く。
そしてその世代が上を占め続け、氷河期世代は昇進しづらい。
下の世代は空白だから、10歳下が一気に昇進していく──そんな構造です。
しかも私よりもっと厳しい状況に置かれた人も、本当にたくさんいました。
そんな世代を横目に、最近のニュースでは、「高校生までの子どもがいる家庭に2万円支給」
という話題が出ていましたね。
もちろん、うちは対象外。
子どもはすでに大学生。
そのうえ、妻の意向もあって一人っ子でしたが、結果的には“作れただけで恵まれていた”んだと今なら分かります。
若い世代は、就職氷河期なんてピンとこないでしょう。
でも、1996〜2003年卒くらいまでの40代後半〜50代前半は正社員になれない、そもそも就職できないという地獄を生きました。
あれが少子化の一因じゃなければ、何なのかと思うほどです。
そして、ここが一番言いたいところ。
私たち氷河期世代は、「企業を成長させ、きちんと納税し、社会をまわしてきました。」
なのに、受け取った恩恵はほぼゼロ。
東京都のこども手当も、
ちょうど “自分の子どもの一学年下から対象” とか、そんなオチばかり。
支給額が増えたタイミングも、うちは常に対象外。
まるで「狙ってずらしてるの?」と思うくらいでした。
別に2万円が欲しいわけではありません。
でも本音を言えば、就職氷河期世代には、税控除か年金優遇くらいはして欲しい。
役所や官庁で氷河期世代枠を作るなんて、焼け石に水。
それで救われる人はほんの一握りの優秀な人です。
いま国会では議員の給料を上げる話も出ています。
私たちは、文句も言わずに働き、税金も納め、家族を支え、社会を支えてきた。
だから、せめて一度くらい、
本気で“報いる政策”があってもいいじゃないか。
・・・そんな話です。