まずは、受験を終えられた皆さん、そして支えてこられたご家族の皆さん、お疲れさまでした。

 

一方で、まだ結果を待っている最中の方もいらっしゃると思います。どうか体調に気をつけて、最後まで悔いのない時間を過ごされることを願っています。

 

この時期は、安堵と緊張が入り混じった、少し独特の空気が流れますよね。幸い?我が家は子ども一人なので受験はありません。だからこそ、少し距離を置いて懐かしくこの季節を眺めています。

 

もっとも、数年前のことを思い返すと、決して余裕のある時間ではありませんでした。後期日程を申し込み、私立も前期で思うようにいかなかったところに、もう一度挑戦する。いわば延長戦のような時間です。

 

ただ、この延長戦がなかなか厄介で、娘の体力的にも精神的にも、いわゆるガス欠のような状態になる。

 

横で見ていても、明らかに息切れしているのが分かるのですが、それでも走り続けなければならない。(親としても子を走らせなければいけない。)この時期のしんどさは、やはり独特のものがありますよね。

 

一方で、受験というのは、ある意味とても誠実な仕組みです。問題が与えられ、時間が決まっていて、必ず答えがある。

そして、もし納得がいかなければ、もう一年やるという選択もある。私はどちらかというと最後まで悪あがきするタイプなので、やり切って納得したいという意味で、浪人という選択は肯定的に見ています。

 

ただ、世界に目を向けると、この「もう一年挑戦する」という仕組み自体が、かなり日本的な文化でもあります。多くの国では、やり直しの時間が用意されていません。

 

そう考えると、日本の受験は厳しいようで、どこか丁寧な制度なのかもしれません。

 

 

さて、その一方で、世界のほうはあまり丁寧ではありません。

 

ニュースを見ていると、ドナルド・トランプ氏の発言や対応が話題になっています。

 

「戦争はすぐ終わる。」「問題は短時間で解決できる。」

 

もしそれが本当なら、受験にも応用してほしいところですが、現実はそう単純ではありません。

 

私が大学院で学んでいた頃に出てきたのが、VUCAという言葉です。

「不確実(Uncertainty)」で、変化が激しく、複雑で、曖昧な世界。

 

この時代に求められるのは、知識の量よりも、正解が見えない中でどう判断し、スピード感を持って動くかという力だと教わりました。

そして現実の世界は、ときに「朝令暮改」どころではなく、朝に出た方針がその日のうちにまた変わる。(時には何度も)

いわば、「朝令朝改」の連続です。
思い返せば、コロナで街から人が消えることも、ここまで世界が揺れることも、事前に正確に予測できた人はほとんどいなかったでしょう。

 

最近では、ホルムズ海峡の影響もあって仕事が慌ただしくなっていますが、不思議と昔より動じなくなりました。

 

受験のように、問題が明確で、答えが用意されている世界は、ある意味分かりやすい。

 

それに対して、現実の世界は、問題がいつ出てくるかも分からず、正解があるかどうかも分からない。

それでも、その中で判断し、前に進んでいくしかない。

 

受験を終えた方も、これからの方も、その先には、もう少し自由で、もう少し難しくて、でも確実に面白い世界が待っています。

 

そしてその世界は今日も、誰かの一言で簡単に方向を変えていく。

 

なかなか大変ですが、まあ、そういうものだと付き合っていくしかなさそうです。

 

受験とは違って、答え合わせがない分だけ、少し気楽とも言えますから。