Part12
おひさしぶり(^^♪の、投稿です。
NHK大河ドラマ「光る君へ」も、
ちょうどこの章【第10帖】と
オーバーラップする第19回でしたね☆彡
右大臣で、内覧に昇格した藤原道長と、
女院の詮子が、弘徽殿の大后と重なるような、
栄華をほこっています。
さしづめ、「光源氏」は藤原の伊周、でしょうかね。。。
で、左遷される(弟の隆家も)のは、彼方の九州。
私あみ~ご♪は、「黒光る君」の実資どのや、
花山上皇(法皇)の復活登場や、
お兄ちゃんの藤原道綱の方が、好き
第1章第10帖
賢木 (さかき)
【あらすじ】
傷ついた六条御息所は娘の斎宮(=後の秋好中宮)とともに伊勢に下り、光源氏と野宮で悲しい別れが。桐壺院(=桐壺帝)が崩御し、政治は弘徽殿大后と[右大臣]に握られ、源氏は危うい立場に。心乱れる源氏は[藤壺中宮]に再び接近。藤壺は源氏の恋心を封じ東宮(=後の冷泉帝)を守るため、出家します。その渦中、源氏と朧月夜の君との密通が、右大臣方の怒りをかってしまいます…。
【原本抜粋部分①】
10.17 初冬のころ、源氏朧月夜と和歌贈答 | |
大将、頭の弁の誦じつることを思ふに、御心の鬼に、世の中わづらはしうおぼえたまひて、尚侍の君にも訪れきこえたまで、久しうなりにけり。 初時雨(はつしぐれ)、いつしかとけしきだつに、いかが思しけむ、かれより、 「木枯の吹くにつけつつ待ちし間に おぼつかなさのころも経にけり」 と聞こえたまへり。折もあはれに、あながちに忍び書きたまへらむ御心ばへも、憎からねば、御使とどめさせて、唐の紙ども入れさせたまへる御厨子開けさせたまひて、なべてならぬを選り出でつつ、筆なども心ことにひきつくろひたまへるけしき、艶なるを、御前なる人びと、「誰ればかりならむ」とつきしろふ。 「聞こえさせても、かひなきもの懲りにこそ、むげにくづほれにけれ。身のみもの憂きほどに、 あひ見ずてしのぶるころの涙をも なべての空の時雨とや見る 心の通ふならば、いかに眺めの空ももの忘れしはべらむ」 など、こまやかになりにけり。 かうやうにおどろかしきこゆるたぐひ多かめれど、情けなからずうち返りごちたまひて、御心には深う染まざるべし。 |
【抜粋部分 現代語訳】 |
源氏は、頭の弁が誦していたことを思うと、気が咎めて、世の中が煩わしく思われて、尚侍の君(六の君、朧月夜)を訪れることもなく、久しく文も出さなかった。
初時雨(はつしぐれ)がいつかと待たれる頃、どうしたことか、朧月夜から、
(朧月夜)「木枯らしが吹く度にお便りを待って
お逢い出来ぬままに日が過ぎてしまいました」
と言ってきている。
時節もよく、あえて忍んで書いてくる心ばえも、憎からず思ったので、使いを待たせて、唐の紙などを入れている厨子を開けて、なかでも上等なものを選び出し、筆なども念を入れて吟味している様子が、みやびで、御前にいる女房たちは「どなたでしょう」と、互いに言い合った。
「文を出しても、お逢いできないので、がっかりしています。ただ情けない、
(源氏)久しく会えずに流すわたしの涙は
ありふれた時雨と同じではありません
お互いの心が通うならば、もの思う空も晴れるでしょう」
などとこまやかであった。
こうして時節に応じて文を通わす女は多いけれど、ほどほどの返事で、心に深く染みるのはないようだ。
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えっと。時系列で解釈をしますと、、、
桐壺帝(実父)がご逝去されて、朱雀天皇(光源氏の実兄)の時代。
源氏は色々、色事ありましたが、
みーんな一斉に居なくなって。。。死別や離別で。
で、やっと紫の上(若紫)と結婚。
といっても、正室は葵の上死別後、座は空けたまま。
つまり、一番永くパートナーで居るし、
出家もさせてもらえないのに、正室でない。
まだ、十代なので、賢いけど物足りなくって、
どうしても、朧月夜と、繋がっていく。。。
朱雀帝に内緒で、交わす文の和歌も、
やっぱり打てば響く女性で、喪失感を埋めてくれる程の
つながりは、この朧月夜のみ、だった。
あの、、、好き❤って一時のもんだけど、
それ以外の人間的魅力とか、女としてのかしこさ、
知性や文芸の才などあれば、
こころの癒しとしても、励ましの勇気に代えても、
つながって行ける。。。
そんな男女でしょうかね。。。
あ、でもね、㊙逢瀬はしてます( *´艸`)
【原本抜粋部分②】
10.18 十一月一日、故桐壷院の御国忌 | |
中宮は、院の御はてのことにうち続き、御八講のいそぎをさまざまに心づかひせさせたまひけり。 霜月の朔日ごろ、御国忌なるに、雪いたう降りたり。大将殿より宮に聞こえたまふ。 「別れにし今日は来れども見し人に 行き逢ふほどをいつと頼まむ」 いづこにも、今日はもの悲しう思さるるほどにて、御返りあり。 「ながらふるほどは憂けれど行きめぐり 今日はその世に逢ふ心地して」 ことにつくろひてもあらぬ御書きざまなれど、あてに気高きは思ひなしなるべし。筋変はり今めかしうはあらねど、人にはことに書かせたまへり。 今日は、この御ことも思ひ消ちて、あはれなる雪の雫に濡れ濡れ行ひたまふ。 |
【抜粋部分 現代語訳】 中宮(藤壺)は、院の一周忌に続いて、法華八講の準備に色々と忙しくしていた。 11月初旬の御国忌の日、雪がたいそう降った。源氏から宮へ文が届いた。 |
(源氏)「院にお別れした日がめぐってきましたが、
またお会いできる世はいつでしょうか」
どなたも、今日は悲しいと思っているので、ご返事があった。
(藤壺)「生き長らえるのはつらいですが
めぐってきた今日は院に会った心地です」
特につくろった書きぶりではないが、品があって貴いのは、思い込みだろう。筋は変わっていて今風ではないが、人に優れて上手に書いている。
今日は、宮のことも忘れて、風情ある雪の雫のなかで、涙ながらに、宮中にてお勤めした。
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な~んか凝りもせず、、、
初恋の人にも、文をまだ、送ってるんですね。。。
独りぼっちが怖いんかい。。。💦💦
父上の愛人で、ママそっくりの藤壺。
旦那様の崩御をきっかけに、娘連れて出家します。
ホントはしつこい源氏から逃げたかったんちゃう?
この時まだ、左大臣派閥つくってるんで、
そんなこんなしてるうちに、
バレます
朧月夜との関係続行が。。。
右大臣家としては、皇后さまにも成れた六の君を
ご寵愛変わらぬとはいえ、典侍にとどまらせたのは、
源氏とのスキャンダルのせい
どこまでも許せぬ
今はね、一周忌で亡き桐壺帝を偲んで
み~んな悲しみにくれてるけど、
せっせと宮仕えして、未亡人藤壺にも
取り入ろうとしているのは、明白。
まるで、「光る君へ」の祀子を失くした後の、花山天皇(法皇)。
同じく藤原斉信の妹に、ハマって行く。。。
で、伊周のかんちがいで、
襲撃されてしまう。。。💦💦
残念です。。。イケメンなのに。
もうちょっと考えてみたら、
三の君と四の君で、ターゲットは違うのに。
残念です。。。イケメンなのに。
あわてん坊のやんちゃ坊主しなければ、
兄もろ共、退場~~には成らなかったのに。
なんだか、目の保養は、藤原公任&F4グループだけに
なってしまう。。。当分都に戻らへんもん
私は、「み・ち・つ・な」推しだし、
去年も「つね右衛門ロス」で、
その前「善児ロス」で、やっと、
「直秀ロス」でイケメンにも興味があった、
と気づいたのに。。。
残念だわ、、、「VIVANT」の新庄でも
Tver で観ときます<(_ _)>
でもでも、「特捜9」のベント―
いや新藤のアクションで、いいです。
ーーーんで。
本日の「源氏物語☆新解釈なおしゃべり」は、
ここで唐突に終わります('◇')ゞ
ーーー to be continued.