わかりやすい「いづれの御時にか。。。」絵巻物☆彡Part8 | ☆えすぎ・あみ~ごのつづりもの☆

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Part8

 

 

第1章第7帖

紅葉賀 (もみじのが)

 

【あらすじ】

紅葉の頃、宴が行われ、光源氏頭中将は青海波を舞います。頭中将は源氏に対抗心を燃やし、好色な老女・源典侍めぐっておかしな恋の騒動も。一方、藤壺女御(=藤壺中宮)は源氏そっくりの皇子(=後の冷泉帝)を生み、二人は罪におののきますが、桐壺帝の喜びはたいそう大きいのでした。藤壺は中宮に。弘徽殿女御(=弘徽殿大后)は復讐心を燃やします…。

 

 

【原文 抜粋】

7.4 葵の上、源氏の態度を不快に思う  
 宮は、そのころまかでたまひぬれば、例の、隙もやとうかがひありきたまふをことにて、大殿には騒がれたまふ。いとど、かの若草たづね取りたまひてしを、「二条院には人迎へたまふなり」と人の聞こえければ、いと心づきなしと思いたり。
「うちうちのありさまは知りたまはず、さも思さむはことわりなれど、 心うつくしく、例の人のやうに怨みのたまはば、我もうらなくうち語りて、慰めきこえてむものを、思はずにのみとりないたまふ心づきなさに、さもあるまじきすさびごとも出で来るぞかし。人の御ありさまの、かたほに、そのことの飽かぬとおぼゆる疵もなし。 
 人よりさきに見たてまつりそめてしかば、あはれにやむごとなく思ひきこゆる心をも、知りたまはぬほどこそあらめ、つひには思し直されなむ」と、「おだしく軽々しからぬ御心のほども、おのづから」と、頼まるる方はことなりけり。

 

 

 

【抜粋部分 現代語訳】

 藤壺の宮は(出産のため)内裏からさがったので、源氏は隙を伺って逢う機会を探ってばかりいたため、左大臣家からは色々言われた。

 あの若紫を引き取ったのを、「二条院に人を迎えた」と女房が申し上げると、葵の上(正妻)はひどく機嫌が悪くなった。


「内部の事情を知らないので、そう思われてもやむを得ないが、素直な気持ちで、普通に恨み事を言ってくれるなら、こちらも隠し事もなく話して安心させられるのだが。

 思いもしない邪険ななさり方をされると、あるまじき遊び心も生じてしまう。葵の君は、どこといって嫌になる欠点があるわけではない。

 最初に知った女であるから、あわれに貴く思っているこちらの気持ちも、気付いてくれない時もあろうが、最後は思い直してくれるだろう」

 と、源氏は思い葵の君の穏やかで落ち着いた心ばえなら、いずれ」と、頼みにされる方はやはり格別だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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この章【第7帖】については、

正妻「葵の上」のことをメインに綴りましょうスター

 

第7帖での大きな出来事は、

①藤壺の女御が出産した皇子は源氏が実父である。

 女御から「中宮」となって宮廷へ戻る。

②源尚侍(げんのないしのすけ)という老齢の色恋好きを頭中将とゲーム的に奪い合う。どちらも手玉に取られる。

③若紫が成長し、新たに女人を迎えたと勘違いされ、

 耳にした葵の上が、心を捻じ曲げる。

④源氏と中将の舞の競演と華宴

 

 

短い章なのに、伏線のような出来事が、盛り沢山ビックリマーク

 

次はあみ~ご♪の大好きな「朧月夜」

(おぼろづきよ)が登場しますしねラブラブ

 

まずね、いままでの回収。

光源氏の初恋は「藤壺の女御」と言われてるけど、

淡いものだったのが、

実は、そういうシーンもなく、

源氏の子供を身籠っちゃうわけです。

 

ほんとの大人の恋(淡いのから抜け出した後の次のヒトラブラブ)

は、朧月夜だと、思いますけどね。。。

 

ぞっとするほど、生まれて来た嫡子は、

光源氏にソックリ、、、なんだそうです。

冷泉帝の嫡子として生まれて来るので、

藤壺の女御は、「中宮藤壺」に成るわけ。

 

 

冷泉帝の嫡男の朱雀帝は実の兄。

兄にも父にも似てるけど、源氏にはそっくりビックリマーク

また、味わい深いお兄様なのです。。。

それはまた、次の帖で。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっとその「箸休め」のように

軽いノリのLOVE AFAIR がありますが、

初老というか70歳くらいの手練手管の色恋師のおばさま。

「源典侍」を興味半分に 頭中将と競い合いのゲームの

対象にして、結局振り回されて、おわり。

 

年齢は関係なくは、ない。

けど、現役ババ様は、そこらの子持ち主婦より

洗練モード入ってて、

和歌や受け返しも、次に繋がるセンス。

 

見苦しいのは止めたいけど、

見習うべき個所は、葵の上よりも、ありますよ笑

 

まあ、元来この時代は、

不倫とかFURINとか、夜這いとか、、、

現代の感覚ではタブーも蔓延ってますけど、NEグラサン

けど、TABOOほど萌える人も、いる。

ちなみに、私はBLとか愛でるヒトではない。

 

そういう時代なんで、

美しく成長した「むらさきちゃん」も、

誰だか知らんけど、また1人女人が増えてる!?

と、侍従やよその女房や乳母たちはくちさがない。

 

 

で、それが正妻の耳に届いてしまう。

 

色恋ばあさまは、気にしなくっても、

年頃になった、「むらさきちゃん」には

やっぱり嫉妬の対象として、敵愾心燃やすのかなあせるあせる

 

ここで、葵の上のご紹介。

この方が、正妻ですよ!?

 

元服後すぐ、政略結婚で左大臣の娘で

頭中将の妹を正妻に迎えたわけです。

 

何にも文句の付けようのない女性。

けど、あまりに浮気や本気が激しく押し寄せるダンナなんで、

プライドがヒネクレチャッテ。。。

 

六条の御息所ほど気位が高いわけではないけど、

正妻よりご寵愛加減が増してしまうと、

やっぱりツンデレしてしまう、、、らしい。

 

男のヤンデレもなかなかに扱いにくいけど、

素直なヤキモチを、うまく出せないと、、、

こじれる。こじこじして来ると、

面倒くさい「こじらせ女子」になってしまって

逆に、ヤキモチ焼いてほしかった男も

ちょいゲンナリ、、、してくるという典型。

 

知らんけど。

 

嫡子も生んで一旦睦まじさ戻るんだけど、

結局、一粒種の「夕霧」産んですぐ、亡くなってしまいます。

六条の御息所の恨みの生霊が呪い殺す、、、という

STORYだけど。それは、のちほど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

政略結婚とはいえ、了解しあった仲で、

双方初めての相手。12歳と16歳。

盟友悪友の頭中将も、

どちらの気持ちもわかるし、

兄としても、悪友としても葛藤する。

 

あみ~ご♪は、

本気ならしかたないから、別れて(離れて)あげますが、

浮気し放題の男は、最初っから選ばんのだ。

 

合わないんだもん。広く浅いヒト。

せまく、深く、が好いんだもん。

 

付き合うと長いんだもん。除外だわww

 

葵の上だけを擁護するわけちゃうけど、

組み合わせ、悪かったっすね。

!?

 

深い快楽をくれる、幸せな時間をいっぱいくれる

からこそ、その子供を産む作業も

受け入れようかビックリマーク、、、というものさ。

!?

 

やりたいこと いっぱい山積みだしィ。。。

 

拾月拾日も大きいお腹でいられない

時期は、彼氏も作らなかったの、よ。

!?

 

 

むらさきちゃん、だいぶ女人らしく成長してきたのね❓

?

他の彼女や正妻が、機嫌わるくなるほど泣

 

そろそろ、光源氏主人公の章の佳境ですね。

むらさきちゃんの成長過程も

お楽しみください(^_-)-☆

 

 

「ヤンデレは 損はしても

 取り戻せるかも。

 女ツンデレ 徳はなし」 

 

 

 

 

 

 

 

 

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