飯田城 | 根多帖別冊 by おしろまん

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おしろまん です。
絵を描いていますので、そちらをメインにしたいのですが、お城の論考を書いたりしており、城関係がやたらと多いブログとなっています。
ブログ内容に即した、皆様の素敵なコメント募集中でございます~

下伊那の大島、松岡とナカナカな名城をみたあと、下伊那の主城ともいえる飯田城へ。

 

まずは城址から別の場所に移築され残っている 八間門 へ。

旧・二の丸の正門で、両脇の長屋はもとは石垣であったらしいです。

城址に遺るのは僅かの土塁・石垣のほか井戸や建築物として赤門も残ります。

甲斐武田氏が入って以降、一貫して南信の中心として機能していたこの城ですが、下伊那地方の中心であったことがかえって災いしたのか官公庁や美術館が立ち並び、段丘を断ち切り団子状に曲輪を並べたと思われる堀は埋められ、前記した松岡城と似ている上に規模が大きいと思われる往時を偲ぶのは難しいです。

この日一日ご案内いただいた えどっちさん は、通過した街中のGWにも拘らず寂しい様子に

「ここも松本や、せめて上田や小諸のように城を城として残す努力をすればそれだけで街の賑わいも違ってくるのではないか」

とおっしゃっておられました。

 

全くその通りだと思いました。