丹波国で、赤井氏やそこから出た悪右衛門直政が跡を継いだ荻野氏が治めたといわれる氷上郡
その本拠である黒井城から、悪右衛門が支配地を広げた天田郡・入鹿郡に抜ける竹田川沿いには、著名な城があることを恥ずかしながら知りませんでした。
悪右衛門のことを城を通して綴った『明智光秀を破った丹波の赤鬼』や『図解近畿の城』シリーズにも紹介されていませんでした。
せいぜい余田城が街道から離れた谷奥にあるくらい…。
しかしあるところで知った友政城が、竹田川を見下ろす丘の上にあったのを知ったのです。訓みは 「とんまさ」
城主は南の鹿集(かたたり)城を本拠にした吉見氏の臣・三谷氏といいます。
吉見氏は源蒲冠者範頼の裔で武蔵国吉見から出たといいます。
また『ひょうごの城紀行』では、「別名は日の裏城 黒井城の前進陣城」 となっています。(一行のみの記述)
北の友政から尾根筋にあがった場所に櫓台らしきものがあり、遺構かどうか迷います。
さらに尾根筋を歩くと、桝形状の入り口があり、ここからが主要部でしょう。ただこの桝形状入口は怪しいと感じました。
主郭に至るまでの道も破壊道やろうな。
主郭東は土塁があり、そこから二条の堀切を設けています。
ネット情報では東の尾根上にも遺構があるかのように書かれています。が200m位進んだのですが、ぼくにはわかりませんでした。
下図で示した主要部は、破道以外は切岸をしっかり立ててイイ造りの城でありました。
あ、南は緩いかな。
今回はこのあと行った小室城も含め、事前に1/1000の等高線を事前に用意し、これがなかなか使えると感じました。