重文福山城 | 根多帖別冊 by おしろまん

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 19日、日曜日

 広島県福山市の備後福山城 で、国重要文化財の伏見櫓とそれに隣接する筋鉄御門の内部が公開するというので行ってきました。

 

 現存建築物の周りの樹木が建造物や景観を損ねる恐れがあるので建造物の現状を調査し、そのタイミングで一般への公開となったようです。

 

 また、広島県内で唯一の現存城郭建築として、慶長期の伏見城の移築建築物として国宝を目指すとか。

伏見櫓は三層三階 二階の梁には 『松の丸東やぐ』 という彫り込があります。

 重箱櫓に望楼、方杖、長押形、柱形・・・これだけ古風であれば慶長五年以前でいいのではないのでしょうか。そう質問すると、「たかだか5年やそこらのことを断言できない。」とのこと。

 庚子騒乱以前で間違いないと思うのだが、伏見城の戦いで松の丸は激戦地で焼けたと思われるから慶長五年以前とは言えないらしい。

 筋鉄御門も柱や梁の臍穴等から、移築であることは間違いないが、材質があまり良くないため伏見城ではないと思われているようだ。神辺城かな?

そして、以前もご紹介した鐘櫓である。「なぜこれだけ扱いが悪い(重文ではない)のか」 とお訊きしたところ、近くにいたおじさんから、

「これは築城時の建物ではないから」 と横槍が入った。そのときはそうですか、と納得したのだが…

 

当日の資料には 「築城時の建物」 と書いてあった。 このオヤジのクビに懸賞賭けてもよかですか?