毎年恒例赤松置塩城祭 | 根多帖別冊 by おしろまん

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絵を描いていますので、そちらをメインにしたいのですが、お城の論考を書いたりしており、城関係がやたらと多いブログとなっています。
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もう先週になりましたが、毎年この時期 (10月第三日曜日) に行われる 置塩城まつり に行ってきました。

置塩城はぼくがいま住むところからクルマで10分ぐらいととても近く、このまつりも毎年のよう行こうと思っていたのですがなぜか叶わず、今回が初参加となりました。

ぼく自身置塩城は近いにもかかわらず二回目の訪城です。一回目はこちら⇒リンク

8:30amの集合時間にはすでに百人超の人々がお集まり。城郭研究家で主催者の一人、私の縄張図描きの師匠・木内内則さんにご挨拶ののち山に登ります。

木内さんは、行政の方ではないながら国指定史跡への整備の尽力されたということです。

お城の遺構が見え始める 『伝・茶室』 といわれる曲輪には幔幕が張られ、居合や詩吟の実演が行われています。

茶室

のち、木内さんの解説する班と、市教委の先生の組とに分かれて城址解説です。ぼくは市教委の先生に附きます。

以前登ったときは一人だったので見落としたところが多いな~というのが実感です。画像は主郭南東の石垣

主郭

伝・三之丸には木内さんが造られた模型が。

模型

この城は、堀や技巧的な虎口が見られません。それについてY先生がこういったことは前書いたが、このことも訊ねさせていただきました。

市教委・M先生 「どうでしょうね、堀は応急時にすぐに掘ることができるからねぇ」 とのこと。なるほどそういうこともありますね。

伝・本丸で先行の木内さんと合流。即席で縄張図 (木内さんは『見取図』という) 作成講座が開かれていました。

縄張図

そのあと遺物や遺構の評価について木内さんからレクチャーを受けながら帰途へ。木内さんはココも寺院の城郭利用ではないかと考えておられるようで、ぼくもその考えは卓見だと思います。

遺物
下山すると、10時からの祭りが終わりかけていましたが、山下からは高さ1m・完形の備前壺が最近出たそうで、山上から出土の瓦と一緒に展示されていました。山下のイヴェントも楽しそうでしたが、やはり山城がいいですね。